本日は、N.maxima×platychilaです。
 
種子親のN.maximaは、ボルネオ、スラウェシ、ニューギニア、マルク諸島等に自生し、殆どのフォームで襟の部分が非常に良く発達しとても美しい色合いになります。発見当時はこれほど大きくて立派な種は他に見つかってなかったのでmaximaと命名されたそうですね。
花粉親であるN.platychilaの種小名は、ギリシャ語の(水平な:platus、唇:cheilos)に因みますが、それは襟の構造から来ています。N.platychilaは2002年ボルネオ島サラワクHose山脈の標高 900~1,300mの低山帯のみで発見されており、他所での発見は聞いていません。本種は特に上位補虫嚢に特徴があります。種小名が示す通り襟は水平で、表面は非常に滑らかでワックスを塗ったように美しいものです。
両親の独特な形態がどの様に反映されてくるのでしょうか。期待の大きな品種です。現在の所両親の特徴が最も良く表れているのがその毛深さで、葉~蔓、植物体全体に細かな毛が生えていることでしょうか。それと成長が緩慢な事でしょう。襟の部分は両種の面影が全然ありませんが、これから徐々に特徴がでてくるものと思われます。今が一番暑い時期ですが、特に問題なく育ってくれている様です。今夏無事に乗り切ってくれる事を願っています。下段写真左から、
 
1.入手した当日の2013年10月22日に撮った草姿全体。がっちりとした
  良い苗をサービスしていただいた。既に補虫嚢も1つ付いているが、殆ど特
  徴は無い
2.2014年1月15日に撮った草姿全体。新葉もボチボチ展開し着袋してき
  たので、何とか活着してくれた様子
3.こちらは今朝2014年3月7日に撮った草姿全体。1ケ月程前から遮光率
  を下げて管理しているので、葉はやや赤みを帯びてきたが、ガッチリとした
  体格になってきつつある
4.こちらは今朝2014年8月10日に撮った草姿。さほど大きくはなってい
  ないが、特に問題なく育ってくれている様で、このまま無事に秋を迎えて欲
  しいもの
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1.入手した4日後の2013年10月27日に撮ったもので、入手当時から着
  袋していたもの。殆ど特徴は見られない
2.2014年1月15日、我が家に来て最初の補虫嚢。一寸小さくなった
3.2014年2月3日、我が家で二番目の補虫嚢で、やや大きくなったが特徴
  はない
4.こちらは2014年3月7日に撮ったもの
5.これも3月7日に撮ったもので、膨らみ始めたばかりの嚢。何れN.platychila
  の襟が少しは再現されるのだろうか。期待したいと思う
6.2014年6月9日、殆どN.maximaって感じ
7.こちらは今朝2014年8月10日に撮ったもの。襟の雰囲気は両種に全く
  似ていないが、何れ両種の良い形態が上手い具合に発現してくれる事を期待
  したい
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