メンバーの発案で、ストーリーの進行に合わせてライブが展開するという、新しい試みが取り入れられた。
- “少女型ロボットに様々な感情表現をインプットしようとする研究者たち。
だがどうしても難しいのは、自然な笑顔を作り出すことであった――”
「笑顔」がテーマに選定された背景として、同年春に行われたライブ(ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会 〜NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ〜)での、リーダー・百田夏菜子の発言がある。
国立でライブをするのも、国立でライブがしたいっていうだけじゃなくて、たくさんの人に私たちのライブを観て笑顔になってほしいっていう思いで、大きな会場でやりたいなあって思ってます。私たちは大きな会場でやりたいから、やってるわけじゃないんです。会場をゴールにしてたら、大きな会場でやったらそれで終わりみたいになっちゃうけど、私たちは、みんなの笑顔が見たくて、それにくっついてきて、大きな会場でやりたいっていう感じで……
みんなに笑顔を届けることにゴールはないと思うんです。だから、みんなに笑顔を届けるためにこれからも私たちはずっとずっといろんなことをしていきたいなって思います。
私たちは、天下を取りに来ました。でもそれは、アイドル界の天下でもなく、芸能界の天下でもありません。みんなに笑顔を届けるという部分で、天下を取りたい。そう思います。[1]
ロボットダンスチーム『タイムマシーン』(主宰:黄帝心仙人)が参加し、本格的なパフォーマンスが繰り広げられた。会場での生演奏は恒例の「ダウンタウンももクロバンド」に、13名からなるブラスバンドを加えた総勢23名のビッグバンドが担当[2]。さらに30名からなるソシアルダンス(社交ダンス)チーム『ソシアルクローバーZ』も登場し[3]、感情無く動いているロボットに音楽の楽しさを教えようと付き添う。ももクロメンバーも懸命に歌とダンスのパフォーマンスを届け、火を使った本格的なマジックショーやゲストの田中将大との野球対決(2日目のみ)も盛り込み、ロボットの少女に笑顔と感情を呼び起こすという、ミュージカル仕立ての展開となった。
玉井詩織は「こうやってライブで私たちの顔を観に来てくれる人の顔を見て、私たちがももクロである意味をまた見つけた気がします」と語り、有安杏果は「本当に(ももクロのライブは)素敵な場所だなと思います。自然と笑顔になれるし、イヤなこととか全部忘れられるし、皆さんにとってもそういう場所であったら」と述べた[2]。最後に百田夏菜子は、「私たちじゃ手が届かないところの人は、みんながかわりに笑顔にしてあげてください。そうしたら、笑顔の輪が広がっていくんじゃないかなって思います」「みんなで一緒に世界中を笑顔にできたらと思います」と決意を表明した[2]。
今回は、2年ぶり3回目のさいたまスーパーアリーナでの開催であるが、初のスタジアムモードでの開催となり、2日間あわせて5万4496人が来場した[2]。テーマソングとして「一粒の笑顔で…」が発売され、グループの大規模ライブとしては初めてとなる、砂かぶり席(ステージ目の前の席)やアリーナ立見席が導入された。
ももいろクローバーZ「ももいろクリスマス2014 さいたまスーパーアリーナ大会~Shining Snow Story~」
2014年12月25日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト
01. 黒い週末
02. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
03. 僕等のセンチュリー
04. 泣いちゃいそう冬
05. 仮想ディストピア
06. 泣いてもいいんだよ
07. 空のカーテン
08. サラバ、愛しき悲しみたちよ
09. BIONIC CHERRY
10. 堂々平和宣言
11. Chai Maxx ZERO
12. サンタさん
13. My Dear Fellow
14. 上球物語 -Carpe diem-
15. スターダストセレナーデ
16. GOUNN
17. 一粒の笑顔で…
18. 行くぜっ!怪盗少女
19. 月虹
<アンコール>
20. MOON PRIDE
21. 白い風
22. コノウタ
23. 灰とダイヤモンド
この年のももクリは、会場にも行けず(泣)
会場限定のCD💿は、友達に買ってきてもらったんだよね。
この時のメンバーの人形は、今年のももクロ10周年展でも飾ってあったよね