近年分子栄養学にハマっています。
そこで
そう言えば
医食同源の中医学では
どういっていたのか復習がてら確認してみます。
この飲食内傷は
呼んで字のごとくです。
飲食が内を傷つける
という事です。
人間は食べたもので出来ています。
それは毎日の食事が
自分の身体を作っている事です。
これについては
誰も異論を言う人はいないでしょう。
どんなに偏食な奴でも
分かっちゃいるが
常日ごろの習慣はなかなか変えられません。
良い大人が
「それ知ってる！それ知ってる！そんなの常識じゃない！」
トドやっている人がいますが
その人の昼飯の内容を見てみると
週に何回かは
ジャンクフードや
インスタント
となっています。
こんな人たちが
夜や朝に自炊して
素材を調理して
料理しているとはなかなか考えにくいです。
ましてや共働きならです。
分子栄養学であるなら
病気や
個人に合わせた
栄養素をサプリメントとして
別に摂取することにしています。
その基本が
高たんぱく食＋糖質制限(人による)＋メガビタミン＋必要なミネラル
となっています。
(私は特別資格を持っていません。薬剤師になるにあたり生化学を勉強するのでその延長上の知識を使っています)
手元にある本によると
飲食内傷
飲食物は後天の水穀の精微の原料であるが、飲食が適切でなければ疾病が発生する。
飲食物は主に脾胃による納穀・腐敗・運化を通じて精微に化生するので、飲食の不摂生ではまず脾胃が損傷を受けて、納穀と運化の失調が現れる。
飲食内納には、飲食不節と飲食不潔の2つがある。
飲食不節
不節とは節制がないこといであり、飢飽不調・寒温不適・飽食偏嗜などを含む。
これらの用語説明になります。
飢飽不調
恒常的に飢餓状態にあったり、逆に過食状態にあったり、あるいは食事時間が不定で飢餓状態になったり飽食したりすることに相当する。
(想像できると思います。常に飲食が足りなかったり、足りすぎていたりすると気血が不足したり、脾胃がダメージを負ったりして体が壊れる。)
飢餓状態なら、栄養が足らなくなり、老化が促進されたり、感染症にかかり易かったりする。
逆に食べ過ぎの状態が常にあると、消化器症状が出てくる。腹満・腹痛・臭い息・呑酸・下痢などがみられる。
それが常態化すると消化吸収が追いつかなくなり、胃腸虚弱や中気不足になり、消化能力がおかしくなる。
もちろん小児も見られ、大人よりヒドイ。
それがメンタルにも出てくる。
肌荒れや・痩せる・腹が硬く張る・手のひらや足のうらの熱感・毛髪の乾燥・軟便や泥上便・ひどいと声がれ・鼻や口の腐蝕がで、酷くなると亡くなる。
これが食事時間が不規則でも出てくる。
最初は消化器系の変調から、循環器系の不調、精神系の不調にもつながってくる。
もちろん感染症にも罹りやすくなる。
寒温不適
飲食が熱すぎたり冷たすぎたり、生のものを食べ過ぎたりすると、脾胃の運化を阻害して病変を引き起こす。
飲食偏嗜
飲食の好みのかたより、味の偏嗜・肥甘の過食・飲酒癖などがある。
(現代ならこの項目が当てはまる人が多いでしょう)
飲食不潔
腐敗したり、変質した食品、汚染された食品など。
(昔の事なので衛生的ではない食品を食しないとダメだったこともあるでしょうね)
糞便に汚染された物や、火が通っていないものを食べると寄生虫も心配しないといけません。
現代でも参考になることもあれば
現代では克服したものもあります。
さらに進化したこともあります。
昔の教えとして
現代のわれわれはそれを戒めとして
過ごしていくのが良いと思います。
なんでもかんでも
過ぎたるは猶及ばざるが如し
です。
この教えは
病気や未病が出る前の事です。
守れなくて
守っていても
病気になったら
それに対応する治療はあります。
もちろん漢方薬もあります。
西洋薬もありますが、
こっちはあまり常用するのを薦めません。
すすんで常用している人はたくさんいますけどね
不潔な飲食で下痢になった時の神薬として
手っ取り早いのは
糖衣錠よりは
元祖を選べばいいです
好きなモノを
好きなだけ食べると
病気になります。
もちろん常食すればです。
一週間に2～3回は常食です。
せめて月一なら平気でしょうね。
味を変えただけでは
常食ですよ