本日は、N.Dyeriana Macf.です。
①人工交配:N.Mixta[northiana×maxima]×Dicksoniana[rafflesiana×veitchii])
      1900年、G.Tivey氏作出
②入手時期:1997年頃
③入手元:鶴見フラワーショップ
④成長度合:早い
⑤栽培難度:簡単、高温、乾燥に強い
⑥挿し木:水差し、ミズゴケによる挿し木、発根ほぼ100%
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax30cm前後
⑧雌雄:♂ 10月~11月頃
 
1900年ビクトリア朝時代にイギリスのチェルシー農場でG.Tivey氏によって交配され、1903年にリリースされた非常に有名な古典品種で、現在でもその域を超える品種は作出されていないとまで言われる名品中の名品で、大凡何処の植物園でも見かける品種でしょうか。
以前は、N.Sir William T.Thistelton Dyer Mast(通称T.T Dyer)の種名で呼ばれることが多かった様ですが、現在はN.Dyerianaの呼称が主流です。入手して既に18年以上経過しますが、何んとか維持できている状況です。それにしても100年以上愛培され系統維持されてきているのは、やはり本種がとても素晴らしい交配種だからだとつくづく思います。下段写真左から、
 
1.2011年9月26日に撮ったロアーで、開き始めたばかりの嚢。それにして
  も棚がスカスカ(^∇^)アハハハハ!
2.2011年10月21日に撮ったアッパー
3.2011年11月19日に撮ったロゼット葉展開最初から4番目辺りのロアー
  で、蓋が開き始めたばかりのもの
4.2012年10月7日、ロゼット葉最初の頃のロアー
5.これも10月7日に撮った別の嚢で、襟の部分がやや赤く染まっている。どち
  らかと言うとこんな感じが好みかも
6.2013年6月26日、最後のミドル辺りの嚢か、襟のストライプがとっても
  鮮明で美しい
7.2013年7月13日に撮ったもので、蓋が開いたばかりのもの。中々面白い
  構造。未開の嚢は襟の外側の部分が裏蓋にぴったりとくっついていることが良
  く分かる
8.2013年7月16日、左の写真の状態から三日後には襟は完全に開き切った
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1.2013年7月10日、開き始めたばかりのロアー辺りの嚢
2.2013年7月20日、挿し木苗の最初にできた補虫嚢。既にミドル~アッパ
  ー寄りの嚢。一般的に挿し木苗はロアーではなく、穂木の位置によってミドル、
  アッパーになる事が殆ど。挿し木苗が成長し、株元から腋芽が発生した蔓に付
  く嚢はロアーになる
3.2013年10月5日、蓋が開き始めの様子で、こちらの方が襟と蓋の部分の
  構造が良く判るかもしれない
4.2013年10月5日、開花した花序(雄花)と蟻の群れ。ダイエリアーナの
  花粉はとても稔性が悪い。我が家では蟻にはとても好かれるが、何れの女の子
  も中々受け入れてくれない嫌われ者?
5.2013年10月9日、開いて間もないミドル
6.2013年10月13日、左の嚢の4日後の様子。これで26Cm、まだまだ
  大きくなるが、この年は出来がイマイチだった様に思う
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1.2013年12月1日、結構重量感のあるロアー
2.2014年1月9日、鹿沼土に挿した挿し穂が十分発根したので、植替えのた
  め用土を取り除いている様子。結構根が張っている
3.用土をある程度取り除いてミズゴケに植え付けた様子。我が家では、本種は砂
  利系よりもミズゴケの方が成績が良い
4.2014年1月10日、親株に出来たアッパーだが、気温が低いので一寸ショ
  ボイ
5.2014年9月21日、一寸本種とは思えないような変な?嚢。何かバービー
  もどきみたいかな?
6.昨日の2015年2月11日に撮ったミドル辺りの嚢。こちらも気温が低いの
  で一寸ショボくスレンダーな感じ
7.こちらは今朝2015年2月12日に撮った親株に出来た成長中の嚢。こちら
  もめっちゃスレンダーな感じ
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