それまで幾度も気にせず傍らを通り過ぎ
名も知らぬ木でしたが
ジョギング中ふと見上げた時に
先っぽがピンク色の刷毛のような筆のような
花があるのを見つけて合歓(ネム)だとわかりました。
周りにはほぼ同じ高さの約6mくらいの
欅や樟、松等が並んでおり
長い間合歓があるのに気づかなかったのは
合歓は小木であると思い込みしてただけで
単なる勉強不足でした (^_^;)
高さ6m程の合歓の木
ズームインすると先っぽがピンクの刷毛状の花
植物図鑑によると、
成長すれば10mの高さにもなるマメ科の樹木で
先がピンク色の雄しべの集合の中心部に
1本の白い雌しべがあるそうです。
合歓の葉は夜は間隔を狭め畳んだ状態になり
朝に開くことから「眠る木」に喩えられたのが名の由来で
熱や水分の発散を防ぐのが就寝の理由とのこと。
合歓の木の真下でしばらく眺めた後
ジョグ再開で走り出そうとしたとき
体調4cmくらいのモノトーンの昆虫が足元に居るのに
はっと気づき何とか踏まずにすみましたが
殺生するところだった(゚д゚lll)
この虫、今ままでここら辺ではあまり
出会ったことは無かったけれど
小学校5年の夏休みに昆虫採集して
カブトムシやクワガタとともに昆虫標本を作って
自由研究の宿題で提出した覚えのある
ゴマダラカミキリでした。
立派な触覚のゴマダラカミキリ
昆虫類(綱)の中でも最も種類の多い甲虫(鞘翅目)
の1つであるカミキリムシの種類は
日本では650種ほど、世界では2.5万種ほどが
存在するという。
カミキリムシは多種の樹木の幹に穴を開け産卵し
幼虫も内部を食い荒らし穴を開けることから
鉄砲虫と呼ばれるそうで
当然のこと庭木や果樹にとって厄介者で
その関係の業者さんにとって防除の対象となる。
ところで、同じカミキリムシ科に
マツノマダラカミキリという種がおり
これは松を衰弱させる松食虫と呼ばれる
線虫(マツノザイセンチュウ)の宿主となる昆虫。
マツノマダラカミキリが松から松へ移動して
周辺の松林を枯らす病原の運び屋なのです。
葉が黄色っぽくなった防砂林のクロマツ…線虫がいるのだろうか
この線虫が寄生すると水分や栄養を運ぶ
維管束が詰まって松が枯れてしまうそうです。
因みに、線虫が寄生していない元気な松は
カミキリに産卵されてもマツヤニの成分で
カミキリの増殖に抗えるけれど
カミキリを介してこの線虫に寄生されると
木が呼吸できず弱体化してしまい
カミキリムシも産卵しやすくなるということで
謂わばカミキリと線虫は相利共生ということですね。
コロナウイルス保有の無症状の人が
運び屋となって感染拡大するリスクがある現状と
重なる話だな(ーー;)
まあ、人類と新型コロナの場合は
片方だけにメリットがある片利共生かな?
新型コロナと生きてゆかねばならぬ「With コロナ時代」
と都知事が表現されてましたが、
ワクチンが広く普及して全ての人が抗体を獲得するまでは
三密回避を常に意識して手洗い徹底、栄養ある食事、
適度な運動、充分な睡眠で免疫力キープする
という基本を守る堅苦しい習慣が続くのだな(-_-;)
おりから非常事態宣言解除後1ヶ月経ち
再び新規感染者がじわりじわり増加傾向の中
このまま平穏な日常に戻れるのか
未だ不安を抱えながらマスクを装着しながらの
ジョギングの途中でのカミキリ遭遇でした。
防砂林の松林の保全については県が
年1回松食虫防除の薬剤散布を実施しており
長いトレンドでは松食虫被害は全国的にも
減少しているようです。



