本日は、N.veitchii Bario stripe×peltata "konan"です。

①交配親  :N.veitchii Bario stripe×peltata
②入手時期 :2018年10月
③入手元  :ぷりんさん
④生長度合 :今のところ遅い
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax4cm前後
⑧雌雄   :?、我が家での開花実績無し

種子親のN.veitchiiは、マニア垂涎の一品だと思います。Barioは、ボルネオ島サラワク州の山間部にある小さな村(でした。今は存在しないとの話を聞いたことがありましたが、2018年の夏にnepenlandさんが行かれたそうで未だ実在するそうです)で、東マレーシアに位置しインドネシアとの国境線に近い所です。あの耳たぶに大きな穴をあけて、でかい重そうなイヤリングをぶら下げている部族、クラビット族の居留地だったそうです。地形的にBarioは2000m級の山々に囲まれた1000m程度の盆地です。従って気候も穏やかですが、朝夕は結構涼しくなる、そんな場所に自生している品種です。
一方花粉親のN.peltataは、フィリピンミンダナオ島のHamiguitan山脈の上部800m~1600m辺りの斜面地に自生しており、この地域の固有種です。2008年に記載された新しい品種です。種小名は、『小さな盾』の意で、蔓のつき方が盾状に着いていることに由来するのでしょうか。確か発見当時はN.sp'Red Phantom'等と呼ばれていたように記憶しています。Phantomとは『幻影』『まぼろし』『亡霊』『幽霊』等の意であることから、赤い亡霊、赤い幽霊という事になるのでしょうか。発見当時、葉の裏が真っ赤で褐色の濃い毛が多く生えていたのを目にして、そう称されていたのでしょうかね(^▽^)/。やや高地帯に自生しているようですが、暑さにはさほど弱いわけではなく、真夏は多少の遮光をすれば栽培は比較的簡単です。
以上の両親を元に交配された新しい品種で、中川氏作出の苗をぷりんさんからおすそ分けしていただいたものです。誠にありがとうございました。戴いて2年5ヶ月経過しました。既に気温が低下してきている時期に戴きましたので、何とか活着してくれたようです。暑さはどうか危惧していましたが、2019~2020年の夏は問題ありませんでした。杞憂だった様で何とかなりそうですね。
まだまだ小さく、当然のことながら特徴などは全く判りませんが、NO-1個体の草体は細かな産毛が沢山生えているようです。植付して3か月間は強めの遮光下で管理していましたので一寸青瓢箪でしたが、現在は30%程度の遮光下で管理していますので冬場は全体的に赤くなりますが中々大きくなりません。NO-2個体は葉身表面に産毛は殆ど様で結構違いが出来るかもしれませんが、まあ経過を見守りましょう。最近になって地際から腋芽が発生してきました。何とかこの猛暑を乗り切って生長して欲しいものです。下段写真左から、

1.こちらは、戴いた当日の2018年10月31日に撮ったもので、その時の
  状態を撮ったもの。元気そうな実生苗を2個体も戴いたよ~§^。^§
2.当日、早速ビニールポットにミズゴケで植付したところ

1.こちらから三枚は2018年12月18日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿
2.左写真の左側個体をアップしたもの。こちらをNO-1個体として管理する。小
  さいながらもボチボチ着袋してくれている様である。こちらの個体は草体の
  産毛がとても濃い。ブラッチックケースに入れて管理しているが、戴いたラ
  ベルが大きくて入らないので、小さなものに取り替えたよ~^_^;
3.こちらは左端写真の右個体をアップしたもの。こちらをNO-2個体として管理
  する。こちらも着袋はボチボチの様である。こちらはNO-1個体と比べ産毛は
  殆どみられない

1.こちらから二枚は2019年2月26日に撮ったもので、こちらはNO-1個体
  の株姿。若干新しい葉身がリーフジャンプしてきた感じ
2.こちらはNO-2個体の株姿。こちらも新しい葉身が僅かながらリーフジャンプ
  してきた感じ
3.こちらから三枚は2019年4月13日に撮ったもので、こちらはNO-1個体
  のこの時点での株姿。着袋事態はまあボチボチ良いのだが、遅々として大き
  くならない
4.NO-1個体のロアー。未だ何の特徴も見られない
5.こちらはNO-2個体の株姿。NO-1個体と違って葉身表面の産毛は見られない

1.こちらから五枚は2019年7月22日に撮ったもので、こちらはNO-1個体
  でこの時点での株姿。相変わらず成長は遅々としている
2.NO-1個体の最新のロアー
3.NO-1個体の一つ前に着いたロアー
4.こちらはNO-2個体の現在の株姿。葉身は何かのっぺりとした感じでツルリン
  とした感じ
5.NO-2個体の最新のロアー
6.NO-2個体の一つ前に着いたロアー。何れも未だ特徴は無いが、何れそれなり
  の特徴が出てくるのではないだろうか

