本日は、N.maxima×vogeliiです。

本種は昨年jips殿のお年玉プレゼントに当選したもので、昨年の2月7日に我が家へやってきました。種子親のN.maximaは、ボルネオ、スラウェシ、ニューギニア、マルク諸島等に自生し、殆どのフォームで襟の部分が非常に良く発達しとても美しい色合いになります。1824年に正式記載された種で、発見当時は最大の補虫嚢を付ける品種であった事から、maxima(最大の)と冠されたものです。昔から今日に至るまで、交配親として種々素晴らしい品種が作出されてきました。
一方、花粉親は2002年に記載されたもので、ボルネオ島のサラワクに固有で、1000~1500m当たりの低山帯に自生しています。比較的耐暑性があり、夏場涼しい環境で育てれば冷房無しでも大丈夫です。
この特長的な両親をもつ本種ですが、どの様に育ってくれるでしょうか。入手して1年8ヶ月経過しました。成長は遅めですが、何とか問題なく育ってくれています。今夏の猛暑で枯死する種が出てきたものの、本種は遮光強めで問題なく夏越しできました。昨夏及び今夏の生育状況からみて、やや高温を苦手にするようですが、特に問題なく育ってくれる感じです。下段写真左から、

1.入手当日の2014年2月7日に撮ったもので、根洗い状態の苗。比較的大
  きなしっかりとした根の様に見える
2.こちらは当日素焼鉢にミズゴケで植えつけたところ。根部がしっかりしてい
  るようなので、こちらの種もミズゴケを選択した。どんな嚢を付けてくれる
  か楽しみ。N.vogeliiに似て色グロで煙管の様な雰囲気になってくれるかも?
3.2014年4月5日、新しい葉身が2枚程展開してきたので、何とか活着し
  てくれている様に思う。そろそろ遮光を低くしてお陽さんに当てても良い頃
  かも
4.2014年6月7日に撮ったもの。少し光を強くしたのでガッチリとしてき
  た感じ。やっと補虫嚢も付き始めてきた
5.2014年8月14日に撮ったもの。何んとか夏を乗り切って欲しいもの
6.2014年12月20日に撮った草姿。大きさは殆ど変わらないが、何んと
  か無事に夏越ししてくれた。やや高温期は調子が落ちるが、涼しく管理すれ
  ば問題なさそうな感じ
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1.2014年6月7日に撮ったもので、我が家で初めて付いた補虫嚢
2.これも同日の6月7日に撮ったもので、二番目にできた補虫嚢。班もはっき
  りとしてきた様で、ややN.vogelii似だろうか?リップには僅かにストライ
  プが認められる
3.2014年8月14日に撮ったものだが、まだまだ小さい
4.2014年12月20日に撮ったもので、2ヶ月以上経過した嚢
5.こちらも同12月20日に撮ったもので、1ヶ月以上前に出来た嚢
6.これも同12月20日に撮ったもので最新の補虫嚢。徐々に細長くなってき
  た?感じで、花粉親に似た雰囲気がする
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1.こちらから三枚は今朝2015年10月8日に撮ったもので、こちらは全体
  の株姿だが一寸ひょろっとした感がある。今夏猛暑だった事から遮光を強め
  にしていたため。これからはしっかりと光線に当てがっちりとさせたい
2.こちらはひとつ前に出来た嚢だが、なんかめっちゃしょぼいわ~
3.こちらは最新の補虫嚢で、比較的綺麗なものになった。煙管の様に細長い感
  じはN.vogeliiに良く似る
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