昨日の午後に歩いた時には、まだ変化が感じられなかったマガモ女子の島ですが、今朝、卵が孵っていました!

うわぁ!!!……と感動したのも束の間、卵は6個あったのに雛ちゃんは2羽しかいませんでしたし、その後も試練は続きました。


ただ、巣のある島で生まれて間もない雛ちゃんに遭遇したのは初めてでしたので、震える手で動画を撮りました。

非常に見辛いですが、記録として残したいと思います。

今日は特に動画が多くて失礼いたします(>人<)



雛ちゃん登場は、こんな朝でした。

↓6時11分


↓じっと座っていたマガモ女子です。今朝で32日目……この時はまだ、私は何も気付いていませんでした。

↓マガモ男子はいつものように3羽総出で、すぐそばの大きな島の前をうろついていました。

……なんだか微かな声が聴こえるような……「ピー」とは違うようだけれど、一番近い表現は、やっぱり「ピー」なのかなぁ???


そして、マガモ女子が身体をモゾモゾしたなと思ったら、一瞬ハッキリ「ピー」と聴こえて、女子のお腹のそばで何か動きました!

↓↓↓(動画、5秒)


雛ちゃん、います!!!!!

生まれてる!!!!!

お母さんのお腹の下から出てきました😆

今までお腹の下にいたから、声がよく聴こえなかったのですね?


お母さんも本格的に動いて、巣の中をしきりにクチバシで探っていました。生まれたての雛ちゃんが他に埋もれていないか確かめているようでした。

↓↓↓(動画、26秒)


お母さんが島の向こう側へ移動しました。雛ちゃんも後追いしている様子が垣間見えます。

↓↓↓(動画、14秒)


私は、撮影場所を移動しました。

島の周りでマガモ男子が騒いでいるのを確認したお母さんは、島から飛び下りました。そのままマガモ男子と揉めている音が聴こえています。
……えっ、揉めるの?男子の1羽はお父さんじゃないの?
……今まで抱卵中に男子が島の近くでたむろしていたのは、女子を守っていたのだとばかり思っていましたが、実際はそうではなかったのかしら?

雛ちゃんは、島のフチまで出てきて、そこで躊躇しているようです(ツツジの枝の陰にいます)。
↓↓↓(動画、13秒)

最初の撮影場所に戻りました。

お母さんは男子たちをまいて、いつの間にか歩道に上がっていました。
巣のある島からは、お母さんを呼ぶ雛ちゃんのピーピー声が聴こえています。
お母さんは急いで川面を見渡して、高い所から男子を威嚇しますが、男子は逃げないようです。
お母さんは雛ちゃんの島を飛び越えて男子のそばに着水すると、自分が囮になって、島から男子を引き離しながらトンネルに入って行きました。男子は全員トンネルへ吸い込まれていきました。
↓↓↓(動画、38秒)

私は再び、撮影場所を移動しましたm(_ _)m


島に残されたままの雛ちゃんは、お母さんたちが消えたトンネルが見える位置に出てきて、しきりにお母さんを呼びます。

やがて、トンネルからガヤガヤお母さんたちが出てきた気配……そして40秒頃の一瞬、お母さんが島に飛び上がってきたのは雛ちゃんを迎えに来たのでしょう。そのまま雛ちゃんを促して川面にとんぼ返りするお母さんと、ダイブする雛ちゃん……この島、結構高いよ?!

……無事に川面に下りました!

↓↓↓(動画、46秒)


お母さんにくっついて泳いでいきました。ここで雛ちゃんの数が確定しました。2羽です。

↓↓↓(動画、8秒)


↓空き家になった巣を覗いてみると、破れた卵や、生まれなかったとおぼしき卵……
↓そして、生まれた後の卵の殻もありました。

雛ちゃんの身体は既にフワフワな羽毛に包まれていましたので、今生まれたばかりではなくて、とっくに生まれていて、巣の中で毛を乾かしていたのだろうと想像しています。
(生まれてすぐの雛ちゃんは、全身の羽毛が濡れていますから)


西へ向かって歩くと、お母さんが、しつこい男子を振り切って上陸しているのが見えました。
↓↓↓


↓お母さんが移動したので、後を追って石に登ってきた雛ちゃんですが、画面真ん中の子が石の隙間に落っこちてしまいました。
↓何度もジャンプしましたが、どうしても上がれません。

とうとうジャンプしなくなりました。

雛ちゃんが隙間に落ちること自体は珍しくないので、例年のように石の下を大回りして出てきてくれるだろうと思いましたが、この子はどこからも姿を見せませんでした。
そんな……💦

もう1羽の子は、遅ればせながら上がって来ました。

↓↓↓(動画、24秒)


お母さんの足元から離れない雛ちゃん

↓↓↓(17秒)


↓ここで、男子3羽がガーガー騒ぎながらやって来ました。お母さんを追い回しています???

↓しきりに言い争うお母さんと男子

↓段差に一旦身を隠したお母さんと雛ちゃん

↓お母さんは出て行って、目の前に立ちはだかるマガモ男子に向かって敵意をあらわにしました。

うるさい男子を警戒しながらも、姿を消した子を必死で探すお母さん……でも独りぼっちになった子が大声で鳴くので、お母さんは慌てて駆け戻りました。

↓↓↓(17秒)


残っていた雛ちゃんも石の隙間に落ちてしまいましたが、頑張って自力で這い上がってきました。

とにかく男子を威嚇しまくりのお母さん。

↓↓↓(14秒)


雛ちゃんが誕生したばかりで、お母さんは責任感から神経質になって、排他的になっているように見えます。

これまで見たカモさんの子育ては、ペアで協力していた姿も何度も見てきましたが、男子が来るのを嫌がるお母さんもいました。お母さんから離れた雛を男子がクチバシでつついて、雛が脱兎のごとく逃げる場面も何度も見ました。

大人のカモさんの関係性は、様々です。


お母さんが約1ヶ月にわたって大事に大事に温めてきた卵が、全部は孵りませんでしたし、雛ちゃんは1羽だけになってしまいましたから、このお母さんが神経質になる気持ちも分からなくはないです。

これから先の約2ヶ月間、かけがえのない雛ちゃんが元気に育ってくれることを願うばかりです。


厳しいスタートにはなりましたが、とにかく無事に生まれてきてくれて良かったです。


今季初めての雛ちゃんは、ずっと抱卵を見守ってきたマガモちゃんでした☆

この川へ、ようこそ❣️

生きていくのは大変だけど、お母さんのそばにいて、しっかりごはんを食べて、生きる力を身につけながら大きくなってね😊🙇🙏