昨日の夜、改札を出て
雨の降る空を見て、手袋をした。
そういえばこの冬は、
一度も手がかじかんでいない。
子どもの頃、手あれがひどくて
小学校の先生が見かねて
『ハンドクリーム塗ってあげるよ』
と言われたことがある。
子どもだった僕は、
濡れた手をそのままにして、
冷たい風にさらしていた。
あれて当然だ。
大人の僕はケアをする。
寒くなる前に手袋を用意する。
ハンドクリームをする。
リップクリームを塗る。
『ケアをする』
それが大人なのかもしれない。
昨日、友達に相談された。
― 親にカミングアウトするべきか。
僕は両親にカミングアウトしている。
しなければ自分自身が持たなかった。
心身がボロボロで、1年以上
寝たきりになるほど悩んだ。
その結果がカミングアウトだった。
やむをえなかったと思う。
カミングアウトは自己満足だと
言う人がいる。
それも一理あると思う。
僕の両親も納得していない。
でも、状況は分かったようだ。
カミングアウトに正解はないけれど、
しても、しなくても、
後のケアが大切だと思う。
それが大人なのだろう。
毎日思い出そう。
時々でいいから、
優しい言葉をかけてあげよう。
それだけできっとずいぶん違うと思う。
何事もケアできる大人になろう。
そう今の僕は思っている。