ちかぽん@モンゴルよろずコーディネーター兼業遊牧民です。
ノマドXちかぽん@モンゴルです。
日本の皆様、ゴールデンウィーク満喫してますか?
モンゴルもやっと防寒具を手放せる季節になりました。
爽やかな風と共に、大切な節目となるご挨拶を。
本日、旅と取材のコーディネート会社「モンゴルホライズン」は
創立記念日を迎えました。
モンゴル国の国立登記庁から法人登録証を発行されたあの日から、早いもので24年。
私の人生の半分以上を、この大地と共に歩んできたことになります。
「草原の民A」ではない、真の姿を伝えたくて
私が30代で起業したきっかけは、20代の頃の原体験。
大学・大学院でモンゴル研究に没頭しながら、
国際協力事業の通訳やテレビ取材のコーディネートに走り回った青春時代。
モンゴル語を使って働けるのは、本当に幸せで、人生謳歌を実感してました。
その後、モンゴル以外の世界も知りたいなと、
日本の制作会社で世界各地のドキュメンタリー制作に携わりました。
心は常にモンゴルにありました。
自分がディレクターの肩書でモンゴルでの番組を制作できたことで、
気持ちの一区切りがついてしまった時に、
丁度、モンゴル国でも外国の投資誘致に強化され、
私でも起業できる条件が整っていました。
そこで、自分が通ったモンゴル辺境地の人たちと
「知られざるモンゴルの魅力」を発見するための会社を作ろう!と決めました。
当時のモンゴル観光は、旅行会社のパックツアーが主体で、
遊牧民はプログラムの一部である「草原の民A」として扱われていました。
でも、遊牧民は「見る」ものじゃない。
遊牧民と出会い、語らい、一緒に過ごす時間が、本物の「旅時間」なんだ。
ガイドブックには載っていない場所で
遊牧民と旅行者が主役の物語を作ろうっていうのが、
モンゴルホライズンのコンセプトでした。
モンゴルの草原には、世界を驚かせるほどの知恵とポテンシャルがあります。
その文化の価値が正しく地域に還元される「エコツーリズム」を実現したい。
その一心で、私はこの会社を立ち上げました。
24年を経て、果たされたミッション
それから24年。紆余曲折はありましたが、
今、モンゴルの旅行産業は劇的に変わっています。
地方には観光案内所ができ、遊牧民自身が企画するツアーが各地で生まれています。
取材現場でも、かつての教え子や元スタッフ、日本で映像を学んだ若者たちがプロとして独立し、第一線で活躍しています。
モンゴルの認知度も上がり、日本語でビジネスができる人材も増えました。
振り返れば、起業時に掲げた「モンゴルのポテンシャルを広く正しく伝える」という目的は、一つの形として果たされたのだと感じています。
次なる地平へ:兼業遊牧民の自立経済
では、ここからどこへ向かうのか。
この冬から「自分の人生を兼業遊牧民として自立経済基盤の確立していく」取り組みを始めています。
伝統を保存するだけでなく、現代の経済の中でどう自立させていくか。
お金に縛られず、自分の心のままに、のびのび生きられる人生を作れる可能性を、
「草原のわが家」で作りたい。
ビジネスとしての「ツアープログラム」ではなく、
自分が「田舎」=祖父母が待つ故郷に帰る時の100%リラックスして、はじけられる自由時間や、友だちと一緒に初めての土地を訪れるワクワク感をお客様に味わっていただける「リトリート」プログラムを提供しよう。
かつ、「草原のわが家」とそこに関わる遊牧民さん達の生計を立てられるような仕組みを自分のやりたいように作ってみたいんです。
とにかく、草原の暮らしは草原で稼ぐ。
コロナ禍から家畜はどんどん手放してしまっていて、
今は、本当に最小限の家畜しかいません。
とはいえ、生き物ですから、干草とか燕麦とか、餌を確保せねばいけない。
餌代だけでも、草原で稼ぎたい。
そんなミニマムでささやかな望みをもって、
「草原のわが家」を一緒に盛り上げていただける同志をお迎えしたいです。
先日、出した「2026年ツアープログラム」も開催しますが、
ちょっとツアー会社としては「ぶっとんだ」でも、「ホッとできる」そんな企画を作ります。
24年という節目は、ゴールではなく新しい物語の序章です。これまで支えてくださった全ての皆様に深く感謝し、これからもモンゴルの大地に根ざし、その未来に貢献し続けてまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社モンゴルホライズン 代表


