本日は、N.×kuchingensis Sh.Kurata 'vittata(NO-1)'です。

①自生地:ボルネオ島クチン、マレー半島、スマトラ島、ニューギニア島など、
     1982年記載種
     (自然交配種:N.ampullaria×mirabilis var.echinostoma)
②入手時期:2011年8月
③入手元:うつぼの郷殿
④成長度合:普通
⑤栽培難度:簡単
⑥挿し木:我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax8cm前後
⑧雌雄:♂、8月頃

本種はN.ampullariaとN.mirabilis var.echinostomaの自然交配種で、何れも低地性で高温多湿を好む品種です。その両親の性格を受け継いでいるせいか、非常に強健で育てやすいと思います。本種小名は発見地の一つであるクチンの街に由来します。1982年に倉田重雄氏らによって発見されたクチン産に加え、現在ではニューギニア、マレーシアなど他の地域でも自生地が確認されている様です。
本日アップする品種はvittataですが、他にもグリーン一色、真っ赤に色付くもの、ホットリップタイプなどのバラエティーがあります。
本種はどちらかと言えばN.ampullariaの性格が強い様で、我が家ではアッパーが中々付かなかったのですが、暫らく徒長するとボチボチ付ける様になってきました。又、我が家での成長速度は、red>vittata>greenとなっています。日照十分で育てるとがっちりとした体になり、良く着袋してくれる様です。echinostomaの特徴を引き継いでいるのか、襟の部分がとても個性的ですね。下段写真左から、

1.我が家に到着して約2ケ月経過した2011年10月15日に撮った補虫嚢
  で、ミドル当たりだと思う
2.2012年8月29日、1年程度経過し、やっと腋芽が成長してきた
3.2012年9月5日、腋芽の最初にできたロアーで、蓋がまさに開き始めた
  ところ
4.2012年9月27日、3の嚢で3週間程度経過した状態
5.こちらも9月27日に撮ったもので、親芽の状態。非常に育てやすいが、成
  長速度はレッドよりやや遅い感じ
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1.2013年7月3日、腋芽にできたロアーを撮ったもの
2.2013年7月5日、腋芽にできたロアーの口を正面から見たらこんな感じ
  で、丸い形をしているが、少々卵型かな
3.2013年7月13日、親芽にできたアッパーを撮ったもの
4.2013年7月14日、親芽にできたアッパーの口を正面から見たらこんな
  感じ。ロアーに比べ更に丸い形をしている。N.ampullariaの口とechinostoma
  の形状が上手く融合した感じで、とても魅力的だと思う。リップには多少ス
  トライプが入りアクセントとなっている
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1.こちらは2013年8月6日に撮った未開のロアー
2.2013年8月11日、左の未開の嚢が開いた様子
3.2014年8月25日に撮ったもので、親芽にできたアッパーだが、何か貧
  相になってきた
4.これも同8月25日に撮ったもので、今夏始めて開花(雄花)した。花柱~
  柱頭基部に掛けて紅く染まる。一般的には時間の経過と共にpetalは180°
  反り返り蜜を大量に放出するが、本種はあまり反り返ることなく、蜜の放出
  もやや少なめ
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1.2015年1月8日、脇芽に出来たアッパー
2.2015年4月5日、こちらも脇芽に出来たアッパー。久しぶりにロアーが
  見たいところ
3.こちらから二枚は今朝2015年7月3日に撮ったもので、こちらは一つ前
  のアッパー
4.こちらは最新のアッパー。主茎も脇芽も既にアッパーのみで、脇芽の発生が
  待ち遠しい
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