本日は、N.Mastersiana var.purpureaです。
 
①人工交配:N.sanguinea×khasiana、1883年、ヴィーチ商会チェルシー農場
 でWilliam Court氏により作出
②入手時期:2011年6月
③入手元:、うつぼかずらの郷殿
④成長度合:普通
⑤栽培難度:簡単、低温、高温に強い
⑥挿し木:鹿沼土挿しで良く発根
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax20cm程度
⑧雌雄:? 開花実績無し

100年以上も前に作出された種が現存しているということは、とても素晴しいことで、やはり名品中の名品だからなのでしょうか。本種はN.Mastersianaと比較すると、特に色合いが濃く嚢がむっちりとした形になる様です。purpureaとは(紫色の)の意で、その嚢の色合いから来ていますが、確かに濃い赤紫色をした感じになり、とても発色が良い品種です。その色合いから和名をブドウウツボカズラと云います。ロアーはまさしく濃い葡萄色でとても美しいですね。ミドルになるとやや色褪せしてきます。その時々の環境にもよりますが、アッパーになると赤身が殆ど消えてくる場合と、やや残る場合がある様です。下段写真左から、
 
1.入手して約10ケ月後の2012年6月28日、腋芽のロゼットに付いたロ
  アー
2.2012年8月21日、こちらも未だロアーで、その色合いはpurpureaの名
  に恥じないもの
3.2013年3月13日、ミドル辺りの嚢で、蔓が側面から背面辺りに移動。
  色合いは未だ濃い
4.日付は遡及するが、2011年11月19日に撮った親芽に付いたアッパー
  色合いが随分薄くなった嚢
5.2014年5月20日、こちらもアッパーだが、色合いはやや残っている
イメージ 1
1.2012年8月15日に撮った挿し木苗。5月に鹿沼土に挿し木をしたもの
  で、3ヶ月程度経過したもの。間違いなく発根しているものと思う
2.2012年11月7日、挿し木苗に始めて着袋したものだが、既にミドル辺
  りの嚢。挿し木苗に付く嚢はロアーでなくほぼこんな感じのミドルからアッ
  パー寄りとなる
3.2013年7月18日、本種らしい感じの嚢になってきただろうか
4.こちらは今朝2014年7月7日に撮ったもので、未だ腋芽は発生していな
  いが、中々良い色合いの嚢が付いてきた
イメージ 2