霧の丹沢 | クローリングモンキーのたわごと

クローリングモンキーのたわごと

諸行無常なれど素敵なことが
溢れたるこの広い世界。
日々の由無しごとを
普遍的な好奇心をもって
徒然なるままにつぶやきます。

気圧の谷が近ずく11月初めの週末。

東名大井松田ICより大倉口にアクセス、
丹沢山塊の南北の主稜線をトレッキングします。

大倉口(290m)より、
塔の岳(1,491m)→丹沢山(1,567m)→蛭が岳(1,673m)
標高差 1,400m近くを7時間程かけて登りました。

登り始めは少し陽がさし、西の富士山も一瞬望める
状況でしたが…

汗をかきながら、高度を稼ぐにつれ空は重たい雲に変わっていき、

塔の岳(とうのだけ)山頂からの稜線上は、
湿った空気が西から吹き込み霧で視界の利かない状況。

熊笹に囲われたペイブメントは晴天なら気持ち良いハイクに
なるでしょうが、
今日は、10m/S近くの霧風が稜線を渡っていき、
痩せ尾根にさしかかるときは、左右の谷底がみえるだけで、
突風によろめかぬ様注意しながら歩きます。


$クローリングモンキーのたわごと-熊笹の稜線
熊笹に囲まれた霧のAvenue

この大倉尾根のルート、木の階段や木道が多く設置されていて
全体に整備された歩きやすい登山道です。


$クローリングモンキーのたわごと-木道
随所に木道があります。

痩せ尾根の途中の鬼が岩(おにがいわ)には、2か所の鎖場が設置されて、
クサリを頼りに安心して昇降できます。


$クローリングモンキーのたわごと-鬼が岩鎖場
霧で底の見えぬ鬼が岩鎖場

今日は、蛭が岳(ひるがたけ)山頂の山荘に泊まります。

予約するとき、「そうとう混雑するけどよいですか?」と訊かれ、

アルプスの山小屋のハイシーズン、
すし詰め状態のイメージで一瞬躊躇しましたが、
登山行程からするとここにお世話になるしかないと
選びました。


少し早目午後2時頃山小屋の戸を叩きます…
今日最初の到着客とのこと。

確かに小屋のスタッフ以外誰もいません。
まだ早いとは言え、一人もお客がいない?

あと2時間もすれば暗くなるのに、
今夜山荘がいっぱいになるとは、俄かに信じられません。

いつもの楽しみ、登山後のビール。
「今日はお客さんが多いので1人1缶しか売れません」
…とのこと。ちょっと不満。

というのも、10月初めにおこったへり事故の影響で
荷揚げができない状況とのこと。

10月3日 清川村のこの地の極近く、
塔の岳に向け東からアプローチする長尾尾根の登山道整備のため、
木材を運んでいたヘリコプターが、
宮が瀬の長者屋敷キャンプ場あたりに墜落した事故です。


下山時に、逞しい裸の肉体で登ってくる50kgの荷物を
背負った歩荷(ぼっか)の方とすれ違いました…

挨拶してから急坂を登る汗まみれの後姿に、
ビール1本の重みを感じます。

呑みたかったら、ほんとは自分でもってくるのがホントのビールフリーク。
山小屋じゃ、プレモルやエビスは売ってないしな…
今度トライしてみます。

布団にはいってウトウトしているうち日が暮れ、
夕方5時に起きたら……
なんと、100人近くの登山者で山小屋がいっぱいになっていました。

翌日は、6時間かけて雨風と靄のなかを下山。
途中で、あまり臆さない鹿が木の実をついばんでました。

$クローリングモンキーのたわごと-鹿


下山後の温泉、今回は、国道246号から少し北にはいった、
♨秦野・湯花楽(ゆからく)さんに寄りました。