1.こちらから四枚は2020年3月20日に撮ったもので、何れもNO-1個体。
  こちらはこの時点での株姿。葉身は大分赤くなってきた様だが生長は遅々と
  してる
2.植替えの為根鉢を外した状態。根量は大して無い様だ
3.4号プラ鉢にミズゴケで植付けた様子。これで何とか大きくなって欲しいも
  のだ
4.最新の捕虫嚢。暖房の無い場所で管理しているが捕虫嚢が着いていた。スト
  イプは結構しっかりと入りそうだね(^^)

1.こちらから三枚は2020年3月20日に撮ったもので、何れもNO-2個体。
  こちらはこの時点での株姿。こちらの個体も遅々としてるね~(^^;
2.植替えの為根鉢を外した状態。根量はNO-1個体と同様で大して無い様だ
3.4号プラ鉢にミズゴケで植付けた様子。こちらは捕虫嚢は着いていなかった

1.こちらから四枚は2020年5月24日に撮ったもので、何れもNO-1個体。
  こちらはこの時点での株姿。新しい葉身が展開してきた。これからの生長に
  期待したいものだ
2.こちらは最新の捕虫嚢。ん~ん、中々良い感じかな)^o^(
3.左写真の捕虫嚢のリップをアップしたところこんな感じ。まだ本領発揮では
  なさそうだがストライプは綺麗に表れる様だ
4.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。赤ちゃんだけにめっちゃ赤い(*^^)v
5.2020年6月6日、NO-1個体で左写真の捕虫嚢が完成した様子

1.こちらから五枚は2021年3月12日に撮ったもので、何れもNO-1個体。
  こちらはこの時点での株姿。葉身が互生してめっちゃ見栄えが悪いネ~(^^;
2.葉身が展開し始めた頂芽部分をアップしたものだがめっちゃ毛深い。両親と
  もに毛深いが更に毛深いかもね(*^_^*)
3.最新の捕虫嚢。現在は未だ気温が低いのでイマイチだが、5月以降良い感じ
  になってくれることを期待したいものだ
4.次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん
5.その次に成長を始めたばかりの蔓の先端部分。毛に覆われてしまってるよ~
  (^^;

1.こちらから五枚は何れもNO-2固体。こちらから二枚は2020年5月24日
  に撮ったもので、こちらはこの時点での株姿。気温の上昇で何となく良い感
  じになりつつある様だ
2.やっと成長を始めた感のある蔓の先端部分
3.こちらから三枚は2021年3月12日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。この1月初旬まで無加温の廊下で管理していたせいか、葉が縮こ
  まってしまっているね。NO-1個体と同じ場所で管理していたのだが、NO-1個
  体よりも低温に弱そう。この1月中旬から温室内管理としたので、最新の葉
  身は少しまともになってきた感じだ
4.最新の捕虫嚢。めっちゃ小さい(^^;)
5.次に成長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。これから徐々に気温が上昇してくるの
  で、大いなる生長を期待したいものだ

1.こちらから五枚は2021年4月21日に撮ったもので、こちらから三枚は
  NO-1個体。こちらはこの時点での株姿。相変わらず生長は遅々としている
2.こちらは最新の捕虫嚢。まあ、未だこんなものだろうか
3.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。これは結構色合いが濃いねヽ(^o^)丿
4.こちらから二枚はNO-2個体。こちらはこの時点での株姿。こちらも相変わら
  ず生長は遅々としている。それに新葉はケロイド状態になっているよ~
  (ノД`)シクシク
5.最新の捕虫嚢。NO-個体と違って全くと云って良い程色は載っていない

1.こちらから五枚は2021年11月10日に撮ったもので、何れもNO-1個体。
  こちらはこの時点での株姿だが、遅々とした生長って云うか一寸小さくなっ
  たみたいな感じだ(;´д`)トホホ
2.地際を確認したら腋芽が発生していたよ~\(^o^)/。未だ着袋していない
  が、これからの生長に期待したいものだ
3.一つ前に着いた捕虫嚢。何かショボくなったみたい(^^;)
4.最新の捕虫嚢。更にショボっ(^^ゞ
5.次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。更に更に小さくなってきている感
  じだね~

1.こちらから六枚は2021年11月10日に撮ったもので、何れもNO-2個体。
  こちらはこの時点での株姿だが、こちらも遅々とした生長だが、葉身は大分
  まともになってきている様だε-(´∀`*)ホッ
2.地際を確認したら腋芽が発生してきており、既に着袋も始まっている(^_-)-☆
3.こちらは主茎に着いた一つ前の捕虫嚢。色合いは全く無くグリーン一色
4.同じく主茎に着いた最新の捕虫嚢
5.地際から発生した腋芽に着いた一つ前の超ロアー。蓋が欠損している
6.同じく地際から発生した腋芽に着いた最新のロアー。こちらも蓋が欠損して
  いるね~(^_^;)。唯、リップには僅かにストライプが確認できる(^^♪

