先日小説を読みたくなり

 

喜多川泰氏

 

 

 

 

 

百田尚樹氏の物語を読んでみました。

 

 

 

 

 

永遠のゼロ

 

 

 

文庫版を読みましたが

600ページを超える大ボリューム!

 

 

読み応えがありました。

 

 

 

 

 

私は殆ど小説を読みません。

 

 

 

 

ほとんど仕事に関することや

世の中が

どのように動いているのか?
 

そんな本を読んでいます。

(金融とか政治とかの流れの本です。最近は時事ネタは動画が多いです)

 

 

 

 

ですが

 

最近飽きたし

頭を使い過ぎて疲れ気味だったので

今までそんなに読んでこなかった

小説や物語に手を出しました。

 

 

 

 

この「海賊と呼ばれた男」の主人公

 

 

モデルは出光興産の創業者である

出光佐三氏の物語です。

 

 

 

 

彼も高齢になってきた時に

白内障を患っていたようで

当時は手術は難しいものだったそうです。

 

 

 

 

私も約20年前に白内障になり

手術をしてきたものでもあるので

この物語の一節がとても分かります。

感情移入されました。

 

 

 

 

その一節

 

・数日後、はじめて癌t内を取った鐵造の右目に飛び込んできたのは、看護師の白衣の鮮やかな白だった。

「白がこんなにも美しい色だったとは・・・・・・」

鐵造は思わず感嘆の声を上げた。

~~~~~~

世界はこれほどまでに美しさに満ちていたのかと、あらためて感動した。人生で最後の贈り物だと思った(下巻 p415)

 

 

 

この一節は

 

 

私は本当に骨身にしみてわかります。

 

 

 

白内障を患ったのは

結婚したあと

アトピーの体質改善をやっている最中に

脱ステの症状が悪くなったタイミングで

モノが見えにくくなったので

近くの町医者にかかって

判明しました。

 

 

 

その時はまだ20代です。

 

 

以前

患者さんの年配の女性や男性に

白内症気味の人

白内障の人

白内障の手術前の人

白内障の手術後の人

に処方薬を渡していた事があったので

 

 

自分もその立場になったのかガーンガーンガーン

 

 

とショックを受けたことを覚えています。

 

 

 

出光氏の白内障は珍しいタイプのものだったようですが

 

私は若いという事もあり

進行が速かったと思います。

 

 

気になりだした頃の視力は

1.5

 

 

診断され手術する1年後は

0.1

 

 

そこまで見えなくなっていました。

 

 

 

術後はしっかりと見える様になったのですが

自分の身体にちょっとでもメスを入れる

恐怖と不安で

わずか10分の手術時間も30分くらいは感じました。

 

 

 

術後はもうグッタリですえーん

 

 

 

 

この約1年間の視界は

白く濁った世界

でした。

 

 

 

輪郭もハッキリせず

膨張色がかなりを占めていました。

 

 

白地に黒文字なら

全然見えない世界です。

 

 

白地の白が膨張し

黒字がかき消されて何も見えないのです。

 

 

近寄ればまだ確認はできる事もありますが

全部が全部できるわけではありませんからね。

 

 

それも眼鏡で見えていた頃は

まだよかった

まだ見えていました。

 

 

それが進行するにつれ

膨張色の白に黄色が混じって来ていました。

 

 

白い濃霧の世界から

汚れた眼鏡をかけた世界

 

それから

白く濁った世界に変わって行きました。

 

 

数か月単位で変化していきました。

 

 

 

 

そんな世界を見ていたので

術後の視界は

本当に嘘のように

世界が光り輝いている

って思ったモノです。

 

 

 

本当に感動していましたびっくり

 

 

 

輪郭はハッキリしているし

遠くは見えるし

近くも見えるし

 

 

 

そしてなりより

色がハッキリ見える

という事に

 

 

世界は本当に美しいんだな

 

 

と思った事を思い出しました。

 

 

 

 

この経験から

目が見えるって当たりまえ

音が聞こえるあたりまえ

皮膚が丈夫な当りまえ

等々

 

 

 

人の健康に関係する当たり前が

本当は当りまえでは無く

いつでも奪われるかもしれない

 

 

そんな儚い存在なのかも

 

 

 

って思わされました。

 

 

 

時々そんな当たり前を忘れますが

 

普通に生活できるって

 

 

サイコー――――爆  笑

 

 

 

 

 

 

だから生きている間は

しっかり生きていきましょう爆  笑

 

 

 

そのうち何もできなくなりますから

 

 

 

ってなんじゃそりゃてへぺろ