本日は、N.???(ラベル落ちNO-1)不明種です。
 
①人工交配:N.ventricosa×maxima?gymnamphora?
②入手時期:2010年6月
③入手元:jips殿
④成長度合:早い
⑤栽培難度:簡単、低温、高温に強い
⑥挿し木:難しい
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax10cm程
⑧雌雄:♂、5月頃
 
本種は2010年6月にjips殿より苗を購入時、ラベル落ちの不明種として挿し穂を無償で戴きました。水挿しで何んとか発根した品種ですが、発根までに半年以上かかりました。その後も時期を変えて水挿ししましたが、同様に半年以上掛かりました。発根しにくく時間も要する様です。次回は水挿しではなく、鹿沼土若しくはミズゴケに挿してみようと思います。
じっくりと観察していますと、片親はN.ventricosaの系統の様に思いますが、もう片親はmaximaの様な雰囲気もしますしgymnamphoraではないかといった気もしますが、良くわかりません。種の同定は難しいですね。しかし、本種はとても良い発色で美しい斑模様が入ります。しかも、ミドル、アッパーになっても全く色落ちしないのが最大の特長でしょうか。又、小型の割には良く成長し着袋率もとても高く、お勧めの品種ではないかと思います。暑さ寒さに強い強健種といえるでしょう。唯、高地性の血は入っている様な雰囲気です。挿し木がもっと簡単であれば云う事なしなのですが。下段写真左から、
 
1.2011年9月21日に撮ったもので、水挿しを実施して発根、定植後最初
  に出来た腋芽に付いたロアー、ロアーは襟の部分が白っぽくなる事が多い
2.2012年6月6日に撮ったもの。二番目の腋芽が発生し、それに付いた超
  ロアー。これを見るとN.ventricosaとは一寸異なる雰囲気?
3.こちらは2013年1月20日に撮ったもので、二番目の腋芽が大分伸長し
  てきたが、その途中から三番目の腋芽が発生してきた。草姿から見ると
  N.ventricosaに良く似ている様に思うが・・・・
4.これは2013年3月5日の様子で、四番目の腋芽が成長してきた。本種は
  腋芽が良く発生する。親株も健在で、小柄な草姿ではあるが既に1mを超え
  た
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1.2012年5月21日に撮ったアッパー。中々良い色合いだと思う。リップ
  が光る様ななめらかな朱色でお気に入り
2.2012年5月27日、こちらもアッパーで、正面から撮ったもの。アッパ
  ーはやや尻ずぽみで口が大きく開く感じがする。丸い口が愛嬌ありかも
3.2012年6月24日に撮ったもので、二番目の腋芽にできたロアー。斑模
  様が美しいね
4.こちらは2012年10月2日に撮った、ミドルからややアッパー気味の嚢
  だろうか
5.2012年12月11日、これもアッパーだが、何とも渋い色合いに染まっ
  た。しかも漏斗型ではなく、スレンダーぎみ
6.2013年1月5日、二番目の腋芽に出来たミドル。やや寸胴な感じ
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1.2013年5月11日、やっと開花した花序(雄花)で、花に滴る液は全て
  蜜
2.こちらは昨日の2014年8月2日に撮ったもので、ミドル~アッパー寄り
  の嚢。襟がさほど発達していない
3.こちらも昨日のもので、同一個体別の枝にできたアッパー
4.これも昨日撮ったもので、別の枝に付いた嚢三兄弟。真中と右の嚢は良い感
  じの襟と色合い。本種はアッパーになっても全くと云って良い程色落ちしな
  い優れモノ?
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