本日は、N.tobaica Danser.です。
 
①自生地:スマトラ島のトバ湖周辺など、1928年記載種
②入手時期:2011年8月
③入手元:山田食虫植物農園殿
④成長度合:早い
⑤栽培難度:本種は簡単、高温、低温に強い(高温が苦手な種もある)
⑥挿し木:簡単、水挿し100%
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax7cm前後
⑧雌雄:♀、10月頃開花
 
本種はスマトラ島のトバ湖周辺に主として自生しており、トバ湖に因み種名がつけられました。低地から高地1800m程度の所まで自生する様で、自生域に幅があるため、そのフォルムもグリーン、レッド、中間色、パープルなどバラエティーに富んでいます。又、本種の特長として、萌芽から暫くはロゼットを形成しますが、或る日突然徒長を開始し、成長スピードが非常に早くなります。小型の種ですが、結構徒長して、ブッシュ状になることがしばしばある様です。
我が家でも既に2m位徒長しており、色々な鉢の上を匍匐する感じで伸びまくっていましたので、この5月にカットし水挿しにしました。本種は小型で茎も細いため、グラシリス等と同様、とても発根し易い品種で、発根期間は概ね1ケ月程度です。我が家のこの個体は、真夏40℃以上になる環境でも問題なく生育しており、低地性種と何ら遜色は有りません。とても強健種の様です。下段写真左から、
 
1.2011年10月21日、草姿全体を撮ったもので、ロゼット葉にロアーが
  ポコポコついており、時間が経過した嚢2つは、襟が真っ赤に、内壁がパー
  プルに色付いてとても目立ち美しい
2.2012年10月12日に撮ったもので、親芽は既に1m程度徒長、第1腋
  芽も50cm程徒長しており、第2、第3の腋芽が成長してきた。未だロゼ
  ットであるが、暫くするとこちらも徒長を開始すると思う
3.2013年10月18日、いよいよ雌花が開花してた。茎と同様花序も細く
  数も少ない。唯、出来が悪いだけなのかもしれない
4.こちらは今朝2014年6月28日に撮った水挿し中の挿し穂で、5月に挿
  して既に大分発根してきている。もう少ししたらポットへ鉢上げする予定
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1.入手して約1ケ月程経過した2011年9月7日に撮ったロアー。株の大き
  さに比べやや大きめの補虫嚢
2.2012年10月12日、こちらもロゼットに付いたロアーだが、襟の部分
  はグリーン地にストライプが軽く乗った感じで1枚目の嚢と大分様子が異な
  る。嚢の出来る位置やその時の環境によって異なる。又、時間の経過と共に
  赤く色付く場合もあれば、殆ど色付かない場合もある
3.こちらは今朝2014年6月28日に撮ったアッパー
4.こちらも今朝撮った同一株の別の茎に付いたアッパー。本種は元々翼があま
  り発達しないが、アッパーはその痕跡しかなくなる。嚢の後上部に写ってい
  る茎が本種のもの
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