モンゴルホライズン代表兼業遊牧民のちかぽんです。

モンゴル在住・起業して、19年目。
去年、一昨年は、病気だったり、会社の事務手続きのために
秋も日本に一時帰国してました。
冬に一度の贅沢だった一時帰国が、
もうちょっと頻度を上げて、往来できたらいいなーって思ってたんだけど。

まさかの、コロナ禍。あららー
この事態を予測できていた人、いたらスゴイ予言者だ。
 
去年は、モンゴル国の外国投資法改正と
外国人投資家・外資系企業を管轄するモンゴル政府機関が
組織変更したため、
株保有率や資本金額の変更調整などが急に必要になってしまい、
てんやわんやで10月に一時帰国していたのでした。
 
両親に資金援助をお願いし、
会社どん底からの建て直し期にご支援いただいていた
エコツーリズムの師匠で共同出資してくださっていた方に
断腸の思いで株の買取と、一人株主にならないと会社が存続できないって
お話をさせていただくため、という去年の一時帰国は、
かなり苦い想いと緊張マックスなものでした。
 
とにかく、全財産を会社資産に投入して
無事、2年間のモンゴルでの営業許可と法人登録の更新をゲットして、
いよいよ奮起するぞ!となった2020年。

いやー、まさかの0稼働になっちゃうとはね。
 
でも、振り返ってみると、1年前の危機なんて、
私が作り出した妄想だった。
 
師匠も、激怒リングされるだろうとか、
うまく利益を上げられなかったことを責められるだろうし、
不甲斐ない自分は見限られるだろうな、って
もう怖くて怖くて仕方がなかったんですよ。
 
でもね、公証手続きをするために、
師匠にわざわざ渋谷まで出てきていただき、
駐日モンゴル大使館で会った際に、
「ほんとにね、よくやってるよ。がんばってるよね」って
声をかけていただき、もう涙がダム崩壊レベルで流れそうになりました。
 
師匠ってそういう存在なんだろうなって。

この人に温かい言葉をかけて、ねぎらってもらえれば、 
それだけで、勇気出てくるし、何が何でも、がんばろうって思える。

会社組織としては、株主ではなくなったとしても、
やっぱり師匠は師匠なんだなって。

1年間を振り返ってみると・・・
 
まぁ、資金難はとにかく、次から次へと
ビッグウェイブで襲い掛かってくるわけです。

1年間の年間サポーター制度を作ったり、
早割特典付きの旅費前払い予約受付してみたり、
クラウドファンドをやったり、
ひふみコーチやドリマ先生や草原のわが家のお客様、旧友などを中心にした
オンラインチャリティイベントを開催してもらったり、
 
実稼働できない分、お客様や友達の厚意に支えられて
これからの会社運営や私自身の生きる姿勢を変えていかねば、と
思考回路のアップデートをするよい機会になりました。
 
夏秋一生懸命働いて、冬春は家畜のサバイバルと休養、次シーズンへの仕込みという
のんびりスタイルを10年間続けてきたけれど、
コロナ禍で、一番感じたのは、
まだ働き盛りなんだから、ちゃんとコンスタントに活動して
収入を得ることは大事だな、ということです。
 
今後も、日本語教師は続けるだろうし、
兼業遊牧生活も続けるでしょう。
 
それ以外に、兼業遊牧民になる前にやっていた
モンゴル進出サポートやコンサルコーチング、
通訳翻訳業務、リサーチなどの業務、
そして、自分自身が本来、モンゴルに通い詰めていた目的の
研究調査も再開、もっともっと力を入れて
仕事と遊びと生活する、の3点のバランスをよく
人生謳歌していきます。
 
あと、もう一つ、大きな変化。

2018年の冬に始めたお習い事に
*モンゴル騎射・弓射
*モンゴル伝統舞踊ビエルゲー
があり、
興味を持ち始めたのが
*モンゴル鷹匠文化
だったわけです。

それが、今年、2020年になって、
モンゴル鷹匠協会とモンゴル伝統騎射ナムナーアカデミー
(NPO法人化しました)の理事役員に選出されました。
 
あらたな人脈・交流が生まれ、
活動そのものも見直すことも出てきています。
 
それから、会社スタッフの変化。
3年間、接客サービスと食生活を
ハイスペックで支えてくれた
バータル&バトチメグ夫妻の離脱。

バータルの150万円近くの横領が発覚し、
草原のわが家の家畜構成に大きなダメージがありました。
なかなか、こちらを復活させるのが難しい状況ですが、
とにかく、今、生きている牛、馬を越冬させて、
なんとか、来年に繋げていきたいです。
 
