モンゴルホライズン代表兼業遊牧民のちかぽんです。
 
11月18日発売のホリエモンこと、堀江貴文さんの新著
 
 
 

出版にともない、SMART FLASHのオンライン記事で

「堀江貴文、モンゴルで考える 通貨をビットコインにしたら」

という記事で、2017年2回目のモンゴルを訪れた際の話が、

新著のモンゴルの部分を再構成した、ということで掲載されていました。

2回目は2017年
1回目は、その14年前ってことだから、2003年。

 

2017年にホリエモンがモンゴルに来た、というのは、

ちらほらっとした在留邦人の噂で聞いたことがありました。

 

元横綱・朝青龍のツテでのモンゴル訪問、ということで

会った人もモンゴルの政財界だったり、

「ヘリコプターでハラホリンのドリームランド」まで行ったんだーと。

 

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私も行ったことあるよ @2019年7月

 

2回の訪問、そして、それぞれが限られた滞在時間と

決められたスケジュールの中でのものだったとしても、

さすが、ホリエモン!モンゴルの本質をついてるなーって感心。

こういう嗅覚というか、洞察力が成功者の資質なんですね。

 

いくつかの記述には「???」ってなってしまったんだけど、

それは再構成する際の、誤解やミスかもしれないなって思うことにしました。

 

例えば、最初の訪問が、2017年から14年前・・・・ってことは

2003年の冬。

 

私がモンゴルで起業して迎えた最初の冬ということになります。

 

2002年1月から外国投資法が改正されて、

外国人誰でも低資本(最低資本金額10,000米ドル)で

モンゴルで起業することができるようになり、

さらに最初の3年間は事業税免除という

軌道に乗るまで3年間はチャレンジできるという好条件。

 

1990年にモンゴルは民主化・市場経済化への移行が決まり、

1990年7月末には、多党制国会総選挙がありました。

これは、その前年の隣国中国の天安門事件や

コメコンのメンバーでもあった東ドイツが「ベルリンの壁」崩壊

ドイツ統一という民主化の流れがあったことを受けて、

無血革命=シネチレルの成功ということで、

民族主義と民主主義、そして市場経済制と

国家体制が大きくかわるとわきました。

 

2003年ってことは、そこから10年余が経っています。

 

社会主義制の名残というよりは、社会主義・共産主義制度から

市場経済・民主化と経済・政治体制をドラスティックに移行するにあたっての

試行錯誤で迷走したり、貧富の差が激しくなっていた頃です。

 

でも、確かに舗装道路の整備率は全国的には30%以下。
電気供給もまだ各ソムが日本の無償援助で設置された小型ディーゼル発電所がメインだった頃。

 

そして、2003年は、かなり深刻なゾド被害が発生した厳しい冬でした。

 

その時が最初の訪問だったんだー。

 

たぶん、その頃は?といえば、

モンゴルで活動していた海外青年協力隊OBが

起業したりしていた頃。

 

ほんとに、経営・ビジネスなど知らなくても、起業できちゃう感じで、

若者はやりたい仕事をビジネスにして起業するのがかっこいい!という風潮が

モンゴルにもあって、わいていた頃です。

 

ただ、私も含め、手探りビジネスが多かったんじゃないかなー。

 

あるいは、日本のやり方をそのまま「先進国の成功法則」で

モンゴルで「こういうやり方が経済発展の王道」みたいに

ビジネス輸入みたいな人が多かったかも。

 

あるいは、モンゴル好きな人が中古車輸入とか、アパレルとか、

なんかその辺、モンゴル人と組んでやるとかね。

 

で、2006年のモンゴル建国800周年の年に

堺屋太一さんが、チャーター便で何百人もの日本人投資家をつれて視察したり、

日本の建設業者が物件建てて、日本人の投資ファンド会社が投資募って・・・

モンゴルの経済成長すごいよーって騒いでた。

 

ホリエモンの記事だと、2006年のモンゴル帝国建国800周年のバブルについては、

ふれていないようです。

 

で、2010年から鉱物資源を目当ての外国人投資家の注目集まる、ってなっているけれど、

ここでわいたのは、たぶん、タワントルゴイ炭鉱の開発採掘権をめぐる国際入札で

日本のコンソーシアムが勝ったことで、日本の新聞・マスコミも取り上げていたからかなって。

 

実際は、リーマンショックを受け、2009年からモンゴルの経済成長の勢いは落ちています。

 

2010年からは進まない鉱山ビジネスへの投資環境の整備などが要因で、
モンゴルへの欧米・先進国からの外国投資の勢いが落ち、
中国資本のペーパーカンパニーなどのマネーロンダリングや

利権汚職などが発覚したりで、2011年に外国投資法が改定され(改正とはいいがたい)

外国人一人当たりの資本金額が10万米ドルに引き上げられるなど、

個人的な零細・中小規模の事業をしようという外国人投資家が進出しづらい環境になってしまいました。

なぜ、ホリエモンの言及が2010年からなのか?といえば、

友人で2回目の訪問のアテンドをした朝青龍関が大相撲を引退し、

モンゴルに帰国、実業家としての第二の人生を始めた時期だからかも?

