術中迅速病理診断の結果が覆るよう祈り続けた2週間。
病理組織学的検査(病理診断)の結果は術中迅速病理診断の結果と全く違い、脳腫瘍の中でもかなり希少な孤立性線維性腫瘍(こりつせい せんいせい しゅよう)グレード2(1寄りの2)でした。
グレード3以上の悪性脳腫瘍だと思っていた私はちょっと喜び、良性腫瘍だと思っていた夫はかなり落ち込んでいました。
病理組織診断名
・孤立性線維性腫瘍
・再発率と転移率
病名
・大脳鎌血管周皮腫
今後の治療
・転移の有無を調べるためPET検査
・放射線治療
日常生活での注意事項
病理組織診断名
ー孤立性線維性腫瘍ー
孤立性線維性腫瘍は病名ではなく、腫瘍を構成している細胞の種類のため、診断書の「病理組織診断名」欄に書かれていました。
ー再発率と転移率ー
20年近く脳神経外科医をやっている主治医にとっても、夫を含め過去3例しかなかったほどの稀な脳腫瘍でした。
また再発率が非常に高いため造影MRI検査を頻繁に行い、再発や転移を早期発見することが重要なんだそうです。
病名
ー大脳鎌血管周皮腫ー
今後の治療
ー転移の有無を調べるためPET検査ー
• 孤立性線維性腫瘍の好発部位は肺
• 体や脳の他の部位への転移がないか調べるためPET検査を行う
• PET検査は脳と体の検査を2日に分けて行う
PETの予約がいっぱいだったため、検査までの1週間は一時退院できることになりました。
ー放射線治療ー
最初に脳腫瘍を見つけてくれた近所のN病院はガンマナイフとノバリスの両方を所有している、日本でも数少ない病院でした。
治療できる病院が近くにあるのは幸運中の幸運。何か不思議な縁を感じました。
日常生活での注意事項
• 車等の運転は禁止
• 仕事へ行くのはまだだめ
• 飛行機の搭乗も禁止
• 転倒しないように注意
• 頭部をぶつけないよう注意
• 痙攣やてんかん発作が起きたらすぐに救急車を呼ぶこと