横綱の矜持 | クローリングモンキーのたわごと

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日々の由無しごとを
普遍的な好奇心をもって
徒然なるままにつぶやきます。

朝のニュースで、イタリア代表アズーリが60年ぶりに

ワールドカップ本大会出場ならずの報道にショック…

 

そしてその直後の報道は、これと比較にならぬほど

体に電気が走る大ショックでした…

横綱日馬富士関の暴行疑惑

 

9月場所逆転優勝した流れに乗り連覇V10の意気込みを

語っていたのに…晴天の霹靂だぁ!

 

秋巡業中のモンゴル出身力士同士の呑み会で

平幕貴ノ岩関に横綱日馬富士関が激しく暴力をふるったという…

 

心技体の強さを改めて体現してくれた秋場所の起死回生劇

だったのに、酒に飲まれて心を乱し蛮行に及ぶとは…

私にとってずっと応援してきた力士だけに失望は無量大数。

 

日馬関は今週開幕の九州場所の初日、2日目とあっさり黒星。

なんかいつもの鋭く突き刺さる立会いに程遠く、

覇気が足りないなぁ…と違和感を感じましたが、

そんな懸案事項を抱えていたら

平常心で相撲に集中できるわけがなかろうと

序盤の連敗の謎が解けました。

まあ、序盤の金星配給から一転波に乗って立ち直る不安定さが

横綱の魅力の1つでもありますが。

 

その後の詳細報道によると…

事件発生現場に白鵬関、鶴竜関、照ノ富士関等10人くらいが同席。

日馬富士関が貴ノ岩関に対して

挨拶励行や日頃の言動について説教している最中に

貴ノ岩関がスマフォをいじった態度に激憤して暴力に及んだらしい。

ほかの力士が止めに入っても殴り続けたとのこと。

 

報道する局によってニュアンスに差があるのですが、

貴ノ岩関は3人揃った横綱を前に

「おまえらの時代は終わった、我々の時代だ!」

という趣旨の暴言があったとも報じていました。

この発言自体モンゴル語の発声を和訳したのか

日本語でこのまま発声したのかでも

真意の伝達具合と受け取る側の感情が大きく異なると思いますし…

真実なら日馬関はよっぽど腹に据えかねたのでしょう。

 

これ以外の報道でも

事件発生の翌日以降も両名とも変わった様子なく巡業をこなしていたり、

一度は和解して巡業時土俵下で2人で謝り合う姿もあったとされたり、

診断書発行と本場所休場届け提出にタイムラグがあったり、

親方と協会の情報共有の希薄さが露呈されたり、

事件現場の状況について関係者の証言が食い違ったり…

 

…経緯に不可解な点も多くいろんな憶測も飛んで

まるで角界ノンフィクションミステリーの様相。

 

被害届を受けてすでに警察が傷害容疑で搜査しているようですが、

人気が戻って来ている大相撲界への

旧態依然の閉鎖的体質というような先入観払拭のためにも

早急な真相究明と詳らかな情報開示を望みます。

 

ということで私の今の思いをしたためますと…

 

まずは、被害をうけた貴ノ岩関が元通り元気になって

土俵に復帰できるよう心底祈りたい。

 

一方、一ファンとして日馬富士関について思うところ

僭越ながら、

 

貴ノ岩関はじめ関係親方、相撲協会にはとりあえず取材に

応える形で謝罪しておられましたが、

前記関係者と貴ノ岩関本人、相撲ファンとりわけ日馬富士ファンに

改めて直接全身全霊で謝罪して

どこぞの党同様、口先だけでなく真摯に謙虚に世間の厳しい言葉を受け止め

横綱としての資質にもとる軽率な行為をしてしまった自分と

向き合って猛省していただきたく思います。

 

警察官・弁護士資格の所持やプロ並みの絵画趣味、

関取を勤めながら大学修士過程で勉強、

モンゴル地元の街のインフラ整備に取り組むなどの

相撲以外のプロフィールを考えると

広い視野をお持ちのはずなのに

酒が入っていたとはいえなぜ冷静さを失ってしまったのか…

いまだ信じたくありません。

 

横綱は手本となるべき品格を持つ相撲戦士の頂点ですから、

何を言われようとグッとこらえてドンと構えて若手を諭し

決して手を挙げてはいけなかった。

もちろん十分それに違わぬ人格を認められて

第70代横綱を拝命されているのは間違いありませんから

今回の件は軽率な勇足が悔しくてなりません。

 

相撲協会としては危機管理委員会で事実確認のうえ

処分決定は今のところ本場所終了後とのことですが、

休場中の公平関がどんな気持ちで沙汰を待つのか…

稽古も弟子指導もできず、進退も決まらない

中途半端な状況が長期化するような事態を考えると

ファンとしても悲しくなります。


暴力に至った動機と行為の程度等詳細がわかってくれば

情状酌量の余地があるのかもしれませんが、

仮に一定期間謹慎等の処分で済んだとしても

世間の目は厳しいでしょうね。


小さい体格ながらそれをカバーする精神力で

全身全霊真向勝負をモットーとする公平関は

もちろん今も私の中では角界のヒーローですが、

断腸の思いながら熱狂的サポーターの私としては、

横審の勧告や協会の処分に従う前に自ら潔く引退を決めて

横綱として最後の矜持を示す道はないかなぁと考えています。

 

引退勧告を受けてから決まった手続きを踏むしきたりで

自分の意志で身を引くのは前例がないかもしれないが、

東の正横綱の最後の姿として綺麗な引き際を勝手にイメージした

失礼をご容赦ください。

なんだか、泣いて馬謖を斬るような暗い話になってしまった。

 

願わくは謙虚な反省と充分な贖罪後、

横綱のビジョンである「みんなに勇気を与えられる相撲を取り続けたい」

という情熱を訴え続けて復帰が叶い、復活場所で奇跡の優勝!

不死鳥のごとく返り咲きなんていう感動的シナリオが可能なら嬉しいけれど…

 

今後の展開がまだ読めませんが、

汚名返上すべく横綱としての矜持を保って心技体一致させて

対応されることを期待いたします。

 

どんな顛末になろうと、日馬富士公平関は

私の記憶の中では永遠に不滅です。

 

ちょっと熱が入りすぎたので、水出しお茶でクールダウン