本日は、N.philippinensis(SP)です。
 
①自生地:フィリピンのBusuanga島、Coron島、Palawan諸島など、
     1908年記載種
②入手時期:2011年11月
③入手元:リベラルファーム(ぷりんさん)殿
④成長度合:普通
⑤栽培難度:簡単
⑥挿し木:我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax6cm前後
⑧雌雄:?、我が家での開花実績無し
 
N.philippinensisにもいくつかのフォームがある様ですが、本種は真っ赤に色付くタイプで、小型の補虫嚢を付ける様です。株自体も小さめで、上体は60cm程度
です。入手して2年9ケ月程度経過しますが、成長してもこれ位の姿なのでしょうか。ある程度伸長すると腋芽が発生し、嚢付きが良いので、結構鈴なり状態になり、見応えはあります。
低地に自生していますので、夏の暑さにはびくともしないようで、元気に育ってくれます。冬場は低温になるとやや着袋し辛くなる様に感じます。しかし、至って強
健で育てやすく、良く着袋してくれる優良種だと思います。
本種を育てて思ったのは、蔓の形がとてもユニークな事です。例外はあるものの一般的には、ミドル~アッパーになると蔓はカールして他物に絡まろうとしますが、
本種は、カールする場合と、『ん』の字になる事が多い様です。面白いものですね。下段写真左から、
 
1.入手当日の2011年11月9日に撮ったもの。挿し木苗で未だ嚢は付いて
  いない。我が家にグリーン系があるが、それと比べると思ったより華奢な感
  じがする
2.約10ケ月後の2012年9月6日に撮った草姿全体。気温が高いので、小
  さいながらバンバン着袋してくれて、結構見応えがある
3.2012年10月3日、一寸早いかなと思ったが、思い立ったが吉日、何時
  植替えするか分からないので、早速植替の為ビニールポットから株を抜いた
  状態。株の大きさと比較すると、割と根回りが良い様に思う
4.素焼鉢への植替え完了
イメージ 1
1.2012年12月23日、10月末辺りに腋芽が発生し少し成長した様子と、
  左奥には本種の補虫嚢が見える
2.こちらは2013年2月16日に撮った草姿全体。親芽も腋芽もボチボチ成
  長中
3.これは2013年4月21日に撮ったもの。腋芽も随分成長してきた感じ。
  暖かくなってきたので、補虫嚢も少しずつ膨らみ始めた。もう少しすると賑
  やかになりそう
4.こちらは今朝2014年8月15日に撮ったもので、二番目の腋芽が2芽発
  生している。2芽共育つかは分からないが、現在親芽と最初の腋芽もしっか
  りとしているので、更に賑やかになってきそう
イメージ 2
1.入手して2ケ月半程度経過した2012年1月26日、我が家に来て初めて
  付けた補虫嚢。未だめっちゃ小さいが色合いは中々の様に思う
2.2012年7月18日に撮った補虫嚢のアップ。結構濃い赤って感じかな
3.2013年5月16日、腋芽にできたロアー
4.2013年6月30日、アッパー寄りの嚢。本種はロアー~アッパーまで殆
  ど色落ちせず、とても発色が良い
5.2013年7月5日、写真写りにもよるが、結構ダークっぽい感じ。本種の
  蔓は『ん』の字になる事が多い
6.2013年12月13日、寒くなってきた時期だがまだまだ健在。この嚢は
  3つ共『ん』の字の蔓
7.2014年3月1日、完全にアッパーか。こちらの蔓はカールしてお互いに
  絡みあっている。完全なアッパーになるとカールする様にも思うが、ミドル
  でもカールする場合がある。もう暫らく観察しよう
8.こちらは今朝2014年8月15日に撮ったアッパー。未だ色合いは薄いが、
  蓋が開いて暫らくすると更に赤味が射してくる
イメージ 3
 
ランキング参加中、ポチッと! 応援の程宜しくお願い致します。m(._.)m
↓↓↓
イメージ 4