本日は、N.kerrii M.Catal. & Kruetr.です。

①自生地:タイ南部、2010年記載種
②入手時期:2012年12月
③入手元:JIPS殿
④成長度合:遅い
⑤栽培難度:やや難
⑥挿し木:我が家での実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax5cm程
⑧雌雄:?、我が家での開花実績なし

本種は、2010年に記載された極最近の新種で、タイ南部サトゥーン県タルタオ国立海洋公園の標高400~500m辺り等に自生する種です。N. kongkandanaとは近縁種だと言われています。アイルランドの医師アーサーフランシスジョージカー(Arthur Francis George Kerr)氏らによって発見されたことから、種小名は氏の名前が冠されました。
本種の根部は近縁種と言われるN.kongkandanaとそっくりで、草姿とは想像もつかない牛蒡の様な太い根と塊根があります。乾燥にある程度耐えうる事ができるのでしょう。低地性種ですので、比較的栽培は容易ではないかと思い入手しましたが、低温にはとても弱い様です。
最低温度20℃程度は欲しい所ですが、我が家では冬場の最低温度を15℃に設定していますので、夏に生長し冬に後退するって感じの繰り返しです。中々大きくなってくれないようですね。入手して既に2年半程経過しますが、殆ど変わり映えがしません。腋芽が少し成長してきましたが、主茎は力尽きてしまいました。下段写真左から、

1.入手当日の2012年12月15日に撮ったもの。根洗い状態の苗で、草姿
  が非常に華奢で、茎も針金の様に細く今にも折れそうな感じ。しかし、上体
  とは随分異なり、根は非常に太くしっかりとしている牛蒡根
2.半年弱経過した2013年6月2日に撮った草姿だが、成長した感は殆ど無
  い
3.2013年7月5日、草姿全体と補虫嚢の様子。未だ草姿は細く大きさは殆
  ど変わらないが、ボチボチ着袋する様になってきた
4.2013年8月5日に撮った草姿全体と補虫嚢の様子
5.2013年11月28日の状態。全く変わり映えがしない
6.2014年6月20日、主茎はか細いままだが、脇芽が発生しほんの少し生
  長してきている
7.こちらは今朝2015年6月14日に撮ったもので、主茎は既に力尽きてし
  まった。脇芽も遅々として大きくなってくれない
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1.2013年6月26日に撮った補虫嚢の様子
2.2013年7月8日、未だ小さいがポチャッとした可愛らしい嚢
3.2013年8月5日、少しずつ補虫嚢に赤身が射してきた
4.2013年8月9日、開き始めたばかりの補虫嚢
5.2013年8月23日に撮ったもの
6.2013年11月28日に撮った、3つある嚢の内一番古いもの
7.こちらも同11月28日に撮ったもので、二番目に古い嚢
8.これも同11月28日に撮ったもので、一番新しい嚢。気温が低下してきて
  いるので嚢は更に小さくなってきた。本種は高温多湿で調子が良いので、来
  春以降の成長に期待したい。腋芽が発生し力強く成長して欲しいもの
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1.2014年7月22日、殆ど変わり映えがしない嚢
2.こちらから二枚は今朝2015年6月14日に撮ったもの。こちらはひとつ
  前に出来た嚢
3.最新の補虫袋で、徐々に大きくなってきた。本種は高温を好む種なので、こ
  れから良い感じになってくれる筈、筈、筈
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