本日は、N.madagascariensis Poir.(NO-2)です。

①自生地:マダガスカル島固有種、1797年記載種
②入手時期:2011年11月
③入手元:大谷園芸殿
④成長度合:やや遅い
⑤栽培難度:普通
⑥挿し木:我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax4cm前後
⑧雌雄:?、我が家での開花実績無し

本種はマダガスカル島固有種で、アッパーは特異な形で補虫嚢を付ける面白い形態です。成長は遅いものの入手してボチボチ元気に育っていましたが、2012年の6月にカイガラムシにやられてしまいました。数日でいきなり茶色っぽい斑点が葉全体に表れてきましたので、ルーペでじっくり観察すると、何と地際の茎から葉裏に至るまで小さなカイガラムシが沢山付いていました。近くが良く見えなくて全く気付かず、症状が出て初めて気付きました。
早速ベニカXファインスプレーを全体に噴霧し、数時間後再観察したところ皆全滅したようです。それ以降は大丈夫そうで、何とか成長してくれている様です。
本種は、高温で良く陽の当たる場所で管理した方が成績は良いようですが、一寸癖がある様に思います。その都度腋芽は発生してくれるのですが、腋芽と入れ替わり主茎は力尽きてしまう事が多く、ブッシュ状に中々なってくれませんし、NO-1(以前の記事はこちらから)の様に徒長してくれる様子もありません。更なる栽培技術の研鑚に努めなければならないでしょう。下段写真左から、

1.入手当時の2011年11月17日に撮った草姿全体。比較的大きな苗
2.2012年2月23日、日照が強すぎるのか、葉色が薄い
3.2012年6月24日に撮った草姿全体。茶色っぽい斑点が葉全体に表れて
  きたが、この時点ではカイガラムシによる被害と分からず、数日後になって
  気付いた。薬剤散布で何とか九死に一生を得た感じ
4.2013年4月12日に撮った株姿。少しずつ成長し、腋芽も大きくなって
  きた。その後はカイガラムシによる被害はないようだ。ホッ!気温が低いと
  着袋はイマイチ
5.2014年12月18日に取った草姿全体。まあまあ良い感じだと思うが、
  中々ブッシュ状にはなってくれない
6.こちらは今朝2015年7月6日に撮った草姿、大きさは殆ど変らないが、
  気温の上昇と共に着袋は良くなってきた
イメージ 1

1.2012年1月26日、我が家にやってきて初めて着袋したもの。色合いが
  NO-1と比べてやや赤い様に思う
2.こちらは2012年4月29日に撮ったもの。やはり色合いが随分赤い
3.2012年9月8日、カイガラムシ被害から立ち直り、やや元気を取り戻し
  てきた感じだが、被害痕が痛々しい
4.2012年10月9日、とても良い発色だと思う。気温が低下してくるので
  今後は嚢の数も少なくなり、小型化しそうな気がする
5.2013年4月12日に撮った腋芽成長の様子と着袋状態。気温の上昇と共
  に嚢付きが良くなってきたようだ
6.これも同4月12日に撮ったもので、補虫嚢のアップ。未だ嚢が小さいがこ
  れから更に気温が上昇するので、徐々に大きくなってくると思う
イメージ 2

1.2013年4月28日、中々良い色合いの嚢が付いた
2.2013年5月11日、色は結構赤いが嚢が一寸ばかり小さい
3.2013年5月30日、とても発色の良い嚢。本種の特徴の一つとして、襟
  の基部にビカルの様な刺みたいな付属物が付いていること
4.2013年11月18日、脇芽が前方と奥に2芽発生。この腋芽がある程度
  成長すると主茎は力尽きることが多い
5.2014年7月8日、あまり調子が良くない様で、嚢もイマイチ
6.2014年12月18日に撮ったもの。冬場に出来る嚢はめっちゃショボイ
7.これも同12月18日に撮ったもので最新の嚢。色合いも悪ければ大きさも
  極小
イメージ 3

1.こちらから三枚は昨日の2015年7月5日に撮ったもので、こちらは嚢三
  兄弟。手前が一番古い嚢で、色合いはとても薄い
2.一つ前の嚢。徐々に色合いが濃くなってきた
3.こちらは生長途中の補虫嚢
4.こちらは今朝2015年7月6日に撮った最新の補虫嚢。中々良い感じの色
  合いになってきた。先にも書いたが、本種は襟の付け根辺りに突起物がある
  のが特徴
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