本日は、N.Henreyana‘Red‘です。

①人工交配:N.Sedenii(gracilis×khasiana)×Hookeriana
      (rafflesiana×ampullaria)、1882年、J.Taplin氏作出
②入手時期:2011年6月
③入手元:うつぼかずらの郷殿
④成長度合:徒長を始めると非常に早い
⑤栽培難度:簡単、高温に強い
⑥挿し木:水挿しで100%
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax20cm前後
⑧雌雄:? 開花実績無し

本種は100年以上の昔に作出された種で、とても歴史のある古典的な品種です。四種間混合ですので、それぞれの親の特長は分かり辛い様に思います。何となくN.rafflesianaに雰囲気が似ている様でもありますが、交配が進むと種の特長が良く分からなくなってくる様に思います。
本種はとても濃い発色で、若い嚢はその表面がとても艶々としていて、何とも言えない美しさがあると思います。唯、少し寒がるようで、我が家では夜温が18℃以下になると着袋してくれなくなります。冬場もずっと着袋させたければ、最低20℃は欲しい所でしょう。我が家では暖房費の兼ね合いから、厳寒期はおおよそ15℃程度になりますので、着袋は春から晩秋に掛けてと割り切っています。
暫らく脇芽が発生しませんでしたが、一昨年の夏になって地際と節間から各々脇芽が発生し生長してきました。開花を期待していましたが、中々咲いてくれませんので親芽をカットし挿し木にしました。その挿し木苗も大分いい感じになり、地際から脇芽が発生してきていますので、もう少ししたらカットしようと思います。下段写真左から、

1.2011年9月26日、未だロアーの頃の未開の袋で、下部がポッテリとし
  た感じ
2.こちらは2011年10月2日に撮った別の補虫嚢で、蓋が開いて間もなく
  の頃。とても発色が良く、艶々として美しい
3.2012年6月24日、蓋が開いて1ケ月程度経過したもので、リップは赤
  から黒に近い色合いとなり、ストライプも目立たなくなる
4.こちらは2012年6月27日に撮ったもの。撮影時の光の当たり具合にも
  よるが、こちらは一寸渋めの色彩か
5.2012年7月14日に撮ったもので、30cm位の茎に付いた補虫嚢で、
  嚢の下部はあまり膨らみが無くなってきた様に思う。ミドル当たりか
6.こちらも2012年7月14日に撮ったもので、別の嚢。何とも言えない美
  しさに我ながら見とれてしまう
7.2012年8月29日に撮った出来て間もない嚢。やはり艶があって良い。
  リップも未だあまり色付いていないので、ストライプがはっきりと分かる
8.2012年12月16日のもの。60cm程伸長した枝に出来た嚢で、色合
  いも薄くなり蔓もカールしてきた。アッパーに近いのかも。今シーズンは多
  分これで着袋は打ち止め。次葉以降に着袋の気配はないが、茎はスルスルと
  伸び続ける。気温低下と共に着袋しないので春までお預け。既に茎が1m程
  伸長しているので、今春以降カットしたいが、腋芽発生の雰囲気全くなし。
  挿し穂を採るのに少し躊躇する。どないしよう
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1.2013年5月8日、いよいよアッパーが付き始めた。色落ちは少ない感じ
2.2013年9月15日、やっと地際から腋芽が発生しそれに付いた嚢だが、
  陽の当らない場所でできたからか、殆ど脱色って感じ
3.2013年10月5日、茎の途中からも腋芽が発生し、それに付いた嚢だが
  既にミドル級
4.2014年6月17日、腋芽も成長してきたので、親芽をカットして挿し木
  したもので、挿し木後始めて付けた嚢。既にアッパー
5.2014年7月24日、挿し木苗に出来た二番目の嚢
6.2014年10月4日に撮った挿し木苗に付いた嚢。色合いもやっと本種ら
  しくなってきた感じがする
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1.2014年10月6日、挿し木発根後ビニールポットへ植えていたが、既に
  地表に沢山の根が・・・・。本種はとても粘りが良い
2.根鉢を外した状態、凄い根ね!。早速素焼き蜂に植替えることにした
3.2015年4月20日、植替え後半年近く経過したもので、ボチボチ着袋し
  ているが、未だ一寸ショボイかな
4.同4月20日に撮ったもので、生長中の嚢。徐々に赤味が増してきた感じだ
5.2015年4月29日、左写真の嚢が完成したもの
6.こちらから3枚は今朝2015年6月4日に撮ったもので、挿し木苗も既に
  アッパーが付いている
7.次に生長中のアッパー
8.挿し木苗の地際から少し上に出来た脇芽に付いたロアー。色合いは中々濃い
  感じ
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