11月11日にモンゴル初の市中感染(家族内感染)が発覚し、
毎日、午前11時の定例記者会見(オンライン)で発表されます。
各項目の左側の数字は、前回発表からの新規数値なので、
とりあえず、今は脇においておきます。
感染状況
*感染確定者数:760人
*回復者数:347人
*治療中:406人
うち
軽症:323人
中等症から重症:73人
重症:8人
重篤:2人
任意帰国者(外国人で感染確認後、自分の希望で帰国した人)
7人
地域別感染者数
ウランバートル市 70人
セレンゲ県 167人
ダルハンオール県 35人
ゴビスンベル県 3人
オルホン県 22人
ドルノゴビ県 21人
経過観察中 60人
感染地域からのチャーター帰国 382人
検査中
*検査機関での検査 156,107人
*特別診療所 144,781件(陰性結果:105,355件)
*電話相談 127,424件 (相談用特設電話番号:119、1800-0119)
*検査・自主隔離中 34,740人
これまで、
市中感染ゼロ記録というのは、すごいなーとは思っていたけれど
感染者を国内に入れてしまっているのだから、
遅かれ早かれ、感染者は出ちゃうんだろうなとも覚悟していました。
そして、ついに11月11日に、ロシアから帰国した輸送トラックの運転手は、
21日間、国指定の隔離施設にて、隔離観察され、
PCR検査複数回での陰性結果を経て、自宅に帰り、
その後、発症・陽性反応確認。
家族への感染が確認され、さらに、11月8日にUBパレスというイベント施設で
演歌歌手のコンサートを鑑賞。
観客・出演者・スタッフ合わせて3000人超が密集する室内にいたということで、
濃厚・間接接触者が判明。
さらに、ウランバートル市の西から東まで、市内バスで移動したり、カラオケしたり・・・
以前、感染確定者が移動経路・日時の図を出しました。
市中感染状況については、
感染クラスターの発生場所・日時・その場にいた接触者の特定は、
大体できていて、全国警戒態勢で外出禁止令が強化されてからは、
新たなクラスターは発生していません。
感染確定者が増えているのは、すでに濃厚接触者・近隣接触者として、
隔離対応・検査をしていた人達が陽性結果になったという状況です。
日本の感染状況に比べれば、かなり緩やかで、野放しになっている、という印象はありません。
でも、間接接触者というのが、アパート・マンションでも
通気口を通じてどうもエアゾル感染しているらしく、
感染者が発覚したアパートの住人は全員PCR検査・外側から当局によって封印をされて
自宅待機隔離という状況で、かなり徹底されています。
経済状況や、突然の道路封鎖・外出禁止令だったので、
ウランバートルに用事で来ていた地方在住者や
地方に出ていて戻ってこれなくなったウランバートル市民も
十数万人規模でいて、こちらの対応もどうしたものか・・・という感じ。
11月15日にウランバートルからアルハンガイに戻った
トラックドライバーはどこから感染したのか?というと
ウランバートル市内に滞在中に、出張整体サービスを受けたところから、らしいです。
出張整体といってもいかがわしいものではなく、
モンゴル伝統療法の「バリアザサル」というもので、
この整体師さんが感染していたということです。
感染のほとんどが、濃厚接触=家族間感染ですが、
ウランバートル市の場合は、コンサート観客・バス・カラオケなど、
なかなか広範囲なので、心当たりがある人からの電話相談・問診→簡易検査・PCR検査で発覚を狙っています。
ダルハンオール県は、鉄鋼の街ダルハンが主で、全世帯でPCR検査を実施。
地方に関しては、世帯ごとにPCR検査をして、クラスターをあぶりだす作戦をとっていますが、
これは、家族間の濃厚接触が顕著だから。
感染者との接触から陽性反応(発症)までの潜伏期間が4日間から14日間くらい。
とはいえ、隔離観察期間開け前日の20日目に陽性反応・感染確定という事例もあり、
まだ隔離観察期間の適正期間は手探り状態とのこと。
また、隔離観察施設だったエンフサラン療養所での
院内感染もかなり顕著で、最初の市中感染クラスターになってしまった男性がFBで
ぶちまけたことによると、隔離観察対象者の入れ替えの際に、新規の人たちと同じ空間にいた時間があり、
健康状態で帰国したのに、隔離施設で感染したのではないかと思っている、と投稿。
実際、医療スタッフの感染事例もいくつかあり、現在、「エンフサラン」は閉鎖、警察の現場検証中。
再開は2021年3月の予定だそうです。
外出禁止を厳守して、この16日間で外出したのはわずか3時間。
外が寒いので、意外とストレスもなく、引きこもり・オンライン授業と筋トレで
忙しく暮らしています。
明日の特別委員会の発表が気になります。
今はストレスない、といいつつも、
干草調達とか、牛・子牛用の防寒具を冬営地に届けるとか、
草原のわが家家畜小屋とゴルドックのわが家用の石炭調達とか、
越冬準備が予定の半分も進んでいないので、
死活問題が山積みです。
*危篤と表現していましたが、人工心肺装置装着状態で容態が安定している患者もいるとのことなので、重篤と訳し直しました。
*感染隔離・治療後の退院後の自主隔離については、経過観察中と表現を変えました。
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