散歩中、道端の細長い葉の形状に
ふと目が止まりました。
幼少期、菖蒲湯で頭に巻いてもらった葉を
思い出すような…
弓之助の「之」の文字を筆で書く際の
3画目の初めの折り返しをイメージするような…
折り返しの在る葉が数本…誰が折ったんでしょうこの結び目は何だろう。
なにか生き物の仕業かな?
調べてみますと…
このようなススキなどの葉の裏に室を造る生物は
蛾(ヤガ)の仲間か コマチグモの仲間
どちらかだなという結論に至りました。
こうなると、机上の知識ではなく
葉裏の三角テントの中を確かめたくなるのが人情。
翌日、現場に行き検証することにしました。
葉をねじって作ってあるだけなので、
葉先から引っ張ると結びは簡単に解けて…
葉裏に白い膜に包まれた何かを確認できました。
白いベールに包まれた中に何者?ここまで来たら、
この巣へ家宅侵入する罪悪感よりも好奇心が上回り、
勉強のため意を決して割り箸で白い膜を啄いてみました。
出てきた! 体長 1.5cmくらいの蜘蛛でした。
昆虫図鑑によると、カバキコマチグモと思われます。
薄茶色の成虫の個体とともに小さい球体の卵の塊が見えました。
この蜘蛛、ススキの葉を折り曲げ巻いて産室を造り、
孵化した幼虫は母グモの体を喰ってしまうそうです。
面白い生態ですね。
ちなみに毒グモで噛まれると神経が麻痺するらしい。
今回正体はクモでしたが、
同じように葉を折り曲げて室を作って
この中で産卵するクリイロアツバという蛾もいるようです。
葉の裏にを卵を産みつける
ガの仲間(ヨトウガやスズメガ等)は沢山いるようですが、
その蛹
(さなぎ)に寄生して
栄養にするハチやハエ(ヒメバチやヤドリバエ等)
の天敵も多数いるようで…
クリイロアツバは葉の産室を作って
毒グモの棲に似せた造りでカモフラージュして
天敵から身を守る知恵者のガなんでしょうね。
マイナーなテーマでしたが、夏休みの自由研究
のときみたいに探究心をくすぐられました。
生命は多様で興味深いすね。