本日は、N.smilesii Hemsl.(NO-2)です。
 
①自生地:東南アジアの大陸部(タイ東北部、ラオス南部、カンボジア 、
     ベトナム西部等)、1895年記載種
②入手時期:2011年10月
③入手元:jips殿
④成長度合:早い
⑤栽培難度:簡単
⑥挿し木:我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax8cm前後
⑧雌雄:♀、5月~7月頃
 
本種は開けた砂質の草原やサバンナなどに自生し、乾季に耐えることが出来る種で、塊根性で牛蒡根が生えています。非常に育てやすい品種ですが、水やりで失敗してしまいました。
以前の記事でも若干触れましたが、本種はその生命力で奇跡の復活を遂げました。潅水を忘れ、植物体の地上部を全て枯らしてしまいましたが、駄目元で暫らく潅水すると脇芽が出て蘇りました。自生地の環境を考慮すると当然なのでしょうか。N.thoreliiやN.viking、N.kampotiana等塊根性の種は、間違っても地上部が枯れたといって破棄せず、暫らく潅水し様子を見ることをお勧めします。
今回は九死に一生を得た思いです。何十年と栽培していても、温度・湿度管理もさることながら、やはり水遣りが一番難しいと痛感しました。一生かかっても水遣りのスペシャリストにはなれないでしょう。(笑)下段写真左から、
 
1.入手して二週間程度経過した2011年10月27日に撮った草姿全体。全
  体的に柔らかなイメージ
2.2011年12月19日に撮った補虫嚢のアップ
3.2012年3月7日に撮った草姿全体。我が家のNO-1と比べると全体的に
  赤っぽい感じがする
4.こちらは復活を遂げた以降の2012年10月30日に撮った補虫嚢。少し
  ずつ成長しているが、葉身も含め全体的に赤みが無くなり、NO-1と遜色が
  無くなってきた
5.2013年4月17日に撮ったもの。色白美人?になった感じイメージ 1
 
1.2013年8月11日に撮ったロアー
2.2013年8月24日、大分鈴なりに近くなってきた。本種はこの時期最高
  潮を迎える
3.2014年1月7日、やっと腋芽が発生してきた様子
4.2014年3月29日、大分大きくなってきた腋芽で、ボチボチ着袋し始め
  たところ
5.2014年4月18日、主茎の嚢はミドル辺りになってきた
6.2014年5月20日、手に取ってみた。NO-1よりも株が小ぶりなので、
  大きさも10cm弱といったところか
7.2014年10月6日に撮ったもので、腋芽に出来たロアー
8.こちらはおとついの2014年12月15日に取ったもので、今シーズンは
  これでほぼ終了か。次の嚢が少し膨らんでいるが、気温の低下に伴い成長で
  きるかどうか微妙なところ
イメージ 3
 
1.こちらの8枚は、水切れによる枯死寸前から復活を遂げた過程を綴ってみた。
  こちらは2012年7月2日に撮ったものだが、水やりを忘れ慌てて灌水す
  るも復活不可能な感じになってしまった
2.2012年7月24日、枯れた状態で灌水を続けていたら、何と小さな腋芽
  が出てきた。復活の兆しが大?
3.2012年8月4日、一ケ月少々経過し、腋芽は順調に育ってきている様に
  思う
4.完全復活か!2012年9月9日の状態。補虫嚢もボチボチ出来始め、中々
  良い塩梅に調子を上げてきてくれた様に思う
5.2012年12月8日、ここまで成長してくれれば一安心と言ったところか
  な?
6.2013年3月9日、徐々に暖かくなってきたので、植え替える事にした。
  植え替える前の草姿全体
7.ビニールポットから抜いた状態。根数はそんなに多くはないが、牛蒡の様な
  立派な根が数本確認できる。素焼鉢へミズゴケで植え付けた
8.2013年4月17日に撮った草姿全体。随分立派になったと思う。補虫嚢
  も良く付いてくれる様で満足満足!イメージ 2
 
1.オマケ画像(蒴果の比較)
  左が本種、N.smilesiiの蒴果で、右のN.Prosperityに比べると随分小さく種
  子も同様小さいが、発芽能力は同等
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