本日は、N.viking var boatform ×sib"Green系"です。

①自生地  :インドシナ半島、インドネシア、ニューギニア等
②入手時期 :2010年9月
③入手元  :リベラルファーム殿
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単、特に高温に強い
⑥挿し木  :水挿し発根法が容易
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax15cm程度
⑧雌雄   :♀、7月~9月

今年もいよいよN.vikingの季節がやってきました。唯、我が家の子は植替えが未だできておらず一寸ショボイ状態が続いていますが、一応記事にしました。(o´ω`o)
N.vikingはタイのネオファームによってAタイプ、Bタイプ、ボートフォーム、ビビッドレッド等の種々タイプが発売された内の、ボートフォーム同士のシブクロスで、リベラルファーム殿のぷりんさんによって育種されたものです。N.vikingは赤系統が多い中、本種は赤身が少なく、どちらかと云うとグリーンに近い様に思います。従って我が家では個体識別のため勝手にGreen系と呼称しています。(*^-^*)
高温にはとても強いのですが、最低温度が18℃を下回ると嚢が付き難くなりますので、真冬でも着袋させるには20℃以上が望ましい様です。唯、我が家では燃料費の関係で冬季夜温は15℃としていますので、着袋は中々難しい状況です。ですので、我が家では本種の着袋は春から秋の観賞と割り切って育てています。
本種の特徴として、乾燥に耐えるための知恵か、根が大変発達していて塊根性となり牛蒡根になっています。しかし、葉身はとても薄く、水分を蓄えれる構造ではないため、即刻水切れしてしまいますので注意が必要でしょう。光線はとても好むため、我が家では半分程度の株を無遮光で栽培しています。多少の葉焼けはありますが、見た目を気にしなければこちらの方がしっかりとした肉厚な葉となり、健康的な草体になってくれるでしょう。唯、無遮光栽培の株は夏場のみ午後から日陰になる場所で栽培しています。下段写真左から、

1.入手して1年弱経過した2011年8月14日に撮ったもので、やっと我が
  家の温室にも慣れてきた感じ。ボチボチ着袋し始めたところ
2.2012年5月26日、鉢の下から根が出てきた様なので、植え替える事に
  した。鉢から根鉢を抜いた状態。随分と根が回っており、植替え時だった感
  じ。根鉢は崩さず鉢増しとした
3.5号菊鉢に砂利系混合用土で植え付けた状態。菊鉢は3か所に支柱を立て結
  束用の穴が空いているので、簡単にワイヤーを通し吊鉢仕立てに出来る良さ
  がある。又、8号鉢の場合、行燈仕立てにも丁度良い
4.植替えして2ヶ月弱経過した2012年7月21日、活着したようで少しず
  つ成長し順調に着袋してきた。茎の左に伸びているのは花茎
5.植替え後1年少々経過した2013年6月13日に撮ったもので、既に脇芽
  が4芽程成長してきている様子
6.2014年3月26日、更に腋芽が発生してきた
7.2014年12月13日に撮ったもので、腋芽も大分成長している
8.同12月13日に撮ったもので、こちらは株元をアップしたもの。緑色の茎
  は今年の腋芽が成長したもの。褐色の茎は昨年、一昨年のもの。全部で9本
  位ある。来春はいい加減に植替えをしなければならない。今度は8号鉢に行
  燈仕立てでやってみようと思う
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1.2011年9月21日に撮ったロアー。入手当時はデジカメが潰れていたの
  で写真が無い。一年越しに撮ったもの
2.2012年7月12日に撮ったロアー達。5月に植替え後は徐々に調子を出
  してきた様で、順調に着袋している
3.2012年7月21日、開花し始めた雌花。先端部分の蕾を見れば分かり易
  いが、雌花は総じて楕円形から卵型に近くなる。一方雄花は花粉袋を包み込
  んでいるので、真ん丸な形状が多い
4.2012年9月11日、少しずつ嚢が縦長になってきた
5.2012年10月28日、受粉して3ヶ月弱経過した鞘。後1ヶ月程度で種
  子が採れそう
6.2012年10月31日、ミドル~アッパー辺りの嚢。この頃になるとほぼ
  グリーン一色で、襟のエッヂ部分に臙脂が載る
7.2013年6月1日に撮った腋芽の最初の頃に出来たロアー、
8.2013年7月21日、この頃になると一挙に嚢が増えて8月に絶頂期??
  を迎える(笑)
イメージ 2

1.2013年10月5日に撮ったアッパー。翼も随分欠落し、色合いも殆どな
  くなった
2.2013年10月6日、出来そこない、嚢になりきれなかった嚢だが、これ
  を見ていると進化の途中はこんな感じだったのかと思ってしまう。なんかク
  ロトンの飛び葉みたい。長い年月をかけてこれから徐々に嚢として完成して
  いったのだろうか。先の部分は襟と蓋になる一部である事が分かる。本来の
  葉の先端は蓋の部分になるのだろう
3.2013年11月22日、掌に取ってみた。出来が悪いので概ねこれ位の大
  きさ
4.2014年7月14日、こちらはある程度伸長した腋芽に出来たミドル軍団
  で、徐々に縦長になってきた感じ
5.2014年8月2日、こちらは次に発生した腋芽に出来たロアー軍団
6.2014年11月8日、この嚢は結構色付きが良い
7.2014年11月13日に撮ったロアー
8.2014年12月13日に撮ったもので、今はこんなショボイ嚢が10個程
  付いているだけで、新しい嚢は2つ程成長中だが、多分これで今シーズンは
  終わりだと思う。来春には植替えをしないと、ボチボチ樹勢が弱くなってき
  た様に思う
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1.2015年6月25日、ミドル寄りの嚢だが、ボチボチ付く様になってきた
2.2015年7月1日、アッパー寄りの嚢
3.同7月1日に撮った別の嚢
4.2015年7月19日に撮った水挿しした挿し穂の発根状態。既に1固体嫁
  入りの予約があったので、この5月1日に我が家の予備を含め頂芽枝を2本
  挿し木したものの内の1本
5.根部の様子をアップ。2cm以上伸長してきたので、早速ビニールポットに
  上げる事とした
6.同7月19日に撮ったビニールポット上げの2固体。左の固体はどうも花序
  が出来てきそうな感じ
7.2015年7月20日、出来たての嚢で、これで丁度15cm。我が家の栽
  培環境ではこれが精一杯かも
8.こちらは今朝2015年7月23日に撮ったもので、調子は良くないがボチ
  ボチ着袋してきた。唯、殆どがミドルからアッパー寄りの嚢
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