肩甲挙筋や僧帽筋をほぐすのが有効ですが、
それだけではまたすぐに戻ってしまいます。
なにかできることはないでしょうか。
肩が前に入ってしまっていて、
肩甲骨が開いている(離れている)状態です。
下の絵にあるように、
ここが硬くなると、腕を前に引っぱるために巻き肩になりやすいのです。
上部・中部・下部で働きが変わってきます。
大胸筋の中でも特に肩に近い上部
今回は、もうひとつの肩こり筋である僧帽筋です。
「肩こり」 というとこちらの方が有名かもしれませんね。
僧帽筋は、
上部・中部・下部と、3つにわけて考えることが多いのですが、
それはなぜかというと、こういう大きい筋肉は、
その付着部位によって少しずつ働きが違うからです。
僧帽筋上部、僧帽筋中部、僧帽筋下部という
3つの筋肉があるわけではなく、
便宜上 このように呼んでいるということですね。
僧帽筋の中でも肩こりに大きく関係するのは、
上部の筋肉です。
↑ さきほどの(第一回:肩甲挙筋)の絵に緑の蛍光ペンでかき足しました。
僧帽筋上部の筋肉は、
後頭部(後頭骨)の真ん中辺と首の真後ろにある靭帯から始まって、
鎖骨の外側についています。
鎖骨の外側 → つまり、体の前側にもついているのです。
横から見るとこんな感じ。
(側面の絵は 3つにわけてかいていませんが、これの上の方、
首周り・肩甲骨より上のあたりが上部です。)
「僧帽」 筋という名前は、
筋肉の形が修道士の被るフードに似ていることから
つけられたといわれています。
僧帽筋上部には、肩甲骨を引き上げたり、
内転(肩甲骨同士を寄せて胸を開くような状態)したりする働きがあります。
背中の一番表層(浅いところ)にある筋肉で、
「肩を揉んでほしい」 という場合の 「肩」 とは
ほとんどがここを指しています。
また、たとえば僧帽筋上部の右側が硬くなると、
右側の肩が上がり、頭(顔)も少し右側を向くような感じになります。
自分ではわかりにくいですが、
美容院などで顔の向きを直されたりして気づくこともあると思います。
この筋肉、他の筋肉と比べると小さいため、
あまり重要ではないのではないかと思われがちですが、
首が前に出たり猫背になることでこの小さい筋肉に頭の重さがかかると、
その分負担が大きく、肩こりにつながります。
また、
肩から重たい荷物をさげたりすると、
その重さがかかるので、これも肩こりの要因となります。