本日は、N.mirabillis winged-form'Green'です。

①自生地:北は中国の広東省から、ボルネオ島、スマトラ島、スラウェシ島、
     マルク島、ニューギニア島、マレーシア半島、インドシナ半島、タイ、
     ミャンマー、カンボジア、フィリピン、ホンコン、ミクロネシア、
     マカオ、パラオ、そして南はオーストラリアのヨーク半島クイーンズ
     ランド州に至る殆ど全ての島々、1869年記載種
②入手時期:2012年10月
③入手元:うつぼの郷殿
④成長度合:普通
⑤栽培難度:普通
⑥挿し木:我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax10cm前後
⑧雌雄:?、我が家での開花実績無し

N.mirabillisは非常に多くのバラエティーが存在しますが、本種はN.mirabillisの中でも変種のechinostomaと一二を争う特異なタイプ”winged-form”のグリーンタイプになります。
他の品種でも一般的に実生の幼体や小さな腋芽などで見られますが、葉身と嚢が直接繋がっています。繋がっているというよりも、葉の一部分が嚢状に変化した状態です。一般の種は成長と共に蔓が葉身から分離し嚢状に変化した『特異な葉=嚢』に繋がってきますが、本種は幼姿そのままの様なフォームです。まさしく嚢は葉が変化したものだと分かりますね。
これはこの種だけが進化から取り残されてしまったのでしょうか。それとも未だ進化の過程途中なのでしょうかね。動物は当然そうですが、植物も進化の不思議さを垣間見る事ができる様に思います。
本種はグリーンタイプとして入手しましたが、思った以上に補虫嚢は赤く色付く様です。一般のN.mirabillisと比べやや生育は遅い様で一寸華奢な感じがします。栽培の腕が無いだけなのかもしれませんが。笑 ある程度生長すると脇芽にとって代わってしまいます。下段写真左から、

1.入手当日の2012年10月25日に撮った草姿全体で、がっちりとした手
  立派な苗を分譲していただいた。枯れた補虫嚢が一つだけ付いていた状態
2.2012年11月19日、ビニールポットから素焼鉢ラにミズゴケで植え付
  けた様子を撮ったもの
3.2013年7月3日に撮った草姿全体。徐々に大きくなってきた感じで、少
  しずつ補虫嚢も付いてきた
4.2013年10月22日に撮った草姿全体。ボチボチ成長してくれているイ
  メージだが、一般的なN.mirabillisと比べるとやや成長は遅い様な気がする
5.2014年10月8日に撮った株姿。脇芽が随分と大きくなり、もっぱら着
  袋はこちらばかりで、親芽は既に力尽きそう。カットして挿し木にすべきか
  思案中
6.こちらは今朝2015年7月5日に撮ったもので、一寸判り辛いが株元から
  二芽脇芽が発生し、一応順調に生長してきている感じ
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1.2013年1月24日、我が家に来て初めて付いた補虫嚢
2.2013年2月16日、最初の根嚢ができて3週間強経過した状態
3.2013年4月27日、出来て間もない嚢を側面から撮ったもの
4.2013年5月27日、3の嚢が1ケ月経過した状態。襟の部分など多少赤
  みが増した状態
5.2013年7月26日に撮った出来たての嚢。今は未だ色が薄いが、徐々に
  赤くなっていく
6.2013年9月30日に撮った未開の嚢。これ位の色合いだとグリーンと言
  ってもいいのだが、時間経過と共に色付いていくので、レッドと言っても差
  し支えないほど
7.2013年10月22日に撮ったものだが、補虫嚢の大きさはあまり変わり
  映えがしない。補虫嚢は赤くなっていくが、ウイングの部分は殆ど着色しな
  い感じ
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1.2014年4月5日、やっと待望の脇芽が発生してきた
2.2014年8月2日、脇芽にやっと出来たロアーだが、色合いがめっちゃ薄
  い
3.2014年8月22日、こちらも腋芽に出来たもので、少し色合いが乗って
  きた
4.2014年9月24日、グリーンといえど随分紅く色付いてきた。こうして
  みると、葉身の先端は蓋の先端部分に該当するのだろうか
5.2014年10月2日、開いたばかりの新しい嚢
6.2014年10月8日に撮ったもので、左の写真のその後
7.こちらから二枚は今朝2015年7月5日に撮ったもので、こちらは一つ前
  の補虫嚢。嚢が小さいと対比の差もあるが、翼は大きくなる傾向にある
8.こちらは最新の補虫嚢だが殆ど大きくならない。もうボチボチ植替えしてリ
  フレッシュさせねばなるまい
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