グループが同所で行ったライブとしては最大規模の4万人を動員し、終盤では「国立競技場でのライブ開催」という重大発表がなされた。
このライブの模様は、テレビ埼玉、千葉テレビ、岐阜放送、KBS京都、サンテレビ、BS11で18時から19時まで生中継された。また、重大発表の模様はUstreamの公式チャンネルでも中継された。
国立ライブ発表の背景
2008年の結成後、「紅白歌合戦への出場」を夢見てきた同グループは、2010年のメジャーデビュー発表会見で、紅白とともに日本武道館でのライブ開催を目標として宣言。DVDで観た嵐のコンサート内容にも感銘を受け、デパートの屋上でライブを行った際には国立競技場をイメージした舞台を設営するなど、より多くの人前で歌を届けることを夢見てきた[2]。その後、2011年にさいたまスーパーアリーナでの公演を行い、客席数に関しては武道館の目標をクリア[3]。2012年には男性・女性客限定の各ライブを実際に武道館で実現し、大みそかには悲願であった紅白歌合戦出場も果たした[4]。明けて2013年元日には、「国立競技場でのライブ開催」を正式に次の目標として宣言。しかし同所は2014年に取り壊されることが決定しており、ライブの開催が危ぶまれていた。
国立ライブ発表とメンバーの反応
ももいろクローバーZのライブでは松崎しげるが重大発表を行うのが恒例となっていたが、今回はディナーショーと日程が重なり西武ドームへ来ることができなかった。しかし、ライブ終盤に松崎からのビデオメッセージが突如流れ出し、国立競技場が改修される直前の時期である3月に、ライブが実現することがサプライズ発表された。これは女性グループでは初となる快挙であった。メンバーは驚きのあまりその場にへたり込み、寄り添い号泣しながら喜びを分かちあった[1]。
続けて場内を回り、グループ結成時に初めて披露した曲である「あの空へ向かって」を歌った際には、涙で声が出なくなる場面も見受けられた。最後にメンバーがひとりずつ想いを述べ、リーダーの百田夏菜子は「こうやってたくさんの夢を叶えてる自分たちにビックリしながらも、どこまで行けるのかなって考えてみたりもします。もうこうなったら、ちょっと本当にあり得ない世界まで行ってみたいなって。みんなが想像できないような、モノノフさん[ファンの総称]がついて来れなくなるくらい私たちは走っていきたいなって思うし、なんだかんだついて来てくれることは知っているので、みんなであり得ないところまで進んでみませんか? みんなと一緒ならなんでもできる気がするんです」と語った[1]。
村主章枝のゲスト出演
オープニングでは、オリンピック過去2度出場の村主章枝がフィギュアスケートを披露するとともにライブの幕開けとなった。このオファーがなされる直前に、全日本選手権の予選通過を逃し、3年連続で全日本の出場権を得られずソチ五輪への道が閉ざされた状況であった[5]。現役続行の意欲を表明するも本人曰く、悶々とした状態であったという[6]。そんな折、ゲスト出演という機会に恵まれた村主は「彼女たちのひたむきで、純粋な姿を見て、私が常にモットーとしている、『純粋な白い心でスケートを滑る』の原点に帰れた」とし、「いつか大きな会場で、いい作品をつくり、みなさんに喜んでいただきたいという夢、目標もできた」と述べた[6]。その後、スポーツ番組でのコメンテーターの仕事などをしながら練習を続行。また、ももいろクローバーZのファンになったことを公言し国立競技場でのライブにも来場した[7]。
01:僕等のセンチュリー
23:愛のメモリー/松崎しげる(2014.03.15&16 春の一大事in国立競技場発表 )

