ハイ!Petitぷてぃの福善です。
大変、評判の高い映画・国宝・を観ました。
その日私は吉祥寺でピラティスレッスン。
これが意外に疲れるんです。
なんとか、
午後も体力は持ちそうということで、当日券を購入。
上映2時間前でしたが、残席は10を切っていました。
満席での上映。
若い男性グループも何組もいました。
原作 吉田修一氏の「国宝」
映画内容は原作を相当に端折ってありましたが、
上映時間は2時間54分。
終了後、立ち上がれない方が多かったですよ
感動して立ち上がれないのか
エコノミー症候群で立ち上がれないのか
定かでは、ありませんでした。
私が、感動したというか。。。
なるほどねさもありなんと感じ、
実に、巧みな女性俳優さんだわと、
感動いたしましたのは、
高畑充希さんが演じた福田春江役に「分かるわ」
実に、したたか。。。女性とはあのような魔性性があり、
あのように自身の内面のドロドロを昇華させていくんだな
あっぱれ!!と思いましたよ。
実に、お上手でした。
「歌舞伎の世界で親の無いものは首のないのと同じ」
と、映画内で重鎮役の歌舞伎役者さんが言っておりましたね。
全くね、先日私のブログにUPさせて頂いた
*ご先祖様は大切*の世界ですよ。
現在の二代目中村獅童さんのお爺様は三代目中村時蔵。
その三男だった初代中村獅童さんは、歌舞伎を廃業しました。
二代目中村獅童さんは、血筋はあったとて親がおりません。
ちょっとね、口跡もざらざらしてましたから、
最初はお役も付かず、大勢の中で、並んで舞台に立っていました。
その頃、十八代目中村勘三郎さんが何くれとなく
面倒見て、七之助さんの相手役などで、
芽を出され、今じゃ、良い役者ぶりとなりました。
そして、
どんなことが我が身に起きようが、
歌舞伎女形、その大名跡襲名にしがみつき離さない

という役者さんもいます。
では、
飛び越えて、息子さんに継がせたら。。。
と考えても。。。
その息子は、大学でラグビーだか

アメリカンフットボールですか

きっと、
親御さんの言うことなど、
聞きもしなかったんだと思います。
でしたら、
歌舞伎の世界には入らず、
潔く、ほかの働き口を見つければよいものを。。。
そんなスポーツをしていればですね。
動物園のカバの様な体つきで、女形もないものだ

誉れ高い女形の体型とは程遠いものとなってしまいます。
いっそのこと、立役の赤ら顔の鬼にでもになればいいのに、
女形をするんですよね。
それこそ、
この映画の中の様に「部屋子」である
優秀な芸と素質を持った方に名跡を、
継がせるべきだと思いませんか

これが、歌舞伎の世界ですわ。
美しい舞台の裏側には、
ドロドロの、舞台裏がある。
鑑賞中思い出したのは、
六代目菊五郎の辞世「踊り踊りてあの世迄」という言葉と、
十八代目中村勘三郎さんと十代目坂東三津五郎さんの
兄弟の様な掛け合い対談でした。
お互いに競争する相手がいたから精進できた

といつも言ってらしたですよね。
つい最近、
襲名披露をなさった八代目尾上菊五郎さんが言ってらした「
この頃の楽屋はたいへん静かになりましたよ。
ちょっと前までは、尋常ではない喧嘩騒ぎで、
ヤクザの殴り込みか
というようなことが、

楽屋の、どこそこで起こってました」
まっ!!そのような事ですかね。
の、ような。。。ことですから、
玉三郎さんは結婚もなさらず、
跡取りも作らず仕舞い。
歌舞伎の表から裏まで知り尽くして、
おられるのでしょう。
四代目市川猿之助を襲名された亀治郎さんは、
本名 喜熨斗孝彦は、執行猶予中。
私は、亀治郎さん時代から苦手だったんです。
何かのお役を拝見した時に、
不気味で恐ろしい様子が凄まじく、
「これは、この方の本性だわ」と感じました。
映画の中で、吉沢 亮さんふんする
立花喜久雄が言いました。
鳥居の前で手を合わせ、
「神様と話してたんとちやうで。
悪魔と取引してたんや」
まぁね、
どの様な仕事でも、
どの様な芸を磨くとしても、
悪魔と
取引しなければならない時もある。
これが、この映画の肝だと感じましたわ。