来月7月1日から、レジ袋が有料化に。
(コンビニ大手1枚3円から)
全国の小売店で、7月1日からプラスチック製レジ袋の有料化が義務付けられます。スーパーではすでにレジ袋を有料にする取り組みが進んでいますが、大手コンビニエンスストアが有料化を決めたほか、百貨店などにも有料にしたり廃止したりする動きが広がっています。
コンビニ大手3社は、7月1日からレジ袋を1枚3~5円にします。セブン―イレブン・ジャパンは4日、全国にある約2万900店で、五つのサイズのレジ袋を有料にすると発表しました。小、中、大と弁当用の4サイズを1枚3円で、特大サイズを5円で提供します。レジ袋には、環境への負担が少ないバイオマス素材を30%配合します。レジ袋の売り上げの一部を会社の本部が吸い上げ、地域の環境保全活動に充てるといいます。
百貨店(デパート)では、大丸松坂屋が6月から大丸と松坂屋の食品売り場のレジ袋をバイオマス素材30%配合のものに切り替え、1枚3~5円にしました。
紙袋に替える店も
紙袋に切り替える動きも出ています。三越伊勢丹ホールディングスは、7月から生鮮食品売り場などのレジ袋を廃止し、手提げの紙袋を1枚30~50円で販売します。生活雑貨大手の東急ハンズも、7月から紙製も含めて買い物袋を一律10円とします。環境への配慮から、プラスチック製は順々に廃止し、紙に切り替えます。
60か国以上が規制
政府は昨年12月、容器包装リサイクル法の規則(省令)を改正し、小売店を対象にプラスチック製レジ袋を原則として有料にすることを決めました。レジ袋の価格は店側が決めます。海を漂うプラスチックごみの問題や地球温暖化などが注目される中、普段、何気なくもらっているレジ袋が本当に必要なのか、国民に生活スタイルを見直してもらうことを目的にしています。代わりに買い物袋を持って行きます。世界では60か国以上で、レジ袋が規制されています。
削減の効果は?
有料化によるレジ袋の削減の効果はどのぐらいなのでしょうか。国の指針には、先行して取り組むスーパーなど18社の調査結果が紹介されています。レジ袋の価格にもよりますが、有料化によって70%以上の人がレジ袋をもらいませんでした。大きい袋を1枚5円、小さい袋を1枚3円にしたスーパーでは88%の人がもらいませんでした。
ことば:バイオマス素材
トウモロコシやサトウキビなどの植物を原料としています。7月1日からの有料化では、バイオマス素材の配合率が25%以上のレジ袋は、地球温暖化対策につながるとして対象から外しています。しかし、バイオマス素材が25%以上でも、レジ袋削減に向けて有料にする企業が増えています。
とりあえず、マイバッグ🛍を常に持ち歩く習慣をつけないとね