 

外国投資法改正により、私みたいな素人冒険起業家がなりをひそめ、
日本のわりとしっかりした企業ががっつりとまとまった資本投下して

モンゴルに支店や支社・工場を作るというような感じの企業進出と

モンゴル人の既存企業と提携・出資などする形が進みました。

 

日本に高校・大学・大学院と留学し、日本企業に就職して経験をつみ

金脈となる人脈や太いパイプを築いたモンゴル人青年が

モンゴルに帰国して実業家になる、ということが増えてきたのも

2012年以降。

 

2017年は、朝青龍が全面サポートして奔走した大統領選挙で

バトトルガ大統領が勝利し、朝青龍も大統領顧問となり、政治経済界の基軸ステイタスを手に入れたころ。

 

これから、モンゴルでやりたいこと、というので希望でワクワクしていた頃だったと思います。

 

ビットコインは???ってところがあったけれど、

実際、モンゴルでのいろんな書類のデジタル化、ICチップ入りの国民IDカードを使っての

役所での手続きなどはすごく普及しました。

 

日本のマイナンバーカードの普及・活用状況とはくらべものにならないくらい。

 

そして、スマートフォンの普及によって、遊牧民にもインターネット活用が浸透。

 

ネットバンキングの普及は、コロナ禍により、ますます進んでいます。

 

 

モンゴルが新型コロナの封じ込めに成功している国と紹介されていますが、

残念ながら、ただいま市中感染発覚で、外出禁止令・全国警戒態勢と厳戒態勢が

つづいています。

 

コロナを抑え込むということが、世界中に蔓延している病気を

モンゴルでは感染させない、ということだったのですが、

ウイルスのことを考えると、結局、モンゴル国内で封じ込めていても、

世界中で蔓延してしまっている今、どこまで籠城してればいいのかな?

経済的にはかなり厳しくて、実際問題として、燃料代・食費すら賄えず

都会の人たちの中には、かなりのピンチに陥る人も出てきています。

 

もともと、勢いのある経済活動を背景に、

国も企業も個人もガンガン銀行融資を借りています。

借金に対して抵抗感がないというか。。。

 

今、融資返済に関して来年7月までの猶予や軽減利子、

国の助成金や補助金なども出しつつあるけれど、

さすがに3月から続けているから、国庫はかなり厳しいことになっています。

 

根拠はないけど自信はある、

基礎はないけど、世界のトレンド・カレントに乗ったビジネスやってみる、

起業家マインドあふれるモンゴルですが、

経済的な基礎体力の面はどうなのかな?って。

 

少なくとも、私の経済体力は厳しい状態です。

サポーター会員の皆さんの年会費や夏のクラウドファンド・オンラインチャリティイベント

実家からの支援などで会社や家畜を守りつつ、

自分も日本語教師で自分自身の生活費を捻出しています。

 

夏・秋働き、冬は日本に帰って営業、春は家畜の世話に専念という

私の兼業遊牧民としてのライフスタイルは、リノベーションしなきゃいけません。

 

とはいえ、世界を股にかけ、地球だけでなく、成層圏のかなた宇宙まで

ビジネス進出しているホリエモンの新著で、

世界のいろんなビジネスシーンの一つとして

アジアのなかでモンゴルが取り上げられているっていうのは、

とっても嬉しいことです。

 

今は厳しいけれど、この苦境を耐えしのび、乗り切って、

飛躍的なイノベーションが起きるといいなって思います。

 

私も「草原のわが家」も軸はブラさず、

ビジネススキームやシステムは抜本的な改革に取り組みつつあります。

 

国境が封鎖されたこの状況で、

エコツアーはどうビジネスとして成立・維持・発展できるのか?

私自身はどう生きていくのか?

 

動きながら考え、考えながら動き、

時にブログやSNSで誰かとシェアしながら、

新しい形を模索していきます。

 

コメントなどいただけたら嬉しいです。

ホリエモンの本、このタイミングでの出版っていうのも、

すごいな、さすがだなって。

 

 

 

 

 

 

 

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