GSX250Rにひとつ30Wの霧灯を左右に設置したところ、たいそう明るかったのに比べて、スーパーカブ110に設置したLED補助灯(霧灯)が期待したほどには明るくなかったので、LED補助灯沼にはまりました。

 

[1] 10W 丸形

最初に試したLED補助灯です。スーパーカブ110(JA59型)の前かごに設置してみました。アマゾンで買いました。「販売元:aoling, ブランド:Biqing 20W バイクフォグランプ イカリング付き LED作業灯 ワークライト 12V/24V 狭角 スポットビーム フォークリフト オードバイ用 バイク補助灯 丸形 1個セット+スイッチ (ホワイト+アンバー)」として売られているのですが、20Wというのは嘘で測定すると10Wでした。

測定結果は次の通りで13Vのとき9.6W程度です。

12.0V 0.80A

13.0V 0.74A

13.5V 0.71A

 

 

[2] 15W 方形

アマゾンで買いました。「販売元:Youluu-jp, エンジェルアイズライト、LEDワークライト3.5インチ6000K 30W 防水スクエアエンジェルアイズランプ車用ATVボートオフロード車(冷たい白色光)」として売られているのですが、30Wというのは嘘で測定すると15Wでした。

測定結果は次の通りです。電力は13Vのとき15Wです。

 9.0V 0.12A

10.0V 0.41A

11.0V 0.77A

12.0V 1.16A

13.0V 1.16A

14.0V 1.08A

15.0V 1.00A

イカリングについての測定結果は、12.0Vのとき0.10Aでしたので電力は1.2Wです。

30cm離して壁に向かって照射してみますと次の写真のとおり照らされました。カットラインはあります。淡黄色のイカリングには電源を供給していませんが、縁が淡黄色に照射されていることがわかります。写真は白飛びしてますが実際の光も白です。

次に、2.5m離して壁に向かって照射してみますと、上の写真に示した輝跡と相似形ですが輪郭がぼけた形で、最左端から最右端までの長さが約4.3m中央垂直方向幅約40cmとなりました。

 

 

[3] 20W フクロウ形

アマゾンで買いました。「販売元:Thianka, オートバイのドライビング ライト - 40W LED バイク作業灯 フクロウ型 - ダブルカラー ホワイト/イエロー 超高輝度 LED ポッド ライト モト トラック トラクター 車 ATV ゴルフ用」として売られているのですが、40Wというのは嘘で測定すると20Wでした。

測定結果は次の通りです。電力は13Vのとき20Wです。

10.0V 0.49A

11.0V 0.93A

12.0V 1.39A

13.0V 1.58A

14.0V 1.45A

15.0V 1.35A

前面はフクロウの目玉みたいな印象です。両目が同時に点灯消灯します。裏面には大きな穴があってゴムパッキンを介してケーブルが中へ入っていく格好でしたが、ケーブルとゴムパッキンがグラグラだったので、シリコンコーキングを充填して、固まった後スプレー塗装しておきました。

30cm離して壁に向かって照射してみますと次の写真のとおり照らされました。カットラインと呼んでいいのかどうかよくわかりませんが、左右に広く上下に狭い輝跡です。写真は露出の関係で白飛びしてますが、実際は淡黄色の光です。

次に、2.5m離して壁に向かって照射してみますと、上の写真に示した輝跡と相似形ですが輪郭がぼけた形で、最左端から最右端までの長さが約1.5m中央垂直方向幅約30cmとなりました。

 

現物が届いた本日時点で少なくとも3項目が商品仕様とは明らかに異なりました。
[1] 安定化電源に接続して電圧と電流値を測定しました。10.0Vのとき0.49A、11.0Vのとき0.93A、12.0Vのとき1.39A、13.0Vのとき1.58A、14.0Vのとき1.45A、15.0Vのとき1.35Aでしたので、商品仕様には40Wと書かれていましたが、届いた現物を実測すると上記のとおり20Wでした。
[2] 黒・赤・黄の3本の配線があって、黒が共通、電源を赤に接続するとハイビーム(白6500K)で黄色に接続するとロービーム(黄3000K)になると商品仕様にありますが、届いた現物には、黄線は存在せず赤と黒の線だけでした。
[3] ダブルカラーだと商品仕様にありますが、届いた現物の配線は[2]のとおりでありまして、電源を接続すると白と黄とが同時に発光しているようにも見えますが、どちらかといえば淡黄のシングルカラーでした。
[4] なお、本日現物が届いたばかりなので、防水防塵・5万時間寿命・-40度~85度で動作・3,000ルーメン、6500K/2300K、12V~24Vで動作という商品仕様については未確認です。

