整形外科で紹介してもらったN病院でMRI検査を受け、1週間後に結果発表!
のはずが
「先生からお話がありますのでこちらに掛けてお待ちください」
と、看護師さんが持ってきたのは車椅子。
何これやばいの?wwwと笑っていられるのもここまででした。
MRI検査の結果
・脳腫瘍らしきものを確認
造影剤を用いたMRI検査の結果
・脳腫瘍と判明
初期診断は髄膜腫
・画像からの診断は良性の髄膜腫
• MRI検査で脳の真ん中に脳腫瘍らしきものを確認
• この画像では確定が困難なため追加で「造影剤を用いたMRI検査」を受けることに
• 造影MRI検査は通常のMRIでは見えない細かい部分まで撮影することができる
造影剤を用いたMRI検査の結果
• 脳の真ん中に約7cm x 5cmの脳腫瘍
• かなり大きいが脳の真ん中に発生した脳腫瘍は大きくなるまで気づかない(症状が出ない)ことが多い
• 故に脳ドックで偶然見つかる人も多い
• 進行が遅く症状が出ていなければ経過観察、ということもある
• でもこれだけ巨大で血管を巻き込んでおり、右半身麻痺の症状が出ているため手術で摘出する必要がある
• 腫瘍が左側にあるため右半身に症状が出ている
初期診断は髄膜腫(ずいまくしゅ)
ー画像からの診断は良性の髄膜腫ー
● 髄膜種は脳を覆っている髄膜という膜から発生する腫瘍
● 髄膜腫は良性が約9割、悪性は約1割
● 原発性(転移性ではない)脳腫瘍の約4分の1が髄膜腫
• 夫の腫瘍は境がはっきりしているため良性
• 悪性は浸潤してるため境が不明瞭
• すでに腫瘍による症状が出ているため開頭手術で摘出すべき
• 血管を巻き込んでいるため大掛かりな手術になりそう
• でも髄膜腫の手術は出血を伴うことがある
• そのため術前に腫瘍に栄養を送っている血管をつめて腫瘍への血流を遮断する(閉塞術)
• そうすることで術中の出血を減らすことができる(出血しすぎると摘出部分が見えなくなってしまう)
• 髄膜から出ている血管なので閉塞術が可能
• 逆に脳から出ている血管は止めることができない(脳梗塞になってしまうため)
画像引用元:東京医科大学脳神経外科
N病院は脳腫瘍の治療に力を入れている病院でしたが、かなり大きな手術になりそうなので、より設備の整っているM大学病院を紹介してもらうことになりました。
髄膜種と血管周皮腫は画像上での鑑別が非常に難しいらしく、この1か月以上後の病理診断で悪性の血管周皮腫と判明します