本日は、N.kerrii M.Catal. & Kruetr.をアップします。
本種は、2010年に記載された極最近の新種で、タイ南部サトゥーン県タルタオ国立海洋公園の標高400~500m辺り等に自生する種です。N. kongkandanaとは近縁種だと言われています。アイルランドの医師アーサーフランシスジョージカー(Arthur Francis George Kerr)氏らによって発見されたことから、種小名は氏の名前が冠されました。
本種の根部は近縁種と言われるN.kongkandanaとそっくりで、草姿とは想像もつかない牛蒡の様な太い根があります。乾燥にある程度耐えうる事ができるのでしょう。低地性種ですので、比較的栽培は容易ではないかと思い入手しましたが、低温にはとても弱い様です。最低温度20℃程度は欲しい所ですが、我が家では冬場の最低温度を15℃に設定していますので、夏に生長し、冬に後退するって感じの繰り返しです。中々大きくなってくれないようですね~。入手して既に1年半経過しますが、殆ど変わり映えがしません。唯、最近腋芽が徐々に成長してきましたので、今後本種本来の成長が望める様になるかもしれません。下段写真左から、
1.入手当日の2012年12月15日に撮ったもの。根洗い状態の苗で、草姿
が非常に華奢で、茎も針金の様に細く今にも折れそうな感じ。しかし、上体
とは随分異なり、根は非常に太くしっかりとしている牛蒡根
2.半年弱経過した2013年6月2日に撮った草姿だが、成長した感は殆ど無
2.半年弱経過した2013年6月2日に撮った草姿だが、成長した感は殆ど無
い。冬場の最低温度が低いと中々旨い具合に成長してくれない様に思う
3.こちらは調子の良い時の2013年8月5日のもので、こんな感じの嚢。唯
3.こちらは調子の良い時の2013年8月5日のもので、こんな感じの嚢。唯
単にN.thorelii?って感じ

1.2013年11月28日、この頃から徐々に嚢が小さくなり、12月下旬頃
からは着袋せず、縮まっていく感じになる
2.こちらは今朝2014年6月20日に撮った草姿全体。今年の3月上旬に発
2.こちらは今朝2014年6月20日に撮った草姿全体。今年の3月上旬に発
生した腋芽が少しずつ大きくなってきた
3.腋芽のアップ。未だ着袋していないが、少しずつ蔓の先端が膨らんできたの
3.腋芽のアップ。未だ着袋していないが、少しずつ蔓の先端が膨らんできたの
で、これからだと思う
