日本国の歳入、歳出について | 共和ゴム代表取締役・寺阪のブログ

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大の歴史好きで「経営は歴史から学ぶ」をモットーに4つの会社経営に活かしております。

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世界第3位の経済大国である日本のGDPは約5兆3700億ドルです。


最近は悪い円安が進行しており、1ドル=130円となっているので、換算すると約698兆円という数字になりますが、円安が進行した金額なので、実質的には550兆円といったいったところが妥当な数字ではないでしょうか。


人口1.2億人で、これだけのGDPを生み出してるので、まだまだ底力はあるとは思いますが、残念ながら超デフレ経済で、この30年間くらいずっと成長率が1%ほどという低成長でした。


まさに「失われた30年」ですね…


世界第一位の経済大国であるアメリカは日本の4倍以上のGDPを誇り、2位の中国も日本の3倍以上となっている。


人口15億人以上の中国はともかく、3.3億人の人口でこれだけのGDPを生み出してるアメリカは本当に凄いですね!


ロシアのウクライナ侵攻が世界各国に及ぼした影響はとてつもなく大きいですね…


第二次世界大戦の敗戦国という立場もあり、防衛予算をGDPの1%ほどに抑えていたドイツでしたが、今回のロシアによるウクライナ侵攻がキッカケで防衛予算をGDPの2%まで引き上げるとのこと!


日本もドイツと同じくGDPの約1%ほどにしてましたが、2%への引き上げが議論されており、僕も個人的には大賛成です。


しかし、歳入と歳出を見てみると、

一体どうやってその予算を捻出するのか…?




これが歳入の内訳となります。

税収が約57兆4480億円あり、国債などの借金で約43兆6000億円を賄い、106兆強としております。


こうしてみると消費税の20兆円はとても大きく重要な財源だというのが分かります。


消費税を1%上げたら税収が2兆円増えるので、政府が消費税を上げたくなる気持ちも分かりますね…




対して、これが歳出の内訳となります。

既にGDP約1%である5兆3235億円の防衛予算が計上されております。


1%を2%にするということは、防衛予算が2倍になるということなので、その「5兆3235億円」をどこから捻出するのかがとても気になります。


社会保障費は毎年増え続けてますし、

公共工事や文教及び科学もこれ以上削れないし…


(特にインフラ長寿命化のため毎年1兆円は公共工事予算として計上されてます)


手っ取り早いのは国債の増額ですが、それはそれで長期的に日本の財政を傷つけることになります。


防衛予算確保という名目で、

法人税、揮発油税、酒税、相続税、タバコ税も少し上げて、広く分担すべきだと思いました。

法人税で1兆3000億円、揮発油税、酒税、相続税で6000億、タバコ税で1000億円の税収を確保すれば2兆円は確保できます。


ただこれらの増税だけで「5兆3235億円」を確保するのは難しいので、残り3兆3235億円は国債を発行するしかないかもしれません。


削れる予算は削る努力は当然すべきですが…


今回のロシアのように大国が侵略戦争という手段を取り力ずくで現状変更を試みるということが起こった訳なので、防衛予算がGDPの1%という割合は世界各国と比べても少なく、日本国民の対してちゃんと説明し増税も理解してもらう意識改革が必要だと思います。


そういう意味でも、政府や国会議員たちも安易な国債増額に走るのではなく、ちゃんと説明した上で法人税などを上げる努力も絶対にすべきだと思います。


僕は経営者の立場として、きちんとした納税は義務だと強く認識しておりますので、国防のための増税には賛成ですし、法人税も上げてもらって構わないと思っております。


突然他国が攻め込んでくるということがあり得る時代になってきたことが本当に残念ですが、自国を守るという強い気持ちを日本国民全員で持って欲しいと思っております。