新年、明けましておめでとうございます。昨年は沢山の方々に本ブログへお越しいただき、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。皆さまにとって幸多き年となりますよう祈念申し上げます。
拙いブログではありますが、本年も何とか継続していきたいと思いますので、どうか宜しくお願い申し上げます。
昨年は円安による影響で、輸入価格の高騰、とりわけ身近な食料品の値上げ、ガソリンの値上げ、ネペン栽培に必要不可欠な灯油(これは一般的には贅沢嗜好品と云われるかもしれませんが・・・・)の値上げ等、景気回復の声とは裏腹で実質所得が目減りする年となりました。今年は果たしてどうなるのでしょうか。本日紹介するN.Noboriryu(昇り竜)の如く日本経済、実質所得等の上昇、向上に繋がって欲しいものですね。株価ももう少し上がって欲しいな~。笑
 
今年最初は、N.Noboriryuです。
 
①人工交配:N.Balmy Koto(thorelii×maxima)×khasiana、
      1984年一正園殿作出
②入手時期:2002年頃
③入手元:jcps殿
④成長度合:非常に成長が早く、1年で1.5~2m程伸長
⑤栽培難度:超簡単、高温、低温、乾燥に強い
⑥挿し木:水挿し、鹿沼挿し、ミズゴケ挿し、何れもほぼ100%発根
⑦嚢の大きさ:30cm前後
⑧雌雄:♂、主として5月、10月頃開花するが、不定期に咲く事が多い
 
”ノボリリュウ”名前が良いですね。八丈島の或る地名でしたでしょうか。本種は種名の通りぐんぐんと天高く登るに相応しい程の成長をする品種です。入手当時は10cm位の挿し木苗でしたが、今は温室内を駆け回っています。
現在温室内と、宅内廊下で栽培していますが、宅内廊下の環境は最低温度3~4℃でしょうか。着袋はしませんが十分耐えます。宅内での成長速度は年間1m程度ですが、温室内では1年程で2m程度成長しています。周年成長するのでめっちゃ早く、その速度は恐ろしいです。本種とN.Facile Kotoが一二を争う状況で、ジャングルと化しています。
本種のロゼット期間は一時的で直ぐ徒長します。節間は10~20cm程度、上位補虫嚢はペンシルの様に細長くなり、長さは25~30cm程度になります。補虫嚢の色彩も、付く位置、時期、環境(温室度、日照度合い等)により随分異なります。兎に角、高温、低温、乾燥に強い強健種で、初心者の方には超お勧めの品種でしょうか。下段写真左から、
 
1.2011年9月5日、中間枝の腋芽から出来た最初の頃のロアー、色合いが
  とても赤く美しい
2.2011問10月4日、こちらも中間枝の腋芽に発生したロアー、色合いが
  薄いが、ずんぐりとした典型的なロアーの様な感じ
3.2011年10月15日、こちらは地際に出来たロアー、非常に濃い臙脂色
  って感じ、嚢の付く位置、温度、湿度、陽の照射度合い等微妙な環境変化で
  色合いも全く異なってくる
4.2012年5月26日に撮った花序(雄花)。本種は非常に開花しやすく、
  花粉量が多く稔性も高い
5.2012年9月5日、1m以上伸長した枝に出来たミドル辺りの嚢、非常に
  細長く簡単に30cm以上の嚢が出来る。この頃の蔓は良く蛇の様にくねく
  ねする事が多い
6.2012年12月4日、2mほど伸長した茎に出来たアッパー。漏斗型にな
  り色彩も乏しくなる
イメージ 2
 
1.2013年6月6日、地際に発生した腋芽に出来たロアー。この株は戸外栽
  培で、直射十分なので良い感じの色合い
2.2013年9月20日、ドス黒い色合いのミドル
3.2014年3月2日、挿し木していたものが発根した様子。本種は真冬でも
  簡単に挿し木が成功する
4.こちらから3枚は本日2015年1月1日に撮ったもの。これはアッパーに
  なりかけの嚢で未だ色が載っている。そう言えば随分と写真を撮っていなか
  ったものだ
5.この嚢はとても赤味が強い
6.こちらは一寸ショボイ嚢だが、蜜の噴出が凄い。本種はとても蜜の発生量が
  多く、枯れ葉、枯れ嚢を整理していると手がベトベトになってしまう
イメージ 1

ランキング参加中、ポチッと! 応援の程宜しくお願い致します。m(._.)m
↓↓↓
イメージ 4