ジャニー喜多川さんにまつわる伝説 ジャニーズ史上イチの「迷曲」か
ジャニーズ事務所の創設者であるジャニー喜多川氏(87歳没)にまつわる伝説は、枚挙にいとまがない。ジャニーズJr.からの選抜メンバーをデビューさせる際、グループ名を自身が命名するのは有名な話。
古くは80年代の少年隊から、
存命時の最後につけたジャニーズJr.の美 少年に至るまで、
類まれなネーミングセンスを40年以上にわたって光らせた。
カタカナ表記が主流だった99年には、当時ジュニアだった大野智、桜井翔(現:櫻井翔)、相葉雅紀、二宮和也、松本潤を「嵐」と命名。メンバーは、前例がなかった漢字1文字に絶望した。
「Sexy Zone」(以下、セクゾ)も、11年のデビュー時は違和感にあふれていた。小学生から高校生までの6人組(当時)で、平均年齢14.4歳のデビューはジャニーズ史上最年少。この記録はいまだ破られていない。中国メディアが伝えた際は「性感帯」で、当時小学生だったマリウス葉は理解に苦しんだことが想像に難くない。
ジャニーズ史上最もジャニーさんに振り回された“迷曲”があった
Sexy Zone
『バィバィ Duバィ 〜See you again〜』
ジャニー氏が、テレビでドバイの特集を観た。瞬間湯沸かし器のようにドバイへの熱が高まった翌日が、セクゾの新曲の打ち合わせ。鶴の一声ならぬジャニーの一声でドバイの楽曲が制作されることになり、CD化されたのだ。
自身が行きたいとの理由で、ミュージックビデオもドバイで撮られることが内定した。ところが、熱が冷めた数日後には、「暑いからヤだ」と同行を拒否。次の撮影現場には来てほしいという願いを込めて、メンバーはサブタイトルに「See you again」を加えた。
結局MVは、東京都内のスタジオでジャニーズJr.たちをバックに歌って踊るオーソドックスなスタイルで撮られた。リリースされたおよそ1カ月後、MVを観たジャニー氏は「なんでYOUたち、こんな曲歌ってんの?」と驚嘆の言葉を口にしている。
「セクゾの初期は“迷曲”が多く、『Sexy』さえ入れればいいという安易な発想が往々にしてありました。デビュー翌年リリースの『Sexy Summerに雪が降る』は、クリスマスソング。冬にSummer(夏)、強引に雪を掛け合わせたものでした」(芸能ライター)
『Sexy Summerに雪が降る』
最近では、菊池風磨の人気も相まって
2年ほど前から神風が吹き出したセクゾ。今年12月には待望の東西ドーム単独公演が決まって、勢いは今後さらに増しそうだ。
新曲『Trust Me, Trust You.』