夜、ときどき地元の宿場町、古い街中を散歩する。
車の通れない狭い路地に入るといろいろ発見があって楽しい。
足元暗い中、せまい家屋の間のどぶ板を踏むとなぜか懐かしい音がする。
路地は猫たちの棲家、狭い隙間を知り尽くし、しなやかな徘徊はおてのものだ。
たまには暗闇から番犬に吠えられびっくりする。
道端に枝がはみ出たへちまの小さい木の花と実が甘くいい匂いを漂わす。
もう冷える夜の空気に、家々の光と夕食の香りが漏れ出す。
にわかな旅人には、ちっさい銭湯の灯り、鮨屋の暖簾が温かく見える。
寄り道したいけど今日は金がないから、いつか勇気を出して入ってみよう。
なんとなく今夜は詩心がわいてきそうな気分。
久々に曲でも作ってみるか…
ふと、ラリーカールトンの夜の彷徨(さまよい)
~Night Clawlerのメロディが聞こえてきて、
ES-335を手にとってミニチュアアンプで音を出して真似してみる。
…秋の夜長は寝る間ももったいなくとりとめない時間が
ゆっくり過ぎてゆく。
