あるてんとう虫の生涯 | クローリングモンキーのたわごと

クローリングモンキーのたわごと

諸行無常なれど素敵なことが
溢れたるこの広い世界。
日々の由無しごとを
普遍的な好奇心をもって
徒然なるままにつぶやきます。

この時期、木立のある小径を歩くと
背の高い草や小枝に張ったジョロウ蜘蛛の巣を
沢山見かけます。

細い散策路を横断して行く手を阻む蜘蛛の巣に捕まらぬよう
注意して歩いていたら、
ジョロウ蜘蛛の餌食になったナミテントウを見つけました。


蜘蛛に捕食されるナミテントウ

まさに食べられようとしているテントウムシ。
蜘蛛の巣を小枝で啄いて助けてあげたい衝動にかられますが、

自然の節理に沿った生物の行動を妨げることはNGと思い直し
そのまま通り過ぎました。

そんな光景を目にしたおりに
Eテレの「サイエンスZERO」で
ナミテントウが農産物につくアブラムシを捕食するため
生物農薬として注目されているというテーマを取り上げていました。

害虫防除を託されたのは‥飛べないテントウムシ。
圃場から飛び去らず留まり続けて
大量のアブラムシを食べ続けてくれるわけです。
今年6月に一般向け販売が始まっているとのこと。

これを事業化した研究所では、
飛翔能力の著しく低い個体を何世代か交配させて
飛べないナミテントウを開発・飼育して商品化にこぎつけたそうです。

番組ではこれ以外にも
大学の研究室で遺伝子工学的アプローチで
内側の羽をなくすテーマに取り組んでいたり、

高校の生物部の生徒が考えた
接着剤で硬い外羽を固定してしまうなんていうシンプルな提案も紹介していました。
(接着剤は簡単に外せるのでまた自然に戻せるらしいです)

飛翔力がある故ジョロウ蜘蛛にトラップされてしまったテントウと
飛翔できぬように育てられ広い世界を知らず家畜として働くテントウ
なんだか‥其々の生涯を思うと少々センチな気分になってしまいました。

最新の科学技術の動向を紹介してくれる「サイエンスZERO
面白い番組です。