1.こちらから五枚は何れもNO-1個体。こちらは2022年2月19日に撮った
  もので、左は主茎に着いた最新の捕虫嚢で蓋が開いて間もない状態。右は二
  つ前の捕虫嚢
2.こちらから四枚は2022年2月22日に撮ったもので、こちらは←写真の
  その後。最新の捕虫嚢は既に完成した様だ
3.主茎に着いた一つ前の捕虫嚢。こちらは一寸色黒な感じ(^^;
4.こちらはこの時点での株姿。生長速度は相変わらずの様である
5.地際から発生してきた腋芽の様子。生長は遅々としているがしっかり着袋は
  しているね

1.こちらから五枚は何れもNO-1個体。こちらから五枚は2022年6月27日
  に撮ったもので、こちらはこの時点での株姿。主茎は一寸衰えてきたかな?
  地際から発生した腋芽は少しずつ生長してきている様で一寸ε-(´∀`*)ホッ
2.主茎に着いた捕虫嚢。リップにはストライプが割としっかり発現している感
  じだ
3.主茎に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。プリプリっとした感じ(^v^)
4.地際から発生してきた腋芽に着いた最新の捕虫嚢。一寸darkticな感じ
5.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。完成までには大分か
  かりそうだね

1.こちらから六枚は何れもNO-2個体。こちらから三枚は2022年2月22日
  に撮ったもので、こちらはこの時点での株姿。主茎は既に力尽きそうである
2.地際から発生した腋芽の様子。相変わらず状態は悪い(ノД`)シクシク
3.腋芽に着いた最新の捕虫嚢。わりとましな嚢がついた(^^♪
4.こちらから三枚は2022年6月27日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。主茎はやはり力尽きてしまった(´;ω;`)ウッ…。腋芽の生長も悪
  く一寸奇形じみている
5.地際から発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。まあ、普通な感じかな
6.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。一寸ばかり蓋が小さくなりそうだ

1.こちらから六枚は2024年1月17日に撮ったもので、こちらから三枚は
  NO-1個体。こちらはこの時点での株姿。最初の主茎は朽ちて腋芽がチマチマ
  と生長している感じだ
2.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。相変わらず出来は悪い様だ
3.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。出来て未だあまり経っていない
  のか全体的に赤く艶っぽい
4.こちらから三枚はNO-2個体。こちらはこの時点での株姿だが、一向に大きく
  ならない。唯々生きているって感じだ
5.こちらは最新の捕虫嚢。めっちゃショボいね~(;^ω^)
6.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。こちらも大したことなさそうだね

1.こちらから六枚は2024年10月18日に撮ったもので、こちらから四枚
  はNO-1個体。こちらはこの時点での株姿。何とか猛暑を耐え抜いた様だ
2.一つ前に着いた捕虫嚢。やはり暑さの為か出来は非常に悪い(;^ω^)
3.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。多少大きくなったが蓋は奇形の
  様で小さい。開いたばかりの様でリップは未だ反り返っていない
4.左写真の捕虫嚢の次に生長を始めた蔓の先端部分、捕虫嚢が完成するまでに
  は結構時間が掛りそうだ
5.こちらから二枚はNO-2個体。こちらはこの時点での株姿だが、この暑さのせ
  いで瀕死状態となり逝く寸前であったが、やっと朝晩の気温が徐々に低下し
  てきたので何とか持ちこたえた様だ。と云いつつこの日は又日中30℃を超
  えている
6.地際を確認すると小さな腋芽が発生していた。来春辺りにかけて良い感じに
  なって欲しいものだ

1.こちらから六枚は2025年3月18日に撮ったもので、こちらから三枚は
  NO-1個体。こちらはこの時点での株姿だが相変わらず遅々としているね~
2.一つ前に着いた捕虫嚢。蓋が異常に小さくてダメージが未だ残っている様だ
3.左写真の捕中嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。蓋が開いて間もない様でリップ
  は未だ完成していない
4.こちらから三枚はNO-2個体でこちらは現在の株姿。こちらの個体は更に生長
  が遅いがやっと地際から発生してきていた腋芽が僅かに生長してきた(*^^*)
5.地際から発生してきた腋芽の様子をアップ。既に着袋も始まっている!(^^)!
6.現主茎に着いた最新の捕虫嚢。めっちゃ小さい(^_^;)。これからは腋芽の生
  長に期待したいものだ

1.こちらから二枚は2025年5月20日に撮ったもので、こちはNO-1個体
  に着いた最新の捕虫嚢。この時期が一番良い様である
2.左写真の捕虫嚢口部をアップしたところ。中々良い感じである)^o^(
3.こちらから4枚は本日2025年9月3日に撮ったもので、こちらはNO-1
  個体の現在の株姿。この猛暑下何とか頑張ってくれている。地際から待望の
  腋芽が発生してきた(/・ω・)/
4.こちらは最新の捕虫嚢だがこの高温期は出来が悪い(;O;)
5.こちらから二枚はNO-2個体。こちらは現在の株姿だが、主茎はボチボチ力
  つきそうである。地際から発生してきた腋芽は何とか生長してきている
6.最新の捕虫嚢だが口部が一寸湾曲気味だ(;^ω^)

 

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