馬の預け先も、若干、不信感が生まれてきているので、
ここにきて、また不安が膨れ上がっています。
 
バータルの横領については、コロナ禍は関係なくて、
どうやら、2018年夏くらいから、ギャンブルにドはまりしてしまい、
2019年以降は、オンラインカジノにハマって、巨額な借金をしているということ。

どのくらいの巨額か、というと即金でウランバートルで新築アパート2DK購入できるレベル。

なんでそんなことになっちゃったのか、わからないし、
私には、そんなこと言ってなくて、
今、引き取りには行けないから、来年、来年と引き伸ばしてきてたんですね。
 
羊親子・山羊親子、という購入の仕方で、
草原のわが家スタート時と大体同じくらいの規模で買い付けしてたんですよ。
だから、今頃は、単純計算でも400-500頭になっていたはずが、
ゼロです。
 
冬の食糧用の羊もゲットできていない・・・

この現実を知ったときのショックは
ほんと大打撃で、人間不信と会社再建の望みを絶たれた気持ちになりました。
 
それが7月中旬くらいのことで。
 
そっから、現状は、資金的・家畜的には何も改善されてないし
むしろ、人事的には、厳しい状況がさらに深刻化して、
また全面リストラなんじゃないか?という検討も始めています。
 
それでもね、大事なのは、自分のモチベキープだし、
やる気があれば、なんとかなるし、
なんとかする方法は必ずあるはずです。
 
お金の危機はほんとに、いろんな形で起きるもの。
人間関係についても、私自身がいくら誠実・誠心誠意と寛大を心がけていても
ダメになっていく人はダメになるし、
私が全然悪くなくても、損害を被ることはある。
 
それでも、自分らしく、まっすぐ生きていくこと。
愚直さを貫くことは、簡単ではないし、損することも多いけれど、
それでも、自分の生き様を汚すことなく生きていけるっていうのは、
幸せなことです。
 
誰かに嘘をついて、自分をごまかして、
なんとか、その日、その時期を生きていても、
人をだまして、一瞬の利益を得たとしても、
一生、ぬぐいきれない汚名と不名誉のレッテルがついてしまいます。
 
バータルが今、どういう気持ちなのか、
よくわかりません。
次から次へとうそをつき
家族親戚をだまして、お金を借り倒して、
もはや、故郷の同級生も親戚も
借金取りになっていて、
故郷に帰ることもできません。
 
お金の問題だけなら、がんばって働いて返すって
こともできるだろうけれど、
嘘をつきまくって、
他の人たちの経済生活にも悪影響を与えているから、
今後、どうしていくのか?
心配です。

腹は立つのですが、
まだ子どもたちも幼いし、
立ち直ってくれるといいなあと思っています。

騙されてた!ってわかった当初からなんだけど、
ショックはショックなのですが、
怒りより、
こいつは、これからどうするつもりなのか?と
そっちのほうが心配です。
 
人間、お金に困ると、何やらかすか、わかりません。
ギャンブルで一山あてたくなっちゃったり。
 
私は、にっちもさっちもいかなくて、
メンタル打ちのめされて動けなくなりました。
 
私は、友だちがSOSを察知して、
すごい速さで、わーって皆さんで集まってくれて、
信じられないような素敵で温かい手段で、
助けてくれました。
 
それに応じてくださった方も100人近くいてくれて、
ほんと、びっくり戸惑いながらも、
立ち直って、希望の光を絶やさないことが
私自身のご恩返しって思いながら、
日々、うまくいかなくても、元気に朗らかに生きていけています。
 
1年間、コロナ禍があってもなくても、
草原のわが家は激動と挑戦の日々だったことでしょう。

むしろ、バータルの不正が発覚して、
人事体制めちゃめちゃになった状態で
お客様を受け入れる、というのも大変だったと思うので、
これもまた、神様の思し召しだったり、
のらくらしていた私への神様の鉄槌だったりするのかもしれません。
 
一事が万事、塞翁が馬ってことで、
今のこのコロナ禍の苦しみも、1年かけてふりかえれば、
また全然違う見方ができるかもしれないなって思ってます。
 
草原のわが家は今日も、元気で平和です。
 

 


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