N病院には大掛かりな手術のための設備がないため、早速N病院からの紹介状とMRI画像データを持ってM大学病院へ。
 
画像データを見たM大学病院の主治医の口からは意外な言葉が放たれました。

 

「髄膜種とは言い難い」

 

メモこの日のスケジュール

メモ髄膜腫ではない可能性
 ・その理由
 ・正確な傷病名を知るために

メモ現在の状態と症状について

メモ検査入院で更なる検査を
 ・検査入院の目的

 

メモ今後の流れ

 

 

  この日のスケジュール

 
 • 問診
 • 検体検査(採血)
 • 心電図検査
 • 肺機能検査
 • レントゲン
 • CT検査
 
 
 

  髄膜腫ではない可能性

 

腫瘍の中にある黒い部分は全て嚢胞

 

ーその理由ー

 

 • 嚢胞がいくつもある
 • 髄膜種には嚢胞があるタイプも存在するが、主治医の経験上違うタイプの腫瘍のように思える
 • 髄膜種は髄膜から発生する腫瘍
 • 夫の脳腫瘍は髄膜ではなく脳から発生しているようにも見える
 • 通常は画像診断である程度の予測がつくが、夫の腫瘍に関しては予測がつかない
 

 

ー正確な病名を知るためにー

 
 • 頭の表面に近いところにある腫瘍なら頭に小さな穴をあけ生検術(部分摘出)を行い腫瘍細胞を調べ摘出すべきか否か検討できるが
 • 夫の腫瘍は脳の真ん中にあるため開頭手術で摘出し病理診断を行う必要がある
 • 良性か悪性か、グレードについても現時点で予測はできない
 

脳腫瘍は希少がんのひとつです

がんは進行度をステージ0~4で表し、

脳腫瘍はグレード1~4で表します

 

1は良性、2~4は悪性です

 

参考サイト:脳腫瘍について

      さまざまな希少がんの解説

 

 

 

  現在の状態と症状について

 

 • 腫瘍は主に脳の左側にあり、その一部が右側の脳にも入り込んでいる

 • 腫瘍の上側にある大きな嚢胞が運動神経を司る部分を圧迫しているため右半身に症状が出ている

 • 脳梁の形が変わるほど腫瘍に圧迫されているため、本来なら高次脳機能障害(記憶力、言語、感情のコントロール等ができなくなる認知機能障害)が出ていてもおかしくない状態

 • 夫に高次脳機能障害の症状が出ていないのは腫瘍がとてもゆっくり大きくなったため

 • 腫瘍がいつからあったのかは不明だが、長い時間をかけてここまで大きくなったと思われる

 

 

 

  検査入院で更なる検査を

 

ー検査入院の目的ー


 • 体が手術を受けられる状態かどうかを調べるため

 • 腫瘍を巻き込む血管の状態を調べるため(血管造影検査)
 • 検査結果をもとに治療計画を立てるため
 

自分のMRI画像はお願いすればプリントアウトしてもらうことができます

 

基本的にお願いしないとくれないので、ぜひ主治医に聞いてみてください

 

 

 

  今後の流れ

 
 • 今月中に3日間の検査入院
 • 来月半ば(約1か月後)摘出手術
 • 術後合併症などがなければ2週間ほどで退院
 • 一度の手術で摘出しきれなかった場合は3ヶ月後に別の角度から再手術
 

主治医はとても実直でまじめな感じの方で、検査入院の細かい内容や、無知な私の質問に嫌な顔もせず真摯に答えてくれました。

2時間以上お話をさせていただき「この先生に全ておまかせしたい」と思いました。