トンデモ団体 | さるいわの日記

トンデモ団体

 統合失調症者にありがちな話だが、発病前後に宗教や霊能力に関心がある人がいる。私の場合もそうだった。私の両親の結婚は、教派神道の一つである「御嶽教」の信者と信者の見合いだった。この「御嶽教」は神道と修験道の中間みたいな感じで、神と信者の間を取り持つ「行者」が存在する。この「行者」は神懸り(トランス状態)をしてお告げをいう。

 そんな環境で育った私は失恋を期に、あるトンデモ団体に入会する。その団体は宗教法人の資格をとれないでいて、「この団体は宗教団体です」と言ったり、「この団体は宗教団体ではありません」と場合によって使い分けていた。

 私はそこで、集団催眠(教祖の霊能力)を受けたり、神懸りの練習(個人の霊能力開発)などを習った。同時に、そこで霊能関係のトンデモ発言はTPOをわきまえて使いなさいとも教わてっいた。特に、集団催眠のときに「体を動かすな」とは必ず強く言い聞かされたものであった。

 こんな練習が実は、私が統合失調症の陽性状態のときにまったく暴れなかったりした理由かもしれない。もっとも体育や体を動かすことが物心ついたときから苦手だったという理由かもしれないけど。

 しかし、そのトンデモ団体に入会中に統合失調症を発病すると、私は教団のスタッフから「狐憑き」と言われてしまう。「うちの団体では治療ができない」「医者に行ってくれ」と言われて、周囲から孤立することになった。以前、この団体は「精神障害者(知的障害者かも)の子供を治す」と言って、実際には直せず、お布施だけもらい裁判で負けた過去があったからだ。

 結局、投薬開始後一年で、私はこの団体を辞めることになる。トンデモ団体よりも御嶽教の家族の方が統合失調症の私の面倒を見てくれたからである。結構、マインドコントロールされていたので大変だった。

 しかし、辞めると今度はトンデモ団体を批判したくなってくるのである…が、またそれは次に書きます。それにしても、私は基本的にすごく凝りやすくて飽性格きっぽい性格だなぁ。