 

 

[4] 20W 横長

 

アマゾンで買いました。「販売元:fangzi, LED ワークライト 6000K 6 インチ車作業ライトドライビングライト IP68 防水スポットライトトラック、オートバイ、S、ATV、ボート用-白色光」として売られているのですが、仕様として書いてある80Wというのは嘘で測定すると20Wでした。

測定結果は次の通りです。電力は13Vのとき20Wです。

10.0V 2.10A

11.0V 1.85A

12.0V 1.69A

13.0V 1.53A

14.0V 1.40A

15.0V 1.30A

表側

 

 

裏側

 

表側はプラスチック製で裏側はアルミ製でした。それから、ケーブルの表面がいわゆるベタベタ状態で指が触れると指が黒くなってしまいました。アルコールを含ませたキムワイプで拭きましたが依然としてベタベタのままで手に負えませんでしたので、ケーブルをあと60cm延長する必要があったついでに、既存のケーブル全長に熱収縮チューブでをかぶせました。これでもうベタベタに悩まされることはないでしょう。裏側からケーブルが出ているのですがグラグラだし水が浸入しそうに見えたのでシリコンコーキングで隙間を充填し、固まった後スプレー塗装しておきました。

 

ボルト・ナットで取付用コの字形金具を本体に固定するのですが、ナットがひとつ足りません欠品でした。しかも、M4とM6の間らしきサイズなので手持ちがありませんので、同じやつを調達してくるか手持ちのM4ボルト・ナットで代用する予定です。


アマゾンの商品説明欄に、電力の仕様として「80W/1個」と記されてますが、安定化電源に接続して電圧を印加し、そのときの電流値を調べたところ以下の結果が得られました。
10.0V 2.1A → 21.0W
11.0V 1.9A → 20.9W
12.0V 1.7A → 20.4W
13.0V 1.5A → 19.5W
14.0V 1.4A → 19.6W
15.0V 1.3A → 19.5W
この測定結果から言えることは、電力の仕様として記されている「80W/1個」は嘘で、本当は「20W/1個」であるということです。

 

30cm離して壁に向かって照射してみますと次の写真のとおり照らされました。イカリングはありません。カットラインあります。光は白色です。

次に、2.5m離して壁に向かって照射してみますと、上の写真に示した輝跡と相似形ですが輪郭がぼけた形で、最左端から最右端までの長さが約5.0m中央垂直方向幅約60cmとなりました。

 

このブログに記した[1][2][3]のどれよりも左右方向に広い照射範囲を備えており、ワット数もどれよりも高いので、現在スーパーカブ110 (JA59)に設置してある[1]を[4]に着け替えてみる予定です。


1.5A食う[4]を稼働させて大丈夫だろうか? 数少ない経験のひとつを参考に検討してみます。GSX250Rのバッテリは8Ah (10HR)なので0.8Aを10時間流し続ける想定ですが、30Wの霧灯を左右に着け合わせて60W(電流値は約5A)をやっていました。想定の6倍の負荷を強いていたわけで、寿命を縮めているに違いありませんが、バッテリが上がることはありませんでしたので、この使用状況をOKに基準とするならば、たとえば、スーパーカブ110 (JA59)のバッテリは3Ah (10HR)なので、0.3Aを10時間流し続ける想定です。単純比例で比較するのは乱暴ですが、

 5÷8=0.63

 ((2.1+1.9+1.7+1.5+1.4+1.3)÷6)÷3=0.55

という比較であたりをつけてみますと 0.63>0.55 ですし四捨五入すると0.63も0.55も同じく0.6になりますので、8Ah(10HR)のバッテリで60Wつかうのと、3Ah(10HR)のバッテリで20Wつかうのは同じくらいバッテリ負荷になるから寿命は短くなるだろうけれど、バッテリが元気なうちは走行中にすぐバッテリが上がるということは無いだろうという感じだろうか。

 

 

[5] 比較

ここで紹介しているLED灯[2][3][4]の輝影をまとめます。

 

 

 

[6] 実験装置

電圧及び電流を測定する際は安定化電源を使いました。壁への照射実験には下の写真に示す機材を使いました。機材の構成は80AhのモバイルバッテリとLEDランプとの間をUSBポートを12V車用シガレットライターソケットメスへの変換アダプタで接続しています。