本日は、N.bicalcarata Hook.f.’Red Flush’です。
 
①自生地:ボルネオ島、1873年記載種
②入手時期:2011年10月
③入手元:jips殿
④成長度合:やや遅い
⑤栽培難度:普通
⑥挿し木:我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax8cm前後
⑧雌雄:?、我が家での開花実績無し
 
本種の最大の特長は、言わずもがな、種小名ともなっている独特な牙『bi:2つの、calcaratus:距(きょ)、花被(かひ)の一部が伸びた管状突起のある』の構造にあります。結構硬い牙で、先端が鋭く尖っており触ると痛いです。
自生地の環境は、直射下に自生しているものもありますが、おおよそ木漏れ日の当たる場所が多い様ですので、50%程度の遮光下で育てていますが、入手からずっと愚図りっぱなしでした。本種は非常に大きくなる種ですので、順調に生育してくれれば置き場所に困ること請負です。
草体と比較して補虫嚢はあまり大きくはなりません。又、補虫嚢の寿命は半年以上もつ事が多く、N.mirabilis、N.khasiana等と比べると雲泥の差ですね。下段写真左から、
 
1.入手して約20日後の2011年10月27日の様子。とても華奢で葉も薄
  くペラペラの状態。果たして順調に生育するのかとても不安な感じの苗
2.2012年4月29日、陽が強かったのかケロイド状になっていたが、少し
  ずつ新しい葉が展開し始めた
3.2013年1月26日、ずっと愚図り気味だったが、やっと綺麗な葉が展開
  し元気に成長をしてくれるようになった。又、小さな腋芽も発生した。ビカ
  ルは腋芽が発生し辛い種の筈だが、嬉しい誤算
4.こちらは今朝2013年6月7日に撮ったもの。植替え後下葉がある程度枯
  れたが、さほどの植え痛みは無かった様で一安心。このまま順調に育って欲
  しいもの
5.植替えして9ヶ月程度経過した2013年12月12日に撮った草姿。随分
  調子が上がってきた感じ。二芽とも無事に成長している
6.こちらは今朝2014年10月18日に撮ったもの。やっと葉身が40cm
  程度まで大きくなってきた。同時期に入手したオレンジは既に60cm程に
  なったが、本種も来年には60cm位には到達しそう。置き場所が・・・・
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1.2012年9月8日、入手して暫く愚図っていたが、何とか元気が出てきた
  様で、着袋し始めた。めっちゃお粗末ではあるが、本種の特長である牙が認
  められる
2.2012年9月19日、少しだけ牙が長くなった様な気がする
3.2013年2月27日、補虫嚢も徐々に色が付いてきたが、レッドには程遠
  い状態
4.こちらは2013年3月3日、植替えの為ビニールポットから抜いた状態。
  他の品種と比べても非常に根の数が少ないし細い感じ
5.素焼鉢に植え替えた状態を撮ったもの
6.2013年6月7日に撮った補虫嚢のアップ。オレンジと殆ど変らない発色
  だが、今からの色合い変化を観察しよう。寒い時期に植替えをしたが、殆ど
  植え痛みは無かった様で安堵
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1.2013年8月24日、出来て間もない補虫嚢は艶があって中々良い
2.2013年12月12日、気温が低下してきているので、着袋するものの大
  きさは小さくなってくる
3.2013年12月24日、ほんの少しレッドフラッシュ?って感じ。我が家
  にあるオレンジ(過去の記事はこちら)の方がよっぽどレッドフラッシュに
  近いかもしれない
4.2014年9月12日、色合いはめっちゃ薄いが、丸っこい感じの嚢になっ
  たみたい
5.こちらは今朝2014年10月18日に撮ったもので、出来て3~4ヶ月経
  過した嚢
6.こちらも今朝撮ったもので、1ヶ月少々経過した嚢。木場の先端には蜜が滴
  っている。これを見ると何時も思いだすのが、毒蛇の牙と毒液
7.こちらも今朝のもので、成長中の嚢。何時見ても笑えるユニークな形と思う
  のは自分だけ?
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