ハイ!Petitぷてぃの福善です。
本日は夫が亡くなって31回目の命日です。
何時も忘れない景色は、
ホスピスの病室から見えたパンジーの色。
黄色と紫の枯れた芝生の中に咲いていた
小さな、小さなパンジー。
ホスピスに入った日。
婦長さんが私に言ったのです。
「貴女、今何が一番したいの?」
私はお風呂に入りたいと言いました。
それまで、一週間、
築地のがんセンターで、
これもまた、婦長さんに呼ばれ、
「完全看護だから、本当は帰っていただくのですが、
ご主人は貴女でなければダメなのよ。
私達看護婦には何もさせてくれない。
病院に泊まれますか?」
ホスピスでのお風呂は本当に気持ちが良かった。
ホスピスの婦長さんが病室にいらして、
私たち二人に質問したんです。
「あなたたちは、もう一度人生をやり直すとしたら、
また結婚しますか?」
私は「ハイ」と言い、
夫は「僕はもう嫌だ」と言いました。
後で廊下で婦長さんに
「あなたのご主人は優しいわね。
妻は夫の最後の言葉で未来を縛られる。
貴女を自由にするための答えだったのよ」
私はきっぱり言いました。
「いいえ、彼は本当に、私と二度と結婚はしない、
嫌なのだと思います」
婦長さんは笑って私を見ていました。
私は二度と結婚はしない。
私には結婚は向いていない。
家事が好きでも、
結婚はそれだけではしてはいけない。
私には何かが欠落している。
独りで生きていこう。
独りで自分の生活をたてよう。
独りで娘を育てていこう。
そう、
固く決心した日でもあります。
私の命ある限り
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