川上未映子の「黄色い家」を昨日読み終えた。前のブログ(図書館)に書いたが我が町の図書館がシステムのリニューアルと蔵書整理で2月いっぱい休館になり、通常2週間の貸出期間が4週間となったので、休館になる前に島本理生の小説5冊とフランス関連本を借りておいたが、すべて休館中に読み終え手元に未読本が無くなった。そこでBookOffに本を探しに行ったら、予約中で待ち順位が180番目の「黄色い家」があったので買った。さすがにBookOffとはいえ現在人気の本なので定価1900円が1500円だった。モノも本も増やしたくないので、新刊本で買うのは村上春樹の本くらいだ。

 
川上未映子の本は芥川賞受賞作「乳と卵」を読み、10年位前に読んだ「すべて真夜中の恋人たち」が本棚にある。100冊以上整理した中で残っていたので再読しようと思っていたのだろうが、内容が思い出せない。
村上春樹との対談本「みみずくは黄昏に飛び立つ」は、ハルキストを自認する川上未映子の、その村上春樹の本に関する対談本だが、同業作家の本をこれだけ読みこなすのかと驚いた。
そういう点では韓国の人気女性作家イム•キョンソンの「村上春樹のせいで」も興味深い本だった。
 
「黄色い家」は2020年春、総菜店に勤める花がネットで、20年前に一緒に暮らしていた黄美子が、若い女性の監禁•傷害の罪に問われる初公判の記事を見つけ、20年前の記憶をさかのぼる。
高校を中退し家を出た花が、母親の知り合いの黄美子と三軒茶屋で暮らし始める。黄美子が知り合いの店を引き継ぐ形でスナックを開店し、彼女を慕う花もそこで働き、2人の生活基盤となる。そんな2人の店に花と同じく高校中退の一歳上で、近くのキャパクラで働く蘭が花の誘いでスナックで働く。それなりに順調な生活に同年代の桃子も加わり40歳の黄美子と10代女子3人の奇妙な同居生活が始まる。それぞれ訳ありの背景を持ち、助け合って生活していくが、スナックが火事で無くなることから収入基盤を失い、順調に見えた共同生活も狂い始める。
 
そんな生活を支える為に、花は黄美子の昔からの知り合いの安映水の紹介で、リスキーなシノギに手を出す。これは偽のクレジットカードを使った出し子と言われるATMから金を引き出す窃盗罪にあたる特殊詐欺だ。
本の帯にノンストップ•ノワール小説と紹介されているが、読み終えてみるとノワール(暗黒)小説という感じはなく、貧しさから来る負の連鎖を描いた小説だった。必死に生きる花を囲む人物の1人でシノギを紹介した安映水も、在日韓国人という生い立ちでの人生の厳しさから裏社会で生きているが、花に接する態度には寡黙な中に優しさを感じた。
 


昨日「黄色い家」を読み終えたところで、最後になる島本理生の予約本「2020年の恋人たち」の準備が出来たとの図書館からのメールが届き、受け取りに行ってきた。
12月中旬に島本理生の直木賞受賞作「ファーストラブ」を最初に読んでから、直木賞候補作「アンダースタンド•メイビー」、山本周五郎賞受賞作でBookOffで買った「ナラタージュ」、芥川賞候補作の「リトル•バイ•リトル」「夏の裁断」、「星のように離れて雨のように散った」、「Red」、「わたしたちは銀のフォークと薬を手にして」、「よだかの片想い」と読んできたので、「2000年の恋人たち」は10作品目となる。この作家の本は文体と心理描写が好きで一気に読める。

この本も明日から読み始め、ジムの休館日である水曜日には読み終えるだろう。現在予約中の本は綿矢りさの「パッキパキ北京」が予約順位21番目、凪良ゆうの「汝、星のごとく」は予約待ち393人中385番目となっている。ただこの本は11冊蔵書しているので、手元に来るのは一年後くらいか?

とりあえず「2000年の恋人たち」の後は、川上未映子の「夏物語」が準備出来ましたとのメールが今日届いたので、それと5月のフランス旅行があと2ヶ月くらいになったので、フランスの歴史本と美術館の本を読むのだ。

ルーブル美術館とオルセー美術館の入場券は最近購入し、パリ↔︎アビィニョンのTGVのチケットも購入し、プロブァンスの美しい村巡りの日帰りツアーもVERTRAで手配した。
何と言っても高いのはパリのホテル代で、今までロンドン、ローマ、ウィーン、マドリード、ミュンヘン、ボストン、イスタンブールなど世界各地の大都市で宿泊してきたが、パリが一番高いように思う。