草原の風　ムサ　Now and Then

モンゴルホライズン代表兼業遊牧民のちかぽんです。

モンゴル無形文化遺産になるであろう
伝統スポーツの一つ：モンゴルタイガ犬猟。

どういうめぐりあわせかよくわかりませんが、
わが家に、モンゴルタイガ犬の子犬「草原の風ムサ」がやってきたのが、9月末。

10月3日の「ホラルダイナーダム」ハヤブサ祭りの
猟犬競技会に出場するため、草原のわが家＠秋営地から
ウランバートルに来ています。

ハヤブサ祭りは、なんだかよくわからないまま、
めちゃくちゃ凍えながら、2種目に参加。

その競技会に、ムサの生まれ故郷からも
ムサの家族や、オーナーNo.1も参加していました。

ムサは、別にかっこつけて
「草原の風」なんてついているわけではありません。
正式名称が「草原の風　ムサ」なのです。

モンゴルタイガ犬は、今、血統書とかで管理して、
国際的にモンゴル原産の犬種として登録しようとされている猟犬です。

モンゴルタイガ犬研究会（Mongol taiga federation）に所属する

猟師兼調教師・繁殖家では、それぞれ、系統をはっきりさせるため
苗字のように
「草原の風」とか
「草原の美しい毛並み」とか
「草原の速さ」とか、
ブリーダーの通称がついていて、
同じ母犬から生まれた仔犬たちは、
同じイニシャルで始まるなまえがつけられます。

下の写真は、ムサの生家から送られてきました。
生後1ヶ月くらいのちっちゃい「仔犬」だったころのムサです。

白い犬がお母さん。
下のカッコイイのが、お父さん。
お父さんはいくつもの品評会や競技会でも入賞常連の猟犬です。

2020年1月6日生まれであることも判明しました。

小さいのに、どう猛で、けんかっ早い子だったそうです。

ツンデレな甘えん坊なムサ。
今、アパートで飼っているのですが、

わが家には、犬が大嫌いな猫の「ヌコ」がいるので、
かなり、気を使って隔離生活中。

そのため、夜はベランダの寝床で過ごしています。

ヌコの朝ごはんとトイレが終わったら、鍵がかかる部屋にヌコを避難させてから、
ムサの朝ごはん・お散歩の番。

毎朝、同じハイテンションで、抱きついてきますが、日に日に、その目線は
私を遥かに超えてきています。

身体はでかいのに、甘えん坊で、全力で抱きついてくるので、なかなか体力使います。

明日は、牧民スタッフのゲルを冬営地に引っ越すので、
ムサも草原生活に戻ります。

ずっと鎖でつながれて、あまり牧民スタッフにもかまってもらえず、
若干栄養不良と脱水症状が出ていたムサ。
わが家での1週間で、だいぶ改善しました。

元気に草原の広々したところで走り回ってほしいです。

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