日本が緊急事態宣言発令されて1週間が経ちました。
皆様、いかがお過ごしですか?
行動に制限がかかったり、今までと違う働き方を余儀なくされるストレスや
感染の不安を抱えながらお勤めしていらっしゃる方も多いかと思います。
 
私が暮らすモンゴルでも1月27日から中国国境封鎖や
全教育機関封鎖(テレビ授業・オンライン講義に体制変更)となり、
2月28日からの国際便運航停止を含む事実上の防疫鎖国など徹底した水際作戦が続いています。
 
ヤギのカシミア採り作業で草原生活だったため、ニュースから遠ざかっていたので、
先週末から、4月14日までのモンゴル国政府発表の感染状況と防疫措置についてをまとめました。
 
この記事では、モンゴル国内でのCOVID19関連のトピックとして
*先週から4月14日までの感染状況
*防疫対策
*今後の見通し
についてまとめています。
 
 

*先週から4月14日までの感染状況

外国の感染地で暮らすモンゴル国籍者から、ビザ期限切れ、仕事がないまま生活費が苦しい、
高齢者、妊娠中、乳幼児がいて感染が不安など、避難帰国を希望する人が7000人余りもいて、
モンゴル国政府は、できる限りの避難帰国希望者の引き上げ支援策をとっています。

3月15日の週から2-3週間ごとに行われた避難帰国用のチャーター便、
第一陣の隔離観察期間3週間が終わり、2週間の自宅待機による自主隔離が始まり、
第2弾、第3弾の引き上げ帰国者が隔離観察に入っています。

4月14日(火),モンゴル保健省の定例記者会見で
4月12日にロシアからの陸路引き上げ帰国者から
新たに13名の新型コロナウイルス感染症患者が確認されたと発表がありました。
 これにより国内の累計症例数は一気に30名になりました。
 
このロシア連邦からの避難帰国者の多くが留学生で19-23歳の若者たち。
モスクワ、イルクーツク、ウランウデなどに在住・留学していたモンゴル人を、
空路・陸路を乗り継いで帰国させたわけですが、この乗り継ぎの際に移動中の飛行機・バス・列車などで
感染した可能性も否定できず、今後の避難帰国事業に影響が出そうです。

4月12日(日)の記者会見で、ロシアとの陸上国境からモンゴルに入国した
モンゴル人1名が新型コロナウイルスに感染したと発表していましたが,
同じ移動経路で帰国した濃厚接触者31名に対してPCR検査を実施した結果、
13名が陽性となり,感染者であることが判明しました。

ロシアからの帰国者は、ダルハンオールアイマグ・ウランバートルの国立感染症研究所、
近郊隔離施設で隔離観察を受けていました。
感染が確定したダルハンオールアイマグの隔離患者は、
ウランバートルの国立感染症研究所に移送され、治療を受けています。
 
新たな感染者のうち4名に2~3の臨床症状が出現しているものの容態は安定しており,
その他の者の健康状態は良好とのこと。
 
感染確定者は30名ですが、うち5名は完治退院、現在は自主隔離期間14日間のため、自宅待機中です。

 ロシアからの帰国者により、感染者数が一気に増えて計30名となりましたが、
新たな感染者とされた13名はいずれもロシアに留学中のモンゴル人学生で、
医療施設に隔離され治療を受けていることから、現時点でもモンゴル国内で「市中感染」は発生していません。
 
 

*防疫対策

 
避難帰国者第一陣の中で、自宅で自主隔離が義務付けられていた人達の中に、
所在地を確認するための携帯電話の電源を切っていたり、
申告していた住所に不在だったり、虚偽申告だったということで、
潜伏期間、無症状期間が長いこの感染症で、恐れていた「潜在罹患者」が
市中をうろつくという事態が発生していることで、警察・公安当局含めて捜索にあたっているそうです。
 
トランジットを含む避難帰国の移動中にクラスターが発生した可能性もあるため、
モンゴルの非常事態対策特別委員会は、今後の避難帰国について、かなり慎重な姿勢を示しています。

また、中国への石炭輸出が再開し、トラック運転手が帰国時に隔離観察対象となっていること。
モンゴル国内の道路建設のプロジェクトのため、
中国人労働者が工事に従事するため入国することが決まっているが、
この中国人労働者は出身地・居住地に関わらず、
14日間の隔離観察措置を受けることが条件となっているとの発表がありました。
 
