ちかポン@モンゴルコーディネーター兼業遊牧民兼日本語教師です。

2002年に旅と取材のコーディネート会社をモンゴルに設立し、

今年会社創立&移住20周年。

 

日本モンゴル外交樹立50周年の年なので、コーディネート会社として

忙しく仕事しようかなって思ってたこともあったけど、

 

結局、7月から9月、夏から秋にかけて

ずっとモンゴル国内を馬で旅してました。

 

 

ゴビ地帯から中部ハンガイ山地を超えて、

アルタイ山脈のふもとまで、

 

2か月約1600㎞をモンゴル原種の猟犬タイガとハヤブサを引き連れて

弓矢持参で馬で踏破。

 

「天の遊牧民」というコンテンツ紀行企画に参加したのです。

 

自分でも馬旅は企画催行してきましたが、

コロナ禍で2019年の秋の馬の越冬移動450㎞の旅を最後に

馬旅から遠ざかって、ずっと感染対策の引きこもりをしていたのでした。

 

「自分の枠をぶっ壊せ」

「こんな面白い外国人が埋もれてるのはもったいない」

「馬旅行くならお前とって、企画立てた時から思ってた」

「ゴビを馬で踏破するのは、楽なことじゃない。危ないこともあるだろう。でも、ちかぽんならできる、と俺は信じてる。」


騎射の師匠アルタンホヤク先生と

プロジェクトリーダーのチンゾリグトさんの言葉で、私のこの夏の過ごし方が決まりました。

 

 コロナ禍の防疫封鎖が緩和され、

モンゴル旅行のお問い合わせもチラホラ入り、ツアー業務再開できそう、、、


騎射大会の招待もいくつか来ていて、遠的立射も騎射も、先生からも速いサルトヘールでの参戦に太鼓判押される上がり調子だった時期に、夏全部をつぎ込む企画に誘われて、揺れる乙女心。



冬の間、ずっと練習を続けて、命中率も矢番えのスピードもあがり、速い馬のスピードにも慣れて恐怖心をやっと克服しつつあったのに。



ただの馬旅だったら、やっぱり騎射を選んでた。


でも、「天の遊牧民」プロジェクトは、

1:モンゴル全21アイマグを踏破する馬旅

2:モンゴル各地で、

騎射・猟犬狩猟・ハヤブサ鷹匠という

モンゴル伝統狩猟についてのレクチャー

3:各地の文化遺産を探訪取材、

の3本立てというユニークな企画。


私がモンゴルで起業した当初は、

旅と取材のコーディネート会社として、

モンゴルにエコツーリズムを普及がミッションだった。


ドキュメンタリー製作会社を退社し、

環境保全と伝統文化継承と地域経済活性化を目指すエコツーリズムで、

モンゴルでビジネスを成り立たせる

という野望を抱いて、起業し、20年間奮闘してきた。


「天の遊牧民」プロジェクトは、私がやりたかったけど、会社を維持し守るだけで精一杯で、実行に移せなかったチャレンジ要素を持っていた。


迷った時は、難しい方、珍しい方、私じゃなきゃって言ってもらえる方を選ぶべし。



とはいえ、やっぱり、アルタンホヤグ先生には相談した。


うちの馬っ子たちのことも心配だったし、

ナムナーアカデミーを盛り立てる大事な夏の時期に戦線離脱することをどう思われるかも怖かった。


ナムナーの宣伝も大事だし、

弓道具一式持っていくのだから、

自主練してれば、いいんじゃないか?


てか、行きたいんだろ?


と。


先生の答えは、素っ気無いし、

シンプルだけど、私を信じてくれてる。


さらに、撮影映えも大事だから、と

先生がデザインしているブランド「ホヤグ」の民族衣装デールをいくつも

オーダーメイドで作って提供してくれたのでした。


私の紹介動画のために、

ナムナーアカデミーの仲間を召集して

悪天候の中、撮影に付き合ってくれたし。




選手としてのキャリアは、年齢や才能のこともあるし、若い選手と張り合って、、、

というのも、難しくなってしまったけれど、


私は、ナムナーアカデミーの理事だし、

モンゴル🇲🇳全体に、ナムナーという騎射文化を認知してもらい、


自分も、タイガ犬の訓練方法や、犬を使う狩猟文化を勉強したいし、


ハヤブサ鷹匠については無知もいいところなので、


伝統文化、民族スポーツの保存継承の取り組みを研究する

またとない機会ととらえて、


「天の遊牧民」プロジェクトに全集中することにしたのでした。