祝!幕内最高優勝 栃ノ心関 | クローリングモンキーのたわごと

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初場所は感動的エピローグでした。

5年半ぶり旭天鵬(現友綱親方)以来の平幕力士優勝!

栃ノ心関おめでとうo(^▽^)o

 

幕下55枚目まで陥落してから苦節4年、

一度は廃業も考えたというジョージア人力士の復活劇にあっぱれ。

 

春日野部屋の前で普段は厳しい師匠と涙でハグする姿も(;_;)

うるうるするシーンでした。

優勝力士インタビューでの感謝の言葉

「親方、女将さん、春日野部屋の皆さん、

後援会の皆さん、日本人の皆さん、私の国の皆さん

本当に応援ありがとう、本当に胸がいっぱいです。本当に幸せです。」

にも謙虚さと真面目さが伝わってきてもらい泣きでした。

 

4年前の秋場所で十両優勝した後

やっと幕内に戻ってからもどこか古傷の膝をかばって

思いっきり力が出せていない感じの印象だったので、

私的にはやっと実力を現したなという思いがしています。

 

15日間通しての相撲の内容も

けだし堂々とした取り口での白星が目立ちました。

 

左上手を取ってからの磐石な寄り切りの決まり手が殆どで、

11日目のVS宝富士(こちらも怪力の喧嘩四つ)戦での

土俵際の突き落とし物言い後の勝利以外は

引き技多用に見える近年の大相撲には稀有な

どっしりと攻め続ける正統派の取り口。

横審の皆さんにも高評価をいただけそうで

これはいわゆる「横綱品格」級ですよね?…と確認したくなる。

 

基本型を崩さないぶれない相撲で勝ち星を積み上げて

一相撲ファンとしても一日一番が心地よい快進撃でした。


既に優勝が決まっていた千秋楽も

技巧派の遠藤関が両まわしを取ろうとも物ともせず、

力ずくで掬い投げしながら万歳させてしまうようなパワー相撲。

 

唯一の黒星は

横綱鶴竜関が前みつをとってのテクニカルな攻めの末

寄り切られた敗戦でしたが、

立会い一つ間違えば全勝優勝もありえたと思います。

これからも対戦の都度横綱を脅かす存在であろう

ことは間違いありません。

 

極めつけは、9日目のVS 関脇 御嶽海戦でした。

体重164kgの御嶽海関の土俵際の粘りに

両まわしでポンと抱えて吊り出し、パワーを見せつけた一番。

 

もともと幕下陥落のきっかけとなった4年半前の

右膝前十字靭帯断裂の怪我も

相手を吊り上げた瞬間のトラブルでしたから

未だ吊り技を繰り出すシーンにはハラハラしますが、

豪快な吊りを魅せる力士は今は希少価値ですからね。

優勝・殊勲賞に加え、技能賞受賞にも納得です。

 

右足に未だ厚い石膏みたいなサポーターを巻いているものの

ご本人も「今場所は膝の調子がよく自信はある」

とコメントされただけあって

古傷はかなりなところまで治癒されているのでしょう。

 

来場所は三役復帰は確実ですが、

今場所10勝した逸ノ城関も同じく三役入り確実。

優勝に向けて大きな白星となった13日目の両者の対戦は

ヘビー級同士だけに見ごたえがありました。

 

逸ノ城関は一度絞った体重がまた増えて

215kgの巨体の割には自分の重さや慣性に耐えられず

あっさり負けるようなシーンが無くなり

動きが機敏になって粘りも出てきた印象を持ちます。

おそらくこの2人、今年次に大関候補となる

力相撲のライバルとなることでしょう。

 

4年ほど前、この2人と照ノ富士関が十両で

がっぷり熱く長い重量級の力比べバトルをしていた頃が懐かしく、

今場所一勝もできなかった照ノ富士関には

膝を早く治してまた這い上がって欲しいです。

 

 

賜杯授与 from   NHK-G 大相撲中継 初場所千秋楽

 

優勝後のサンデースポーツ生出演の時、

前相撲初土俵の秘蔵映像をオンエアしていましたが、

髷を結っていない横顔はまさに若き日のMr.ニコラス・ケイジ。

 

初土俵の姿 from NHK-G サンデースポーツ

 

琴欧洲関(現鳴戸親方)もイケメン人気力士でしたが、

栃ノ心関も優勝を機にさらにスーじょファンが

増えるのではないでしょうか。

 

TV各局、優勝報道とともにプロフィールをいろいろ紹介していました。

ワイン製造の発祥地とも言われるジョージアにある実家でも

タンニンの濃いワインを造っているとのこと。

古傷が腫れるので普段はワインを控えられているようで、

甘めのジョージアコーヒー好きだとか。

母国で歯科技工士の資格もお持ちで

あの太い腕っ節と大きな掌と太い指を駆使して

歯の治療もできる繊細さも持ち合わせているとは。

 

ところで、日馬富士関引退後、

全面的応援力士を模索しておりましたが、

けっして今回の優勝に便乗するわけではなく、

今後の三役復帰から横綱に推挙されるまで

綱取りの可能性をひめた栃ノ心関を一押しに

応援することに決めました。

 

同じく東欧出身で幕内優勝した

琴欧洲関、把瑠都関のようにまずは大関に

そして一日一番平常心の精神で横綱を目指して欲しい。

翌日の会見で「もっと早い攻めも身につけたい」と

コメントされていましたが、

持ち前の安定感あるどっしりした相撲を土台に

スピードも加われば無敵の存在になるでしょう。

 

角界は土俵外のニュースもまだまだ尽きませんが、

何よりファンを喜ばせる「土俵の充実」を掲げる

相撲協会にとっても、

栃ノ心関がそれを引っ張るキーマン的存在に

なる日は近いかも…

3横綱との対戦が実現するであろう春場所での

活躍を期待します。