4月13日から5月31日までモンゴル全国で「マスク着用徹底キャンペーン」が実施されることとなりました。
長い長い冬が終わって、春の気持ちのよい日が始まり、市中感染がないこともあり、
市民の間にも若干気のゆるみがあることを懸念しての対策です。
 
元々ウランバートル市内の銀行・郵便局・公的機関はもちろん、
レストランや商店、デパートなどは、マスク着用していない人は入ることができなかったのですが、
今回、政府によるキャンペーンが発表されたことで、
公式に入店許否・サービス提供の許否ができるようになりました。
 
また警察・軍隊の市内パトロールも強化されるそうです。
 
ウランバートルから地方に出る関所は7か所ありますが、
それぞれに20-30人の防疫対策チームが24時間配備されています。
体温のチェックとマスク着用、どこに行くのかを聞かれたり、簡易体温計で体温チェックされたりします。

一応、国内の列車・地方間バス・飛行機は通常運行していますが、移動中はマスク着用が義務付けられています。
 
4月30日まで、ホスタイ国立公園、テレルジ国立公園
その他観光地のツーリストキャンプやゲルキャンプ、
簡易宿泊施設などは営業停止になっています。
 
基本的に「Stay home」=不要不急の外出自粛が要請されています。
食料品店、日用品の商店、食料市場や市場は通常営業に戻っています。
 
銀行・郵便は営業時間が短縮され、16時閉店のところが多いです。
 
外食産業は夜22時までの営業となっています。
 
ダルハン市では、外出自粛、学校封鎖で自宅学習になっていることで
家庭内暴力の件数が増えていることでアルコール類の販売を禁止しています。
 

*今後の見通し

 
一番気になるのは、現在の防疫鎖国がいつまで続くのか?なのですが、
これは、まだわからない、というのが非常事態特別委員会メンバーでもある外務大臣のコメントでした。

ロシアからの陸路帰国者により、アルタンボラグ(セレンゲ)・ダルハンなどの
地方の隔離施設の収容者から感染者が発覚したことで、若干の緊張はありましたが、
現時点では、道路封鎖などの交通遮断をする予定はない、とのこと。
ただし、自宅待機で自主隔離の筈の人が要請を守っていない状況が続く場合は、
道路封鎖や交通制限等、対策強化もありうるそうです。
 
各国感染者数や重症患者数、死亡者数と完治退院者数および防疫対策を鑑みて判断する、ということでした。
 
学校関係については、義務教育機関(小学校から高校まで)は、6月1日まで現行のテレビ授業・オンライン講義の体制で学年修業とすると発表がありました。

新学年は9月1日スタート。
 
成績については、通常授業をやっていた学期までの成績を進級の是非の判断とするとのこと。

私立学校の入学受付、入試などは、8月2日からと指示が出ました。
 
高校卒業年の生徒については、オンラインテストを実施。
 
この措置を考えると、4月28日までと言われていた防疫鎖国・国際便運航停止措置は、
5月末まで延長される可能性もあるな、と思っています。
 
感染が拡大している、と言われたり、感染ピークは過ぎた、とも言われたりしていますが
未知の感染症のパンデミックの収束には時間がかかります。
 
今は感染拡大を防ぐために各自が取れる最善策を全力で取り、
感染予防の基本を徹底することを心がけながら、
自分や自分が愛する人達、見知らぬ人達を守るための行動をとりましょう。
 
ほんと、経済的ダメージ、想定以上に大きくて、私も先のことを考えると
お先真っ暗な気がします。
 
でも、止まない雨はないし、陽はまた昇ります。
明日は明日の風が吹きます。
先の先の先のアフターコロナがより良い世界になるように、
自分が沢山のことを気づき、学び、たくましくなるための試練として受け止め、
とにかく、朗らかに免疫力をキープして暮らしましょう。
 
草原は、今日も元気で平和です。
アフターコロナに草原のわが家でお目にかかれることを楽しみにしています。
 
 
 
モンゴルホライズン代表兼業遊牧民のちかぽんでした。 「モンゴルで○○やりたい!」夢を叶えるお手伝いをするノマドコーチ・エコツアープロデューサーです。 モンゴル語―日本語ー英語の通訳・翻訳が得意です。

 

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